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Case 7「センセイの友達」

ボクが初めてスカートを履いてからと言うもの、ボクは女性の服を着る機会が増えた。

スカートはもちろんのこと、ワンピース・キュロット・ショートパンツ… みんな裾が膝から上までの短いものばかり。センセイのお下がりだけじゃなくシャピアさんが新しく買ってきたものまである。おかげでボクのクローゼットは、男ものの服と女ものの服が同居している状態だ。その状態にはボクも「かわいいならいいかな。」と思っているし、下着までは身につけてないならいいかとも思っている。


そんなある、おねしょをしなかった朝のこと。

「ねえセンセイ。」

()()くん?あ~ニーハイ履いてるー(笑)」

「えへへ(笑)」


ボクは初めて「ニーハイ」なる丈が太ももくらいまでの長さがある靴下を履いた。色は黒。シャピアさんが昨日、明るい黄色の「プリーツスカート」とかいう短いスカートと一緒にいくつか買ってきていたうちの一着だ。


〜回想〜

()()くんにこれあげる。」

「シャピアさん?ってこれ…」

「ニーハイ… って何()()くんにあげてるの〜!黒だけじゃなく、白・ピンク・グレー…」

「ニーハイもかわいいかなって思って、買ってきちゃった。(笑)」

〜回想終わり〜


「シャピアさーん。見て。」

()()くん。あら早速ニーハイ履いたの(笑) 水色の制服みたいなスカートとよく合っててかわいいわ。」

「えへへ (笑)」

「もうお母さんったら…(笑)」


こんなことを言うのもあれだが、ボクは制服っぽいミニスカートがお気に入りだ。センセイの一番のお気に入りで、そのスカートを履いているセンセイが特にかわいいっていうのもあるけれど。


その日の昼過ぎ、いつもの部屋で2人、この世界の魔法のことについて電子書籍を読みながら勉強していた時のことだ。

(ドアのチャイムが鳴る音)

ドアのチャイムが鳴る音が聞こえた。

通信魔法(テレパシー)で)「フレイーン。フィオちゃんが来たわよー。」

「フィオが来たの?はーい今行くー。」

「センセイ。フィオさんって誰?」

「私の友達。ちょっと行ってくるね。」

「うん。」


それから10分くらいが経った後。

「こんにちはー。」

申し訳なさそうな様子のセンセイと一緒に、濃いめの茶色のロングヘアで春っぽい雰囲気のワンピースを着た、センセイより背の高さは同じくらい(でバストはセンセイのそれよりも少し大きめ)の女性が入って来た。


「こんにちは… センセイ…この人誰?」

「あの…フィオ。」

「えっ?」

「はじめまして。私、フィオ・カロンです。よろしくお願いします。」

彼女の名はフィオ・カロン。センセイとは近所の「私学校」という、ボクが前いた世界における江戸時代の「寺子屋」のような小さな学校の時からの友達だ。

ボクはセンセイから事情説明を受けた。センセイが転生したボクを引き取ったことをフィオさんは知っていたようで、そのことを話題に出すや否や会いたくなってここまで来てしまったのだという。


~回想・リビングにて~

「そういえば母さんから聞いたんだけど、フレっちこの間転生者引き取ったって言ってたよね?」

「うん。」

「突然なんだけど、会ってみたいな。」

「え!?」

「今どこにいるの?いつものフレっちの部屋?」

「そうだけど…」

「じゃあ行こ!」

「ちょっと~!」

~回想終わり~


「あれ?フレっちが引き取った転生者って男の子のはずだけど、いつの間にか女の子も引き取ってたの?」

とセンセイに聞くフィオさん。突然のことにボクはかなり動揺している。それもそうだ。ボクは今スカートを履いているのだから。その状態を、センセイの友達に見られてしまっているという状態だ。

