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Case 68「ネルルの家の二人の転生者」

ある日曜日のこと。ボクはネルルの家に遊びに行った。


未青「こんにちはー。」

フレイン「こんにちは。」

プラル「フレインに未青くん。いらっしゃい。」


そこにはプラルさんの他にも2人の女性がいた。

結衣「こんにちは。未青くん久しぶりね。」

蘭玲(ランレイ)「ネルルからよく話は聞いてるわ。」

この2人はプラルさんが引き取った転生者であることは分かっているが、直接話したことはあまりない。


未青「よろしくお願いします。あの…」

結衣「未青くん?」

未青「ネルルはどこにいるんですか…?」

結衣「ネルルならレンタルショップに出かけて行ったよ。もうすぐ帰ってくるくらいなんじゃないかな?」

蘭玲「せっかくだから、私たちと一緒に遊ぶ?」

未青「ちょっと恥ずかしいけど… はい!」


2人と遊ぶのはちょっと恥ずかしくて抵抗があるが、せっかく誘ってくれてるんだ。ボクは2人としばらく一緒に遊ぶことにした。

蘭玲さんは16歳で結衣さんは18歳。年上の女性と部屋で遊ぶなんて今日が初めてだ。


結衣「未青くん。女の人の部屋に入るのは抵抗ある?」

未青「うーん… センセイとはいつも一緒の部屋で過ごしているけど… やっぱり抵抗あります…」

センセイと他の人とでは訳が違う。ボクは結衣さんの部屋に入るのに抵抗がある。ボクはちょっぴり恥ずかしくなった。


蘭玲「いいよせっかくの機会なんだから。じゃあ、未青くんが見たら恥ずかしい思いするようなものはしまっておいた方がいいかな?例えば下着とか?」

「下着」という蘭玲さんの言葉を聞いて、ボクはさらに恥ずかしくなった。


結衣「もう蘭玲ったらなに堂々と言ってるのよ!?未青くん恥ずかしがってるじゃない!」

蘭玲「ごめんごめん。じゃあちょっと片付けてくるね。」


蘭玲さんは先に部屋に戻っていった。部屋の片づけをしているのだろう。

結衣「ごめんね。蘭玲ったら洗濯が終わった服とかなかなかしまわないのよ。」


待つこと数分。


蘭玲「いいよー。」

結衣「はーい。じゃあ未青くん。行くよ。」

未青「はい。」


ボクは結衣さんに付き添われながら、蘭玲さんの部屋に入る。

蘭玲さんの部屋は漫画やアニメとかでもたまに目にするような見るからに「女の人の部屋」といった感じだった。アスムール民主国で人気の、全員が日本からの転生者で構成された男性アイドルグループ「リンカネ」のポスターも貼ってある。


蘭玲「じゃあまず何して遊ぶ?といってもゲームはないけど…」

結衣「蘭玲ゲームには全く興味ないから…(苦笑)」

蘭玲「えへへ…」

未青「トランプとかはありますか?」

結衣「あるよ。」


結衣さんはそう言うと、蘭玲さんの部屋にある棚からトランプを持ってきた。

結衣「はい。」

未青「ありがとうございます。結衣さんは蘭玲さんとよくこれで遊ぶんですか?」

結衣「うん。2人いて暇さえあれば一緒にこれで遊んでるよ。特にババ抜きが多いかな?」

未青「そうなんですか。じゃあ、ババ抜きやりたいです!」

結衣「いいよ。じゃあ早速始めよう。」

未青「はい!」


こうしてババ抜きが始まった。順番はボク→結衣さん→蘭玲さんの順に時計回りだ。

未青(結衣からカードを一枚抜きながら)「二人ともババ抜きは強いですか?」

結衣(蘭玲からカードを一枚抜きながら)「うん。もう何度もやってるから手の内は知り尽くしたってところかな?」

蘭玲(未青からカードを一枚抜きながら)「そうだよね。ネルルもやればいいのに。ほら、未青くんの番だよ。」

結衣(未青にカードを一枚抜かれながら)「ネルルも15だもんね。そういう年頃なんじゃない?」

蘭玲(結衣にカードを一枚抜かれながら)「そうかもねきっと。ネルルったら私たちとは滅多に話そうともしないもんね。」

結衣(未青にカードを一枚抜かれながら)「これが思春期ってものなのかもねー。もっと私たちと話してもいいのに。」

蘭玲(結衣にカードを一枚抜かれながら)「ね。」


ババ抜きは進み、そうこうしている間に結衣さんが上がった。蘭玲さんとボクの一騎打ちだ。

「未青くん。どっちか分かるかなー?」

(左か右かで迷っている未青)

