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7. 彼女の兄との対峙

彼女を追って領地に向かった彼のこと

彼女の出発から2日遅れて出発したので、追いつけないまでもなるべく早くと夜明け前に出発して走れるギリギリまで距離を稼いで

彼女の領地に着いたのは5日後の夕方だった

町に入った途端に領地の騎士に囲まれて問答無用で一軒の宿屋に連れて行かれる


通された室内には彼女の兄夫婦がいた

「ずいぶんとくたびれてらっしゃるようですが、ご無理なさったのでは?」

苦笑しながら着席を勧められ、ソファに沈み込むように座る

「まぁちょっとね…申し訳ないが僕と護衛達の部屋の手配をお願いできないかな」

「もちろんもう手配は済んでおります」

「ありがとう…」

出されたお茶をは温かく、ここ数日の疲れを癒してくれた

「落ち着かれたら、お部屋へご案内いたします。今日はもう遅いですし、お話は明日ゆっくり伺いましょう」

彼女の兄は宿の者を呼び、僕を部屋に案内するよう指示した


はぁ…疲れた

部屋に入ると寝台に崩れ込む

話は明日って言われちゃったし、風呂入って飯食って寝るか…


翌朝、昨日の部屋に呼ばれた

彼女の兄とふたりきり

部屋の設えは明るいのに空気が重い

とりあえず促されたソファに座る

「さて、殿下のお話を伺わせていただいても?」

圧が強い…

「彼女に会わせていただきたい」

「それは、殿下からのお願いですか?それとも王家からの?」

「…もちろん、僕からの、私的なお願いです」

王家からの、と言えば王命になってしまう

父上には彼女の家を訪れ気持ちを伝える許可はいただいたけど…なんなら婚約してきてもいいぞと言われたけど

僕は無理矢理会うつもりはない

「殿下の訪いは今朝領主館に知らせをやりました。両親と妹の返事をお待ちいただいてもよろしいですか?」

「…もちろん」

「それにしても、もう少し早く捕まえればいいものを…殿下がグズグズされているからこんな面倒なことに…」

呆れたように言われて

全くもってその通り…と項垂れるしかなかった


彼女は会ってくれるのだろうか

まだ僕のこと好きでいてくれてるのだろうか

…そんなことを考えながら待つこと5日

やっと面会に応じるという返事が来た





婚約、できるかな?

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