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第三章:運命の再開??!!!
── “神崎さん、お身体大丈夫ですか?
お会いできず残念でしたが、またご一緒できる日を楽しみにしています。佐藤友也”
優しい字で丁寧に書かれたその文字に、小春の手が一瞬止まる。
……この字、この名前、どこかで——いや、知ってる。
ずっと見てた。何度も、何度も目で追いかけた。
「……この字…まさか……」
ふと、過去の記憶がよみがえる。
春の陽差しが差し込む、静かな図書室。
あのノートに書かれていた文字と、今目の前にある文字が、重なった。
心臓の鼓動が早くなる。
「えっ、なんで?でも……まさか、そんな……」
小春は震える指で付箋をそっと握りしめた。
その瞬間、ふと視線を感じて顔を上げると——
数メートル先、給湯室の前に立っているスーツ姿の男性と目が合った。
…あの目。
あの横顔。
間違えるわけない。
「……佐藤……先輩……?」
胸の奥が、張り裂けそうになるくらい高鳴っていた。