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第一話《転生》

登場人物

時塚 浩一 (19歳)若くにしてリストラに遭い事故により命を落とすが神の助けにより異世界へ転生する

神(??歳) 時塚 浩一を転生させた神。この世界を創った創造主でもある。

西暦2024年5月6日日本国/東京

「そんな!!リストラってことですか!?」社内に1人の従業員の声が響き渡る。そして徐に目の前の席の男が顔を従業員に向ける。「ですので、長らく我が社に貢献いただいた方を懲戒解雇というよりは自己都合退職とさせていただく方が貴方のためにもよろしいのではないかなと」「しかし!私は...!」従業員の男は必死に会社に残る方法は無いか思考を巡らした。だが、自己都合退職という名の事実上のクビ宣告だ。今更何を考える余地も無かった。「貴方の勤務成績は申し分なく、実績もあります。なので再就職も容易でしょう」「そんな……私はこの会社に骨を埋める覚悟で……」「では、失礼いたします」そう言って男は席を立つと、そのまま部屋を後にした。

「……クソッ!」従業員の男は机を強く叩くとそのまま椅子にドカッと座る。「なんでだよ……!どうしてクビなんだよ!」そう言いながら従業員の男は退社した。「くそっ、こんなことならいっそ死んだ方が...」そんな事を呟きながら歩いていた時だ。突然目の前から乗用車が突っ込んで来た。「え?」

次の瞬間、強い衝撃が従業員の男の体を襲う。そしてそのまま意識を失った。

「ん……」従業員の男が目を覚ますとそこは真っ白な空間だった。「……ここは……?」辺りを見回すが何もない。ただ白一色の空間が広がっているだけだ。「俺は……確か車に轢かれて……」そう、確かにあの時車に轢かれたのだ。それなのに何故か意識がある。「いい加減にしてくれ。最近の人間は理非を知らぬ。」そう言いながら一人の男が歩いてきた。「失礼ですが、どちら様でしょうか?」従業員の男は恐る恐る尋ねる。「私はこの世界の創造主だ」「この世界……?」従業員の男は首を傾げる。「そうだ、君たちの世界を創った者だ」

「えっ!?」従業員の男は驚く。まさか目の前にいる男が神様だなんて思いもしなかったからだ。

「君たちは地球という星に住む人類だと聞いていたのだが、どうやら違うようだな」「ええ……そうですけど……」従業員の男は少し戸惑いながら答える。すると神はニヤリと微笑んだ。「私は君のような者を望んでいたのだ」「……え?」従業員の男は困惑した表情を浮かべる。「君はとても優秀な人材だ。是非とも私の世界に招待したい」

「あの、それはどういう意味ですか?」従業員の男は恐る恐る尋ねる。

「言葉通りの意味だ。君には私の世界で新たな人生を歩んで欲しい」神はそう答えた。

「……分かりました。喜んでお受けいたします」従業員の男は覚悟を決めた様子で答える。「では早速だが、君に与える能力について説明しよう」神はそう言うと手をかざした。その瞬間、男の頭の中に様々な情報が流れ込んできた。

「……これは凄いですね……」

「気に入ってくれたようでなによりだ。では、早速だが君に与えるスキルについて説明しよう」神はそう言うとまた手をかざした。すると今度は目の前にウィンドウが現れた。

「そこに表示されているのが君のスキルだ。その中から好きな物を選んで欲しい」従業員の男はウィンドウに表示された項目を一つずつ見ていく。「これは……本当に凄いですね……」彼は感嘆の声を漏らすと、そのまましばらく考え込んだ後、ある一つの項目を選択した。

「……これでお願いします」

「ふむ……本当にこれでいいのか?」神は確認するかのように尋ねる。

「はい、これがいいんです」従業員の男は自信に満ちた表情で答える。「……分かった。では早速実行しよう」神はそう言うと手をかざした。すると従業員の男の体が光に包まれた。「うおっ!?何だこれ!?」

次の瞬間、従業員の男が立っていた場所は異世界になっていた。「え……?ここは……?」彼は辺りを見回すとそこには広大な草原が広がっていた。「……どうやら成功したようだな」後ろから神の声がする。振り向くとそこには神が立っていた。「おお!神様!ありがとうございます!」

「礼には及ばんよ。君はこれからこの世界で自由に生きていくといい。それから君の名前は何なのだ?」神はそう従業員の男に尋ねた。「時塚 浩一です。」従業員の男は答えた。「では浩一頑張りたまえ」

こうして異世界に転生した時塚 浩一は新たな人生を歩むことになったのであった……

1話ことプロローグ終了です!次回もお楽しみに!次回は新登場人物登場です!

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