Case 9「後輩さんの家でお手伝い」
初めてセンセイの仕事を見てから数日。ボクはあの後もセンセイと一緒にいろんなところに出かけては、センセイの癒師としての仕事の様子を見てきた。
そんなある朝のこと。
「あそうだ未青くん。今日はスカート履いてもいいわよ。」
「いいの?」
「うん。」
今日ボクたちはセンセイの魔法専門学校時代の後輩の家に行く。センセイの知ってる人だからか、ボクはスカートを履いていってもいいらしい。
「未青くん、それにしたんだ (笑)」
「うん。これなんだか短パン履いてるみたいでボクは好き。」
ボクは青いデニムの短いタイトスカートを選んだ。丈は今まで履いてきたものよりもさらに短く、太ももは見た感じ3/4くらい露出している。
電車に乗るボクたち。センセイの提案でクロスシートの席に座った。太ももにフィットしているだからか座る時は腰や太ももが若干きつくなる。
「クロスシートだったら、中見えちゃっても私だけだから大丈夫でしょ?」
「えへへ (笑)」
スカートに備え付けられていた藍色の薄いショートパンツを中に履いているが、センセイに言われるとちょっぴり恥ずかしい。
電車に乗ること7分(ソースは駅の看板)、最寄り駅の「四淮早」という駅に着いた。舞嗣遠の町の外れにある駅だ。
そこからさらにバスに乗ること20分ほどでセンセイの後輩の家に着いた。
(ドアホンを押す音)
「はーい。」
薄茶色にミディアムくらいの長さの髪に、膝上…大体太もも1/4くらいの丈のエメラルドグリーンのワンピースを着た女の人が出てきた。その人がセンセイの後輩だ。
「あ、先輩!」
「ファルンおひさ〜」
「お久しぶりです。先輩、その子は?」
「ファルンにはまだ言ってなかったっけね。この間引き取った転生者の子。」
「赤砂未青…です。よろしく…お願いします…」
「はーい。私はファルン・チェリール。よろしくね、未青ちゃん。」
「あ、ファルン…実は… 」
「先輩?」
「この子… 男の子なんだ… (苦笑)」
「マジで⁉︎」
センセイの後輩・ファルンさんも、ボクが本当は男の子であることにびっくりした様子。「まあそうなるよね。」とボクは思っていた。
すると、
「男の子なの⁉︎ すっごくスカート似合ってる!かわいい〜!」
と言って、ファルンさんは笑顔でボクの方に近づいてきた。
「あはは… (苦笑)」
「未青くん普段もスカート履くの?」
「家の中と… センセイと近くに出かける時になら…」
「実は私が軽い感じで試してみたら、案外気に入っちゃって… (苦笑)」
「先輩… (笑)」
ファルンさんの様子には少々圧を感じた。でもセンセイと同じくらい優しい人だったからか、ボクと打ち解けるまでに時間はかからなかった。
サンドイッチ屋を経営しているファルンさんの家。ファルンさんのお母さんは体が弱くて 頻繁に体調を崩してしまうため、ファルンさんはお兄さんやお父さんとともに看病と店の手伝いを両立する毎日だという。
しかし今日はお兄さんもお父さんも癒師としての別々の仕事で外出しているため不在。そのためセンセイがファルンさんのお手伝いをすることが今日家に来た理由だ。
「じゃあ、ファルンのこと、よろしくね。」
「うん!」
センセイはそう言ってお店の方へ行った。ファルンさんのいよるとセンセイとも面識のあるファルンさんの友達も一人、先に手伝いに来ているという。
「先輩、よろしくお願いしま~す。」
と言うと、ファルンさんはボクの方を見ていた。
〜ファルンの回想〜
「ねぇファルン、実はその未青くんのことなんだけど…」
「未青くん?」
「うん。実は未青くん、トイレあまり我慢できなくて、おまけに不安になったり恥ずかしくてトイレ行きたいって言えないとかでさらに我慢できなくなっちゃうからよくおもらししちゃうの。」
「えっ…⁉︎ おもらし…ですか?」
「うん… 実際前の世界でもよくやっちゃってたみたいで、転生してからももう何度も。」
「そうなんですか… 未青くん…」
「だからファルン、もし未青くんがトイレ行きたそうな感じの素振りしてたらトイレに連れて行ってあげて欲しいんだ。実際この間トイレ行きたいって言えなくてフィオの前でおもらししちゃったんだ…」
「分かりました…。」
〜回想終わり〜
そのファルンさんは、何か考え事をしているような様子だった。
「どうしたんですか?ファルンさん?」
「あ、ううん。なんでもないよ。そうだ。先輩と話すときみたいにタメでもいいよ。」
「じゃあ… うん!」
ファルンさんともタメで話すのは、ボクにはちょっぴり恥ずかしかった。
「うふふ(笑)一緒にお母さんにあいさつしよ。」
そう言ってボクは、ファルンさんに連れられてファルンさんのお母さんの寝室へ行った。
「お母さーん。入るよー。」
