1羽
作者の息を抜くシリーズです。文字数を極力減らそうとしてます。目指せ200字。足りない部分は己の妄想力で補え!
私の名前は山田花子。15歳。ピチピチの女子高生、いやjkだ。
どこにでもいるjkだからこうやって徒歩で通学するし、休みの日にはこうして球場に野球観戦に行ったりする。
「おっしゃー!荒井打てー!打った、打った!ホームラン、しかもこっち来る」
普通のjkなのでグローブが無くても素手でご覧の通り。
しかし
下を見ると、万歳をして、左手にはグローブをはめた少年がいた。くりくりとした目を大きくしている。
ユニフォームまで着て生粋の、それも背番号は。
25。私は普通のjkなのに、いたいけな少年から夢を奪ってしまったのか。年甲斐もなくくるくるはしゃいで。
「少年。このボールは君に託す。廣嶋ラヴの未来を頼んだぞ」
いやあ、いいことをした日には気持ちが清々しいなあ。でも。
「春のキャンプであのボールにサイン、欲しかったなぁ」
その日の夜、衛星放送のプロ野球よよいのよいの他、全国ニュースでも映像付きで取り上げられたことを
知らない山田花子(仮)に、君にサッチーあれ。
登場する人物・団体は、うんたらこうたら。関係ないことが伝わればよし。