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Case 94「20代の後輩」

ボクが魔法専門学校に進学して2カ月くらいが経った。カレンデュラのバイトに行くのは週末だけとなり、7日間全部バイトに行かないという週も出てきた。


そんなある日曜日。今日は2週間ぶりのバイトだ。

未青「おはようございます。」

レクファニー「あー未青ちゃんおはようー!久しぶりー!」

未青「うんもうホント久しぶりだよー!」

ルキ「早速制服に着替えよう!」

未青「ちょっとその前にパンツ替えさせて…」

ルキ「もしかして未青ちゃんここ来る途中おもらししちゃったの?」

未青「うん…(照)」


ルキちゃんの言う通り、カレンデュラに向かう途中に強烈な尿意に襲われた末におもらしをしてしまったボク。ぐしょぐしょに濡れたパンツとスパッツを脱いで洗濯に出した後、替えのパンツに履き替えた後制服に着替える。


着替えた後、マリーユさんにホールに呼ばれるボクたち。

マリーユ「未青ちゃんとハミンちゃん以外には昨日も話したけど、今日11時に新しいバイトの人が来るから。」

未青「新しい人…ですか?」

マリーユ「うん。」

レクファニー「ついに私にも後輩ができるってことですか!?」

マリーユ「そうだよ。」

レクファニー「わーいめっちゃ楽しみー!」


なんと今日から新しいバイトが加わるという。ルキちゃんに聞いたところによると、数日前にオンラインで面接をして、その場で採用が決まったのだという。


「事務とシステムのサイバーレイズが、10時をお知らせします。」(オーソドックスなラジオの時報音)

10時になり、仕事が始まる。


未青「いらっしゃいませー。」

仕事が始まってしばらくが経ち、ラジオからこんな声が聞こえてきた。


「―時刻は10時55分です。」

もうすぐ11時だ。そろそろ新しいバイトの人が来る頃だろう。


(どんな人なんだろう…)

ワクワクすらしてくる。周りを見てみると他の人も新しいバイトの人を楽しみにしている感じだった。特にレクファニーちゃんはワクワクしている気持ちを隠せていないのが分かる。


そして…

「舞嗣遠・せんしゅう地域に30路線。アウイライトバスが11時をお知らせします。」(オーソドックスなラジオの時報音)


11時になった。それと同時にボクたちは

「来れる人はちょっと一旦バックヤードに来てー。」

と、ベルーザさんに呼ばれる。


バックヤードに向かうボクたち。そこにはベルーザさんの他に、カレンデュラの制服に身を包んだ、こげ茶色のセミロングヘアの女の人がいた。


その女性は、見るからに明らかに年上な感じだ。

「彼女が今日から入る新しいバイトの人だよ。自己紹介を。」

「はい。プルバ・ジボットです。今日からここでお仕事をさせて頂きます。皆さんよろしくお願いいたします。」


プルバさんというその人。そんなプルバさんの自己紹介に続いて、ルキちゃんやレクファニーちゃんが相次いで自己紹介をする。


レクファニー「―プルバさん、質問なんですがおいくつですか?」

プルバ「はい。24歳です。」


プルバさんから「24歳」という言葉が飛び出し、ボクはびっくりした。20代、つまり年上の後輩ということになる。10歳近くも年上の後輩ができるなんて、想像もしたこともなかった。