「はーい。」
「先輩さっきお店の方に行ったからー。」
「分かったわ。その子は?」
「この子?うん、先輩が引き取った転生者。」
「あ、ああ… 赤砂未青…です。今日は… よろしく…お願いします…」
「私のお母さんよ。」
「ジューテ・チェリールです。今日はよろしくね。未青ちゃん…(咳き込む)」
「あぁ… 実はこの顔つきでスカートまで履いてるけど… この子男の子なんだ(苦笑) 先輩が試しにスカート勧めてみたら思った以上に似合ったのと、未青くん本人が気に入っちゃって…(苦笑)」
「あらまそうなの(笑)」
「じゃあ、早速洗面所から熱さましの湿布持ってきて。どこにしまってあるかは洗面所着いたら魔法で教えてくれるから。私は汗でぬれたお母さんのパジャマ替えるから。」
「はーい。」
そう言ってボクは洗面所へ向かい、ファルンさんがボクにかけていた案内魔法で表示された情報を基に、洗面台の下の棚を開けた。
そこには風邪を引いたときに使う湿布の箱がいくつか入っていた。ボクも何度も高熱を出してしまったことがあるから、やり方は分かる。
「ファルンさ~ん。これ?」
「そう。」
ボクは寝室にいるファルンさんに湿布の箱を渡した。ファルンさんは箱から湿布の入った袋を出してそれを開け、ジューテさんのおでこに貼った。
「ありがとうね。未青ちゃ… じゃなかった未青くん。」
「えへへ…。どういたしまして。」
手伝いはまだまだ続く。ジューテさんの汗でぬれたシーツの交換や、店舗スペースに出す食器や買ったサンドイッチを入れる箱の整理など…
次は食器洗い。店舗内飲食自由ということもあって、そこそこの数が溜まっている。
「未青くんは先輩の家でも、食器洗いよくやるの?」
「うん。」
そう言いながらボクは、ファルンさんと一緒に食器洗いを進める。
しかし… その最中、洗剤を洗い流すために出した冷たい水がボクの手に触れたところ…
(あっ…)
下半身がソワソワする感じがした。ボクはトイレに行きたくなってしまった。
しかし残っているお皿はまだまだあり、時間の経過や冷たい水が手に触れる度に、ボクの尿意はどんどん強くなっていった。
「よしこれで全部終わり~!」
食器乾燥機にかけて全て片付けた頃には、ボクの膀胱は激しい痛みを帯びていた。
「トイレに行きたい…」と思う気持ちが、その尿意をさらに強めていく。
(ジュジュッ…)
ファルンさんにトイレに行きたいと言いたいが、恥ずかしくて言い出せない。ファルンさんと一緒にキッチンから寝室に行く最中、ついにおしっこを少しチビってしまった。
ジューテさんの寝室。
「未青くん、棚の中にあるお薬出して。」
ボクはファルンさんに言われ、棚から案内魔法の案内のもと薬を出した。一定時間ごとに飲むタイプの解熱剤だ。頭の中に浮かぶ「トイレに行きたい」「おもらし」という言葉を、必死に抑え込みながら…
「これ?」
「そうよ。ありがとう。」
「未青くんもありがとう。」
そう言われている最中、ボクはスカートの股間にあたりに手を添えてしまっていた。
パンツに滲み出続けるおしっこ。タイトスカートだから大事なところを押さえることもできない。さらにはタイトスカートのボタン部分がちょうど膀胱の位置にあるためおしっこが溜まり続ける膀胱を締め付ける感じがする。そんな今にもパンツの中に溢れ出しそうなおしっこをボクは膀胱括約筋にひたすら力を込めて食い止め続けた。時折、滲み出てしまったおしっこの雫を脚に伝わせたり床に垂らしたりさせつつ。
「2人とも、リビングで休んでいいわよ。」
ファルンさんとジューテさんの会話が終わり、ファルンさんは部屋を出た。しかしその瞬間…
「う… うぅっ…」
(床におしっこの雫が垂れる音)
「ん?」
更に痛みが激しさを増す膀胱。脚は完全に震えてしまっていて、はっきり聞こえる程に床におしっこの雫が垂れてしまった。
「未青くん、 どうしたの?」
「う… うぅ…」
おしっこが溜まり続けていることとそれをスカートが締め付けることによる膀胱の激しい痛みで、ボクは口を開くこともままならなかった。
「もしかして… トイレ行きたいの?」
(無言で頷く)
トイレに行きたいことを察してくれたファルンさん。ボクは必死に頷いた。
「急ごう!すぐ近くだから。」
そう言われてボクは、ファルンさんと一緒にトイレに向けて走り出した。
しかし、その数秒後…
「う… あ… うぅぅ…」
膀胱が最期の悲鳴を上げるような苛烈な痛さを感じたボクは、まるでコントロールを失って路肩に突っ込んだ車のように左肩を壁にぶつけ、そこに上半身の体重をかけて…
(ジョロ… ジョロ… ジョロロボトトトトトトトトト…)
トイレまであと1m弱というところでボクの膀胱はタイムリミットを迎え、おもらしをしてしまった。
