表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/19

第9話 弓使い。

深夜の投稿は久しぶりですが、お読みいただけると嬉しいです。


「という訳なの」

「すごい話です。私にはとてもとても」

「ティアちゃんだっけ?歳は?」

「今年で13になります」

「ごめんね、うちのメイドはこういうのめちゃくちゃ食いつくんだけどね。無垢な少女には刺激的すぎたかな?」

「確かに少し刺激が強い話でした……。レイ様って結構プレイボーイなんですね」

「そうなんだよね。レイってばエルフで顔はかなり美形だしさ、それに戦うと強くてカッコいいから周りの女たちは皆んなレイに夢中だったよ」

「そんなにですか?」

「うん、ヨメナがいるから流石に誰も狙ったりはしなかったけどさ」


笑いながら昔話をするガーネットだったが、戦闘開始の合図が鳴ると話をやめて、今戦闘を始めた二人をスカウトに来た冒険者のように真剣に実力はいかほどかを見定め始めた。


剣士と魔法使いか。基本的には距離さえ縮められなければ魔法使いが断然有利だが。勿論そのことは二人とも分かっているはずで、剣士は勢いよく距離を縮めていく。魔法使いはそれを邪魔するように移動先を予測して魔法を放つ。

それが功を制し、これまで素早い足と剣を盾に回避していた剣士が足を止めた。それを好機と見て魔法使いはすぐさま魔法を放った。


水鉄砲(ウォーターパレット)!!」

「なにっ!?」


それに反応出来なかった剣士はもろに魔法を喰らい、その場に倒れた。


「勝負あり、勝者カリン!」


審判からそのコールがでると、会場からは拍手が鳴り響いた。


あの魔法使いは取り合いになるだろうな。しっかりした状況判断、最後は冷静に魔法で仕留めたところ、新人の中でも特に優秀な方のだろう。 


しばらくして次に出てきたのは剣士とあれは……弓使いか。

弓使いはこんな広々とした空間でましてや対人戦ではとてつもなく部が悪い。俺も弓を使っているからわかる。


弓使いは矢に魔力を込めて属性を付与したり、スピードや威力を強めたりすることができる。なので魔力量が圧倒的に多いエルフに人気なのだ。ヨメナは下手くそだったが。

しかし彼女は一見してエルフではなく普通の人間で、特別魔力が強いわけでもない。

何故弓を使っているのだろうか?


考えているうちに試合が始まった。


先手はやはり弓使い。風属性を付与した矢を放ち、その矢はものの数秒で剣士の肩を貫いた。はずだった。


「なっ!?」


剣士は肩を貫かれる一歩手前に、剣で見事に塞がれていた。

剣士は不意をつく形で矢を塞ぐと驚いた隙を逆手に取り、一気に間合いを詰めた。

咄嗟に気づいた彼女は距離を取るために咄嗟に半身で駆け出すが、あれは追いつかれてしまうだろう。

俺は距離を詰められても良いように短剣を嗜んでいた。いや、寧ろそっちの方がメインになっていたかもしれない。

彼女が下がったということはそういう類のものは持ち合わせていないのだろう。


「くっ……!」


彼女は距離を取るのを諦めて、急いで弓を構えた。


「まさか!?」


まさかの状況にバイオレットは身体を前のめりにして声を出した。俺という弓使いがいるから分かったのだろう。彼女がしようとしていることを。


彼女は矢を二本同時に持ち、倒れながらになりながらも矢を放った。


その二本の矢は初手で放った矢よりも威力は下がったが、剣士は二本同時にくるとは思っていないだろう。その予想通り一本はしっかりと弾いてからガラ空きになった横腹に二本目の矢が刺さった。


「ぐっ……しゃらくせぇ!!」


しかし勝負を決める一撃とはならず、体勢を崩し切って首に剣を立てられた弓使いの負けとなった。



最後まで読んでいただきありがとうございます。本日は1、2本追加で投稿予定です。宜しければいいねや高評価お願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