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ポンの悲しい話
ある時、ポンは、ももやりくにかくれて、とある女の子に会っていました。
その子は、青い瞳をしたかわいい女の子でしたが、いつもかなしげに、目を伏せて、花の話ばかりしていました。
ボンはまだ恋というものを、わからずに、その子のことを、好きな気持ちでいましたが、その子もポンもまだ年が若く、恋をするには、早すぎました。
その子の名前はウルと言いました。
ある日、ウルは言いました。
「このお花の名前は、何と言うか、分かる?」
「うーん」
ポンには分かりませんでした。
「このお花の名前はね、ラナンキュラス」
「ふーん。そう言うんだね」
ポンは少し感心しました。
「私はね、お花大好きなんだ」
それから二人は少し話しこみました。
「私はピンクのラナンキュラスが好きだな」
「僕は、この青い花が好き」
「それはオオイヌノフグリね」
「そう?」
「ええ」
そう言ってウルはくすくす笑いました。




