12/13
ii
私は女子高生だ。山田花子と名乗っております。
「お婆さん荷物持ちますよ」
む、あの青年。中学、高校生か?
「こらこら。危ないからヘルメットはちゃんと被って。携帯なんか使っちゃ駄目だよ。周りを見れない大人になる」
今時珍しいな。あのような若者が増えればこの国は安泰だな。
「ふふ、胸がきゅんきゅんするな」
ある日の朝のこと。私は時事を知るためニュースも見る。
「昨晩遅く男子高生を殺害した男が逮捕されました。男の名は」
「この建物、これ近所じゃない、か」
「殺されたのは。動機について注意されてカッとなってと男は供述しており」
「は?」
私は、私の名は。
彼女の手は光を握りつぶしていた。
力を使えば、彼は恐怖の記憶を忘れまた若き生を謳歌できようが、それをしなかった山田花子。辛いであろう君に横棒を足してあげたい。
始まりがあれば終わりがある。転が必要なのです。




