第5話 冒険者ギルド
たまには深夜投稿も……
俺たちが冒険者ギルドに入ろうとすると、何やら中で揉め事が起きてるらしく、扉越しからでも怒鳴り声が聞こえた。
「何か揉め事のようですけど……大丈夫なんですか?」
「うーん、大丈夫だと思うわよ。恐らく他所からきた人が報酬とかで揉めてるのよ。そんなことほぼ毎日だから気にしたら負けよ」
「受付の方って結構大変なんですね……」
「そう?以外とどうにかなるわよ。ただ、たまにむきになって暴れる奴がいるから注意かもしれないわね。シア、ここは少し危ないから抱っこね」
「わかったー」
扉を開けると、案の定三人組の冒険者が受付嬢と言い争っていた。
「だから!なんでこんなに魔物を討伐したのに金貨一枚なんだよ!王都に行けばプラス銀貨が何枚か付いてくるぞ!」
「そんなの知りません。ウルフやオークならまだしも、群れでもないコボルトやゴブリン、それと同等くらいの魔物を討伐したくらいで何を言っているんですか?それにレグナルトは新人も多くそれらの供給が既に多いのは知ってますよね?お引き取り下さい!」
「拉致があかねぇ。くそっ、いくぞお前ら!」
三人組のリーダーであろう男が、報酬の金貨を取り、イラつきながら出ていった。リーダーの男は気づきもしていなかったが、後ろについていた二人は去り際にヨメナの存在に気づいたらしく、こそこそ二人でヨメナを見ながら出ていった。
「ふう……終わった。嫌なとこを見せたわ、ヨメナお待たせ」
「しっかり気づいてたのねリデア」
「当たり前じゃない、貴方がデビューした時からの付き合いよ」
「最初はあんな冒険者の前だとたじたじになって泣いてたのに」
「いつの話よ!ヨメナだって最初は薬草採取で間違って普通の草持って帰ってきたりしただでしょ!」
「そんなこともあったわね」と二人して「うふふふっ」と笑あった。
俺もあの時ヨメナと共に薬草採取のクエストを受けていたが、ヨメナがこれが薬草と毎回言い張るのだが、それを持って帰っても七、八割ただの草だったりした。今は恐らく稀にしか間違えないだろうが、よく間違えていた時期は余分に拾った薬草をバレないようにヨメナの拾ってきたただの草と入れ替えたものだ。
「それで、この子があのレイとの間に生まれた子なの?」
「そうよ、シトレアっていうの、シア、挨拶は?」
「こんにちはー」
「こんにちは、リデアって呼んでね?」
「りであ?」
「そう、よろしくね?」
「うん!」
子供らしく愛嬌よく返事を返しておく。大人っぽく挨拶すると変に思われるしな。
「それにしてもレイに似てるところが殆ど無いわねー。ヨメナをそのまま幼くした感じ。」
「でもこの子性格は男の子っぽいのよね、スカート最初は嫌がったり、小さい女の子が好きそうな遊び教えても興味示さなかったり。今は結構気に入ってくれてるみたいで良かったけど」
「ふーん、だとしたら適正もレイの方によったりしてね」
「やめてよ、シアには絶対戦線張らせないから」
「ふふっ、いずれにしてもシトレアちゃんの未来が楽しみね」
「ちょっと、不安になる事やめてよね」
焦るヨメナを見てふふっと口から笑い声が漏れた。
「話は終わったかな、リデアくんとヨメナくん」
リデアとヨメナの声を遮るように部屋の奥から現れたのは四十代半ばの身なりの整った男だった。腰には剣をしまう鞘を背負っており、誰しもが一目見て剣士だと認識できるだろう。
「あ、ゲオイル先生ご無沙汰してます」
「お久しぶりですね、ヨメナくん。リデアくんも業務お疲れ様です」
そう、彼こそが今日ヨメナを呼んだ張本人、ゲオイル先生だ。
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