「あはは。未青くん無言だー(笑)」

「もうそんなこと言わないの蘭玲ったら。」


話すことができないほど集中するボク。

「じゃあ… こっち!」

ボクは左の札を取った。

「…」


おそるおそるその取った札の裏を見るボク。


その札はJOKERではなかった。

蘭玲「おお… おめでとう未青くん!」

未青「あ、ありがとうございます。」

結衣「蘭玲ってちょくちょく負けるよね。」

蘭玲「そうかな?結衣だってよく負けるじゃん。」

結衣「そう~?」


結衣さんも蘭玲さんも、どっちがどれくらい勝ったか負けたかはあまり意識していないようだ。


するとそこへ…


(ドアをノックする音)

「ユイ(ねえ)?レイ(ねえ)?」

ネルルの声が聞こえてきた。

結衣「ネルルいいよ入って。プラルさんから聞いてるだろうけど未青くんはここにいるよ。」


結衣さんがそう言うと、部屋のドアが開いた。

そこにはネルルとセンセイがいた。

「センセイも来たの?」

「うん。3人が何してるのか気になっちゃって。」


ここからは4人でトランプの続きだ。

未青「ネルルが選んでいいよ。」

ネルル「じゃあ… 7並べにしようかな…?」

未青「いいよ。7並べは久しぶりだな… ルール覚えてるかなぁ…?」

フレイン「私もー。」

結衣「パスの回数制限どうする?」

蘭玲「そんなの自由でいいよ。いちいち覚えてられないもん。」

ネルル「ざっくりだなレイ(ねえ)… まあそれもそれでいいか。」


その後カード配りが終わった後、7並べが始まった。一番目はネルルで、その後蘭玲さん→ボク→センセイ→結衣さん→ネルルと続く。


ネルル「うん。」

ネルルはダイヤの6のカードを出した。


蘭玲「私も8あった!」

蘭玲さんはスペードの8を出す。ボクの番だ。


フレイン「未青くんなにか出せそうなのある?」

未青「実は…」

ボクはそう言って、ダイヤの5のカードを出した。


結衣「未青くんすごいよ!ありがとう!」

そう言って結衣さんはダイヤの4を出した。

未青「へへーん。」

ネルル「へへーんとかなんか未青らしくない気がするな…」

未青「そうかな?」


その後も7並べは続く。みんなパスなく順調にカードを出していく。


「未青くんの番だよ。」

「うん。」


ボクはそう言ってハートのQを出した…


その直後のことだった。


(あっ…)


ボクはトイレに行きたくなってしまった。ここまでパスなしでできている安心感で、催してしまったのだろうか。


「…」

「今ここでトイレを言い出すのも恥ずかしい」と思ってしまったボクは、トイレを言い出すことはできず、我慢を続けてしまった。


未青「…」

蘭玲「未青くん?」

未青「ああっ。」

フレイン「ほら、未青くんの番だよ。」

未青「ああっ。ああ…」(クローバーのKのカードを出す未青)


いつの間にかボクの意識は、トイレを我慢する方に意識が向いてしまっていた。


その後もカード出しが続いた後…

未青「これで全部か。」(ハートの2のカードを出す)

その後ボクは2番目に上がった。(1番目は結衣さん)


そしてしばらくして…

フレイン「よし終わりー!」

全員がカードを出し終わった。凄いことに、誰もパスすることはなかった。


(全員上がった… これでやっとトイレに行ける…)

と、ボクがそう思った直後だった。

ネルル「ね、ねえ…」

蘭玲「ん?ネルルどうしたの?」

ネルル「ちょっと… トイレ行ってくる… ヤバいマジで漏れる…」

結衣「あらあら漏れるだなんて。(笑)ネルルったらもしかして7並べの間ずっと我慢してた?」

ネルル「ううるさい。」


そう言ってネルルはトイレに駆けて行った。ボクはネルルにトイレを譲ってあげることにした。そういうボクも今にもおしっこが漏れそうな状態だけど。


(フレイン・結衣・蘭玲がいろいろ話している)