びっくりした気持ちを必死に隠しながら、ボクは自己紹介をする。

「赤砂未青です… みんなからは『未青ちゃん』って呼ばれています。よろしくお願いいたします。」


するとマリーユさんはこんなことを言い出した。

「面接の時に『男の子が一人いる』ってことを言ったけど、この『未青くん』って子がその子なんだ。」

「そうなんですか?制服とっても似合ってて、名前からして女の子かと思いました!」

「えへへ…」


プルバさんもボクが男であることにびっくりしている様子だった。この反応をされたのももう数えきれないほどだ。


「じゃあルキちゃん、プルバさんの仕事の指導お願いできるかな?」

「分かりました。」


プルバさんに仕事を教えるのは、ルキちゃんとホールで仕事をしているハミンちゃんがメインだ。


ホールに戻るとお客さんがそこそこいる。それを一人で回していたハミンちゃんに申し訳なく思えてくる。

ハミン「もうみんな遅いよー。この人が新しいバイト?」

未青「うん。」

プルバ「プルバ・ジボットです。ハミンさん、今日からよろしくお願いいたします。」

ハミン「よろしく。じゃあ早速、あの窓際の席のお客さんにこれ(コーヒー1杯)持って行ってくれる?」

プルバ「承知しました。」

ハミン「じゃあお願い。そんなかしこまらなくてもいいんだけどね…」


プルバさんはコーヒーを運びに行った。

未青「ねえハミンちゃん。」

ハミン「未青ちゃん?」

未青「ボクが言うのもどうかとは思うけど、プルバさんね、実は24歳なんだ…。」

ハミン「そうなの!?一番後輩なのに私たちより一番年上ってこと?」

セレスティーヌ「うん…」

ハミン「噓でしょ私年上の人に初対面でタメで話しちゃったってことか… うわあやっちゃったぁ…」

レクファニー「よかったよ歳聞いといて… なんか大人っぽい感じがしたから気になったんだけど…」


ハミンちゃんは何とも言えないような表情をしていた。今日新しく入ってきたばかりの後輩とはいえ、年上にタメ口で話してしまったのだから。


ハミン「とりあえず昼ご飯のタイミングで謝ろう…


注文されたコーヒーをお客さんに届けたプルバさん。戻ってきたところで、次はボクがメニューの運び出し方を教える。カウンター近くの席のお客さんがシナモントーストを注文してきたから、それを今度はお客さんに届けさせる。


「さっきバックヤードで見た調理場にパンとかサンドイッチとかがストックしてありますから、そこから持ってきて下さい。ここ(カウンターの机上)に写真があるから、それを参考にして下さい。」

「分かりました。」


そう言ってプルバさんはバックヤードの調理場に、そこからシナモントーストを一皿持って戻ってくる。

「こちらでしょうか?」

「それです!それをお客さんのところに運んで下さい。」

「分かりました。」


プルバさんはカウンター近くの席に座っているお客さんに、

「こちら、ご注文のシナモントーストでございます。」

「ありがとうございます。あなた初めて見る顔ね。新人さん?」

「あ、はい!今日からここカレンデュラでお仕事させて頂くことになりました!」

「そうなの。今日からよろしくね。私ここの常連だから、これからも会うことあるかもね。」

「こちらこそよろしくお願いします。」


プルバさんはとても嬉しそうな顔をしていたのが、カウンターからも見えた。

ルキ「プルバさんとても嬉しそうだね。」

ハミン「思い出すなあ。私も初めてここで仕事した日にお客さんから『頑張ってくださいね』みたいなこと言われてめっちゃ嬉しかったなあ。」


そして昼12時過ぎ。お昼休憩の時間だ。

マリーユ「じゃあプルバさんレクファニーちゃん未青ちゃんはお昼休憩入ってー。」


ボクたち3人とセレちゃんを含めた4人で昼食を取る。食事はまかないのサンドイッチだ。

4人でおしゃべりをしながら食事。転生当初は恥ずかしくてそんなことはできなかったボクが、今日が初対面の年上の女の人とも話せるなんて、ボクもコミュ力が上がったなあということを思う。