つまりボクは”スカートを履いている状態を赤の他人に見られてしまっている”ということなのである。

センセイは困惑気味に口を開いた。

「実は…この子がそれなんだ… あまりにも女の子みたいで可愛いからこの間私がなんとなくスカートを勧めてみたら、気に入っちゃって…(苦笑)」

「あはは…(苦笑)」

()()くん、ごめん!」


フィオさんはそれを聞いて

「え…?」

と言った。そして…

「待って!スカートとニーハイめっちゃ似合ってて可愛いんだけどー!」

と高いテンションで言った。センセイはその脇で胸を撫で下ろし安堵している様子だった。

「ねーちょっとこっち来て!」

ボクはフィオさんに言われるがまま、フィオさんのところへ行った。

「はい…」

「本当に女の子みたいで可愛いー!」

「あ… よく言われます…」


目線をボクの高さに合わせてきたフィオさん。ちょっと照れてしまう。


「私も最初会ったときはそうだったんだ…(苦笑)」

「ねえキミ、名前は?」

「あ、赤(さご)()()です…」

()()くんねー。じゃあもう『()()ちゃん』っていいや!改めて私はフィオ・カロン。()()ちゃん、よろしくね!」

「よろしくお願いします…」


ボクはフィオさんから『()()ちゃん』と呼ばれた。『()()ちゃん』と呼ばれたのは親戚以外ではかなり久々だ。


「ねえ()()ちゃん、フレっちって本当に可愛い?」

(「もう『()()ちゃん』でもいいや。」と思いながら)「はい…」

「だよねー!フレっちめっちゃ可愛いよねー!」

「もうフィオったら()()くん相手に…ほぼ初対面なんだよ…」

「あはは…(汗)」


「じゃあ、さっきのジュース取ってくるね。」

センセイは一旦リビングに戻った。部屋はボクとフィオさんの2人だけだ。

ボクとフィオさん。非常に緊張する。フィオさんはボクの方を見ている。顔と下半身が多い。

()()ちゃんの絶対領域…」

「えへへ… ボクも、かわいけりゃいいかなって今は思っちゃってて…」

「本当に違和感がないわ。」

「ありがとうございます…」


と言ったのも束の間。フィオさんの手がこちらに伸びてきたのが見えた。そして…

(何かが高速で動く音)

「ドリンク持ってきたよー…」

センセイが部屋に戻ってきたのと同時に、フィオさんが何かの魔法を発動した。そして突然ボクのスカートの中に、大きな風が吹くような感じがした。

「あ…」


「もうフィオったら何やってんのー!」

「魔が差しちゃった。てへ。」

ボクがやられたこと。それはスカートめくりだった。「スカートめくり」という概念()ボクも知っているが、まさか自分がやられるなんて。


()()くんホントにごめん…!フィオったら可愛いって感じた女子のスカートを、(しゅん)(ぷう)魔法でめくっちゃうことがあるの!」

「あはは… フィオさん…恥ずかしいです…」

「まさか()()くんがやられるなんて…」

「だって可愛いんだもん。」


3人で床に座って小さくて丸い机の上に乗ったジュースやお菓子を囲み、センセイとフィオさんがおしゃべりをしている中、その様子をボクはセンセイの脇で聞いていた。フィオさんもセンセイと同じ()()で得意な魔法属性は風と花。風を使った癒しを施しているという。


いろいろ話を聞いている中、緊張することの連続の後、センセイの隣にいる安心感。それで…

(微かな声で)「あっ…」

ボクはトイレに行きたくなってしまった。

それもフィオさんの前で緊張してしまっているからか、尿意はどんどん高まっていく。でもフィオさんがいて恥ずかしいから、「トイレに行きたい」なんて言えない。その恥ずかしさがさらに尿意を強めていく。


尿意を感じてから30分くらい。もうボクの膀胱の痛みは最高レベルになっていた。

脳裏に浮かぶ「おもらし」という単語と格闘しつつ、ボクは膀胱括約筋を必死に閉じながらトイレを言い出すタイミングを見計らっていた。

(どうしよう… 漏れちゃう… 漏れちゃう…)

