100回笑って、1つの幸せにした話
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
死生観がガバガバな真っ暗な話。
覚悟問われたら、生きるか死ぬか、その二択でありたい。
無理ですが。
あの子が必死になって笑う事を強制する様になったのは、何時だったか。あぁ、あの時だ。誰からも必要とされず、自分自身の存在さえ蔑ろにしていた時だ。
あの子は毎日の様に嘆き、瞼を腫らして此処に来た。けれどもある時を境にスッパりと止めた。ただ風前の灯火である命に、無理矢理風を煽って、一つの篝火に変えていた。生き急いで……居るようだった。今日はその、転換期の話。
「私は不死鳥!!」
その子は腫れぼったい瞼のままに、此処の社に訪れた。来た途端に、親指と、人差し指と、小指を立てて、胸元で掲げる。そしてこの一言である。『私は不死鳥!!』。言葉と、行動が、普段の行いとは飛躍し過ぎていて、思わず無になった。暫くの沈黙の後、彼女は真っ赤になって俯いた。恥ずかしがる様に顔を多い、その場で立ち尽くす。
「忘れて下さいすみません……」
「それよりも君、瞼が真っ赤じゃないか。ちゃんと冷やしたのかい?」
俯いた顔を掬うように手の平で覆いかけたところで、手首を掴まれた。そのまま触れるのを拒む様に握りし締める。
たらり、たらりと脳裏に流れて来るのは自分に課した一種の枷。
笑え、笑え、笑え。これ以上、落ち込むのは止めだ。本当に誰からも必要とされなくなった時で、死ぬのは良いじゃないか。それまで私は笑って過ごす。やりたい事、全部やってから、首吊って死ぬ!!
その思想を読み取ってしまえば、もう何の言葉もかけられ無かった。
「嘘も百回吐けば誠になると言います。だから、私は百回笑って一つの幸せにします」
それから彼女は唇を思い切り噛み締めて、顔を上げた。ぎこちない唇で、必死に笑顔を作っていた。
「騙されて下さい……。梅香の君。嘘にするの、得意でしょう?」
「うん、うん……」
「それまで……私は泣きませんよ……死にませんよ」
肩口が湿っていく。それでも今は……騙されてあげないと。
「梅香の君ー!! お元気ですか? 私は元気ですよ〜」
晴れやかな笑顔でこの社を訪れる、あの子。どうやら彼女を見てくれる人が現れた様で、どうにか彼女は現世に踏みとどまった。昔までは必死に笑顔を作っていたが、今は大分自然に笑えている。
「いい子いい子」
あの修羅を抜けたのなら、きっとこの先も大丈夫。
あとがき入ります〜!!
結構暗い話。
「私は不死鳥!!」というのは、一度死んで生まれ変わりました。
もう泣かない。本当に駄目になったら、考える。状態です。
あと、ぶっ飛んだ、意味分からない事してるから、
「馬鹿だなぁ」って笑ってくれ。という思いを込めて。
よく、二次元で闇堕ちってあるじゃ無いですか。
私の人生だってありますよ。
首吊る想像なんか、自殺する想像なんか、いっぱいしてます。
あれ一度経験しとくと、死生観のネジが外れるんですよ。
自分が居なくとも、世界は回る。いつ死んでも構わない。って。
でも死ぬ度胸が無いから生きてるだけです。
私を生かして下さるご縁があるから、生きてるだけです。
なら、生きてるだけで奇跡だし、それで良いじゃないか。って。
こんな死生観で生きているせいか、どうしても二次元での覚悟は生きるか死ぬか、なんですよね。それ以外だと生ぬるいのです。
高々、○○を辞めた位で、君の人生終わってねぇじゃん。です。
これに負けたって、折れたって、他に道はあるじゃん。です。
あの時、幼少期に見た漫画の特集が無かったら、生きたいと思いませんでした。
あれ全話読むまで死なないと決めました。
見捨て無かった方々に感謝です。家族、友人、それから神社。
ご縁を有難うです。
あ、昨日の愛情わからせ、投稿しますね。