プルバ「―実は私、先月舞嗣遠の魔法専門学校を卒業したばかりなんです。」

未青「そうなんですか!?ボク実は4月にそこ入学したばかりなんです!」

プルバ「入れ違いなんですね。ご入学おめでとうございます。」

未青「ありがとうございます。」

セレスティーヌ「未青ちゃんが魔法専門学校受かったって知らせ聞いた時は私も本当に嬉しかったんだから!みんなでおめでとう言ったよね。」

未青「そうそう!」


なんとプルバさんはボクの魔法専門学校の先輩なようだ。さらに親近感が湧いてくる。


プルバ「未青さんは男の子であるとお伺いしましたが、どうして今のような女の子の服を着るようになったんですか?」

未青「ああ… あの、ボク2年前にこの世界に転生してきたんですが、その少し後にボクを引き取ってくれたセンセ… 癒師の方からスカートを履いてみる?って勧められたのが始まりで…」

プルバ「そうなんですか。今着てる制服もとっても似合ってて可愛いです。」

未青「ありがとうございます。」

セレスティーヌ「未青ちゃんね、ここに来る時の私服も必ずスカートとかワンピースとかなんだよ。」

プルバ「徹底してるんですね(笑)」

未青「はい…(苦笑)」


昼休憩が終わり、午後の仕事へ。

午後の仕事では、プルバさんは仕事を確実にマスターしている感じだった。

(ボクも負けてられない…)

年下とはいえここではボクの方が先輩。負けてられないと思った。


午後の2時過ぎのことだった。

(うう…)

少し前から催していた尿意が突然強くなってきた。でもお客さんで賑わっているカレンデュラ。ボクはトイレを我慢しながら仕事をすることを強いられた。やっとトイレに行けるのは、それから40分くらい経ってからのことだった。


そんなボクは、今にもおしっこが漏れそうだ。パンツが少し濡れている感じがする。


「ルキちゃん… ちょっとトイレ行ってくる…。」

「分かった。」


1階のトイレの前にはプルバさんがいた。

「プルバさん?」

「すいません。私もちょっとトイレ行きたくて…」


プルバさん2階のトイレも使用中だという。

「うぅ… ううぅ…」

尿意が強さを増し、それと比例して膀胱の痛さも酷さを増していく。パンツにはおしっこがジワジワと溢れだしてきており、漏れそうと気持ちを隠すことは出来なくなっていた。


すると、

「未青さん。漏れそうでしたら、お先にどうぞ。」

「あ、ありがとうございます…」


プルバさんにトイレの先を譲ってもらったボク。そんなボクは漏れそうどころか、もう既に少し少し漏れ始めているのだが。

(股間に力を込めて耐えている未青)

(ジュジュ… ジュ…)


トイレはなかなか空かない。それから10分弱が経った頃…


(で… 出ちゃう… 出ちゃう…!!)

(ジュジュ… ジュ… ジュウウウウウウウウウウウウウウウ…)

ボクの膀胱に耐えきれないほどの痛みが走り、それをサインに大事なところからおしっこが溢れだしてきた。


「み… 未青さん!?」

「ううぅ…」(目から涙が溢れてくる未青)

年下とはいえ、先輩であるボクが今日入ってきたばかりの後輩の目の前でおもらしをしてしまう。なんてみっともないことをしてしまったんだとボクは思っていた。


「すみませーん!未青さんがー!」

プルバさんはホールに向けて、ボクがおもらしをしてしまったという緊急事態を知らせた。そしてホールからルキちゃんが飛んできた。


(嗚咽する未青)

ルキ「未青ちゃん、替えのパンツとパンストをマリーユさんに頼んでおくから、シャワー浴びてきて。」

(嗚咽しながら頷く未青)


ボクはシャワーを浴び、その後マリーユさんが用意してくれた替えのパンツとパンストに履き替える。


~トイレの前で~

ルキ「未青ちゃん実はトイレが近くて、ここでおもらししちゃったこともう何度もあるんです…」

プルバ「そうなんですか…」


その後は「いつもの部屋」に一人入った。


(今日入ったばかりの後輩さんの前でおもらしをしてしまった。)そのショックがなかなか癒えることはない。


ボクがおもらしをしてからどれくらいの時間が過ぎただろうか。

(ドアが開く音)