未青「…」(あたりをキョロキョロ見回している)

3人ががいろいろおしゃべりをしている。3人の年上の女性にボク一人。そのシチュエーションがボクの緊張を強めるとともに、ボクの尿意をどんどん加速させていく。


「もう我慢できない」そう思ったボクは立ち上がり、トイレへと駆けて行った。


結衣「未青くん?」

フレイン「トイレじゃない?」


トイレの前に着いたボク。トイレの中にはまだネルルがいた。

(ドアをノックする音)

「ネルル?」

(泣きながら)「未青?ごめん… 俺… 間に合わなかった… 今後片付けしてるとこ…。」


ネルルは間に合わずトイレの中でおもらしをしてしまったようだ。ネルルはきっと、おしっこが広がったトイレの床を掃除しているのだろう。


「…」

(ネルルに失礼承知で)集音魔法を使ってトイレの中の様子を聞いてみたところ、床を雑巾で拭いているような音が聞こえてきた。


「ねえネルル。ボクももう漏れちゃうから早くしてもらえないかな?」(パンツに数滴チビる)

「マジで?」

「うん…」


パンツには少しずつおしっこが滲み出てきていて、「おもらし」という言葉が揺らめいているボクの脳内。膀胱括約筋が震える感じが伝わってくる。


ネルルは結衣さん蘭玲さんにおもらしを感づかれたくないのか、掃除を続けているようだ。(ネルルに失礼承知で)また集音魔法を使ってトイレの中の様子を聞いてみたところ、掃除をペースが上がっているような感じだった。


「ネルル…?まだ…?」

(涙声で)「ごめん。もうちょっと待てる?」

「ごめん… も…もう…ダメ…」


膀胱はもう耐えられないほどの痛みを上げていた。そしてついに…


「あ… ああ… ああああああ…」

(ジュジュ… ジュジュ… ジュジュジュジュウウウウウウウウウウウ…)


トイレのドアの前で、ボクはとうとうおもらしをしてしまった。


「ううっ…」

(トイレのドアが開く音)

「み、未青…?ご、ごめん…」

ネルルがトイレから出てきたのは、おもらしが終わった数秒後のことだった。そんなネルルのズボンもびしょ濡れだ。


未青「だ…大丈夫…。」

フレイン「あらあら。心配になって来てみたけど2人ともおもらししちゃったの?シャワー浴びに行こう。」

プラル「ネルルは2階のシャワールームとお風呂場どっちがいい?」

ネルル「じゃあ… お風呂場…」

フレイン「未青くんは2階でいい?」

未青「うん…」

プラル「じゃあ、こっちだよ。」


ボクはプラルさんに、2階のシャワールームに案内された。

フレイン「着替えは転送魔法でシャワールームの脱衣所に転送しておくから。」

未青「ありがとうセンセイ。」


ボクはシャワーを浴びた後、センセイが転送してくれた服に着替えた。


部屋に戻るボク。そこにはネルルが結衣さん蘭玲さんと一緒にいた。


ネルル「未青…」

未青「ネルル?」

ネルル「実は… 今日2人… いやユイ(ねえ)レイ(ねえ)と一緒に遊んでて、とても楽しかった…」

未青「ボクも楽しかったよ。最初はちょっと緊張したけど。」

ネルル「俺… ユイ(ねえ)レイ(ねえ)とは滅多に遊ばないからさ…」


2人もさっき話をしていたように、ネルルが結衣さん蘭玲さんと話す頻度はそんなに多くはなく、こうして遊んだことも滅多になかったようだ。


ネルル「この後さ、俺が借りてきたCD一緒に聴く?」

未青「うん!いいよ。結衣さん蘭玲さん、今日は楽しかったです。」

結衣「どういたしまして。」

蘭玲「私も楽しかったよ。」


こうしてボクは蘭玲さんの部屋を後にした。


(ネルルの部屋に向かう2人の様子を見ながら)

結衣「未青くんとネルル、本当にとっても仲良しね。」

蘭玲「うん!」


-用語解説-

【リンカネ】

アスムール民主国で人気の男性アイドルグループ。6人構成。ただ結成当初は5人だった。

メンバー全員が日本生まれで12歳までに何らかの形で命を落としてフレインたちの世界に転生しており、転生後にアイドルを志したところに共通点がある。

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