(ビチャビチャビチャビチャ…)
ファルンさんの家の廊下には、ボクが堪えきれなかったおしっこが床へと雨のように降り注ぐ音が響き渡っていた。
「未青くん…」
「ううう…うぅぅ… うあぁぁぁぁー!」
ボクは漏らしてしまったおしっこの水溜りの上に崩れ落ち、そのまま泣き出した。
(未青の泣く声)
~店舗スペース~
(通信魔法での会話・ファルン)「先輩… 未青くんが…」
(通信魔法での会話・フレイン)「分かった。」
「フレインさん、どうしたんですか?」
「ごめん!ちょっとファルンのとこ行ってくる!」
「今先輩呼んだからね。」
(無言で頷く)
それから1分もしない間にセンセイが戻って来た。
「あっ…」
「センセイ… ごめんなさい。」
「大丈夫だよ〜。よしよし。」
センセイもファルンさんも、ボクを慰めてくれていた。
「実は私もね、未青くんくらいの頃お母さんのお手伝いの最中にどうしても我慢できなくなっちゃっておもらししちゃったことがあるんだ。だから気にしないで。」
「とりあえず、シャワー浴びて着替えよう。着替えは私が転送魔法で持ってくるから。」
そう言われてボクは一人、シャワーを浴びに行った。
~廊下にて。シャワーを浴びている未青にも微かにその様子が聞こえている~
「どうしたの~?」
「あ、お母さん…」
「何があったの?この水溜りは…」
「実は…」
「実は未青くんが… お… おもらししちゃって…」
「あらま…」
シャワーから出たボク。着替えはセンセイが転送してくれたパンツと、ついこの間家の近くの100苑ショップで買ったスパッツのような薄手の黒いショートパンツ、それに…
「これ…」
スーツのみたいな桜色のタイトスカートだった。
「このスカートは初めてだな…」と思いながら、ボクはそのスカートを履いた。
ボタンはおへそくらいの部分にある。腰から包まれるような感じがする上に太ももにぴっちり沿っていて脚の左右可動域はさっきのよりも窮屈で、なんだかズボンを履いているの時とも違う感じがする。丈は太ももが半分露出するくらいの短さだ。
鏡を見てみたら、今着ているベージュの薄めのTシャツ(男女兼用)とよく合っている。
センセイとファルンさんの2人はリビングにいるという。
「センセ~イ…」
「あら。未青くんおかえり。」
「お母さん、未青くんにごめんねって言ってたよ…」
~回想・ジューテ、ベッドの上でファルンに話す~
「未青くんお手伝いの最中ずっとトイレに行きたかったのかしら?私がさっきファルンとおしゃべりしてなかったら間に合ったかもしれないのに。本当にごめんねって言ってたって伝えて。」
~回想終わり~
「未青くん、今日一日頑張ってたよ。」
「そ、そう?」
「うん!ファルンから話は聞いたわよ。」
「ありがとう!そうだ、もうすぐお昼だからご飯にしよう。」
「そうね。」
そうしてボクたちは、サンドイッチをごちそうになった。
「とっても美味しい!」
センセイによると、食事中のボクはまるで女子みたいな脚をパタパタさせていたという。
ボクはファルンさんやジューテさんとも仲良くなれたような気がした。実際、午後はトイレに行きたくなっても、ちゃんとそのことをファルンさんにいう事ができて、おもらしをせずに済んだ。
~午後4時ごろ~
「今日は一日ありがとう!」
「うん!ファルンさんのお店にも行きたいな。」
「うふふ。その時はよろしくね。」
「分かりましたー。」
-新しい設定付き登場人物-
ファルン・チェリール(Falun=Chereel)
フレインの魔法専門学校時代の後輩。18歳。癒師歴は5年。
上級寄りの魔法は苦手。
性格:おっちょこちょいな一面があるが、包容力があって家族思いの優しい性格。
身長:約167cm
バスト:B
誕生日:3月16日
得意属性:花
趣味・特技:創作料理の考案・女性アイドル動画鑑賞・アニメ
好きなもの:サンドイッチ全般(特にフルーツサンド)・タピオカミルクティー・可愛い服
苦手なもの:悪臭・ピーマン・カラス
トピックス:店のサンドイッチの組み合わせメニューは全てファルンの考案によるもの。
一人称:私
ジューテ・チェリール(Jute=Chereel)
ファルンの母親。42歳。癒師歴は26年。
家のサンドイッチ屋「ブルーミー」を夫と共に経営している。体が弱くよく体調を崩している。魔法の実力や技術力は高い。
性格:ちょっぴりおっちょこちょいな一面も。おしゃべり好き。
身長:約182cm
バスト:C
誕生日:9月8日
得意属性:花・風
趣味・特技:料理・水泳
得意料理:オムレツ
好きなもの:サンドイッチ・きれいな水と空気
苦手なもの:騒音・悪臭・ジェットコースター
トピックス:10代の頃、地元の水泳大会で優勝したことがある。
一人称:私