それから我慢することしばらくして、パンツにおしっこが滲み出始めてきてしまった頃、センセイが話しかけてきた。

()()くん?」

ボクはあまりの膀胱の痛みに俯いてしまっていた。スカートの上から大事なところを押さえてしまっている。

()()くん…もしかしてトイレ?」

ボクは無言で頷いた。パンツにおしっこがジワジワと滲み出てくる。

「フィオ、ちょっと()()くんがトイレ行きたいから行ってくるね。」

「分かった。」

「ほら、()()くん行くよ。」

センセイがボクを立たせようとするが、ボクは立ち上がれない。膀胱が最期の叫びを上げていて、立ち上がれないからだ。

ボクの目には涙が浮かんでいる。

「もう…ダメ…」(荒い息遣い)

という言葉がボクの口から出た後…

「あ…あ…あっ…」

(ジュッ、ジュジュ、ジュッジュッジュッ…ジュ、ジュウウウウウ…!)

部屋の床に女の子座りで座っているボクのスカートの中に、全てが解き放たれた。

ボクは床に座ったまま、フィオさんもいる前でおもらしをしてしまった。


「どうしたの?」

フィオさんが心配そうにこっちに近寄ってくる。

()()ちゃん…」

フィオさんはボクの座っているところから広がる床のシミに驚いていた。センセイは非常に言葉にしづらそうな様子だ。

「う…うあぁぁぁぁぁー!」

パンツもスパッツもスカートもニーハイもびしょ濡れのボクは泣き出した。


「シャワー浴びてこよ。フィオはここで待ってて。」

(泣きながら無言で頷く)


下半身のほぼ全域がびしょ濡れのまま、ボクはセンセイに付き添われてシャワーを浴びに行った。


シャワーを浴び終わったボクは、センセイが持ってきていた替えのパンツとスパッツ、それに濃い青色の「タイトスカート」とかいう体にぴったり着くデニム地の、太ももの大体3/5が露出するほどの短いスカートを履いて部屋に戻った。

「おかえりー。」

「うん…」

「こっちにおいで。」

ボクはセンセイに言われるまま、センセイの側に寄った。

()()くんのトイレやおもらしのこと、フィオにも話しておいたから。」

「ありがとう…センセイ…」

「ごめんね。()()ちゃん。」

「ボクは、大丈夫です…」


ボクの頭をなでなでするセンセイ。フィオさんも何だか申し訳なさそうな様子だった。

ボクがおもらしをしてしまったこともあって、部屋の空気は重かった。


しばらくして、フィオさんがこんなことを言ってきた。

「そうだ。ねえ()()ちゃん。」

「フィオさん?」


そう言ってフィオさんは、手元に薄い紫色一色の、制服のスカートのようなミニスカートを出してきた。

「これ、()()ちゃんにあげる。」

「いいの?」

「うん。」

「このスカートもかわいいわね。()()くん、早速履いてみる?」

「うん…」


そう言ってボクは立ち上がってセンセイに迷彩魔法をかけられた後、フィオさんから渡されたスカートに履き替える。

「どうかな?」

「やっぱり。この色、私の大好きな色なんだ。」

()()くん、こっちのスカートも可愛い。」


センセイはそう言って、反射魔法で鏡を出した。

「か、可愛い…!」

フィオさんからもらったスカートを履いた自分の姿を見たボク。

なんだかボクは完全に立ち直れたような気がした。


-登場人物-

フィオ・カロン(Fio=Karon)

21歳の癒師の女性。癒師歴は11年。

フレインとは私学校時代からの親友。

性格:お茶目でいたずらっ子な性格。また可愛いものに目がない。

身長:約172cm

バスト:Cの間

誕生日:7月14日

得意属性:風・花

趣味・特技:ショッピング・ダーツ

ちょっと困った特技:スカートめくり

好きなもの:オムライス・自分が可愛いと感じたもの全般

苦手なもの:苦いもの全般・騒音・寒さ

トピックス:家は洋酒専門のバーをやっている。

一人称:私

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