「失礼いたします。」

入ってきたのはプルバさんだった。


「プルバさん… ごめんなさい。さっきはびっくりさせちゃって…」

「いいんです。ずっと我慢してたんですよね。」

「はい…」

「実は…」


プルバさんは何かをボクに言いたげな感じだ。

「私も… 時々おもらししちゃうことがあるんです…」

「そう… なんですか?」

「はい…」


プルバさんはボクに、自分も時々おもらしをしてしまうことがあることを明かしてきた。

「私も実はトイレが近いんで… 未青さんみたいに我慢できなくなって漏らしちゃうことは滅多になくて、トイレの前で油断して、気が緩んで漏らしちゃうことが多いんです。」

「ああ… ボクもそんな感じでやっちゃったことあります…」

「しかも私、3つ下の弟がいるんです。その弟の前で漏らしちゃったことは多々ありました。」


その後もプルバさんとのおしゃべりは続いた。


プルバさんと出会ったボク。ネルル・コトレフちゃん・カロルと同じように、トイレが近くて時々おもらしをしてしまう人同士、惹かれ合うものがあるのではないかとボクは思った。


「未青さん、私よりあなたの方が先輩なんですから、私のことはタメでいいですよ。他のバイトの方々やセレスティーヌさんとも、タメで話してるんですよね?」

「はい… あ、じゃあ… うん!」」

「改めてになりますが、これからよろしくお願いします(笑)」

「うん!よろしくね!プルバさん!」


センセイではない年上の女性とタメで話すことになったボク。ちょっと不思議な感じはしたが、慣れるまでに時間はかからなかった。

そしてその後ボクは部屋を出て、仕事に戻った。

レクファニー「未青ちゃんおかえりー。」


そして午後4時。仕事は終わった。プルバさんは成人済みだから、4時以降も仕事を続けるという。


未青「プルバさん、この後も頑張ってね!」

プルバ「はい!」


次の土曜日。今にもおしっこが漏れそうな状態でカレンデュラに着いたボク。

「おはようございます未青さん。」

「プルバさん!?ごめんボクマジでおしっこ漏れちゃうから先にトイレ行かせて!!」


大急ぎで靴を脱いで、トイレに急ぐボク。しかし…

「ああっ… あっ…!」

(ジュウウウウウウウウウウウ… ビチャビチャビチャビチャビチャ…)

間に合わなかった。トイレのドアを開けたところでおもらしをしてしまった。それも、プルバさんに見られながら。


「未青さん…(苦笑)」

「プルバさん… えへへ… 間に合わなかった…(苦笑)」

ー新しい設定付き登場人物-

プルバ・ジボット (Pulba=Givot)

カレンデュラの新しいバイト店員であるエルフの女性。24歳。癒師でもあり、癒師歴は12年。魔法専門学校は今年3月に卒業したばかり。3歳年下の弟がいる。

エルフといっても耳が尖っていない、いわゆる「丸耳エルフ」である。

アスムール民主国の中北部にある街「緋瓊(あかぬり)」出身。魔法専門学校進学を機に舞嗣遠に引っ越してきて一人暮らしをしている。

トイレが近い体質で漏れそうになることが毎日のようにある。ただおもらしについてはトイレやドアの前で気が緩んでギリギリアウトをやらかすことがたまにある程度。

性格:全体的におしゃべり好きな性格だが、思いやりのある一面もある。

得意属性:木

身長:約156cm

一人称:私

誕生日:5月21日

好きな食べ物:ライノビーフのステーキ丼・シュガーラスク

趣味:EDM・DTM音楽鑑賞

特技:ローラースケート

苦手なもの:尿意・便意・蚊・車の空ぶかしの音

トピックス:アスムール民主国のDTMユニット「ネオプライム」のファン。テラン推し。

トピックス2:寝相はとてもいい。

トピックス3:下ネタ耐性は0。

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