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Case 67「センセイの秘密の写真」

ある日のこと。ボクは部屋で一人センセイの子どもの頃の写真を見ていた。家族旅行・私学校の遠足・私学校対抗運動会などなど…


すると…

「あ、未青くん私の写真見てるの?」

そこへセンセイが部屋に入ってきた。


「うん。センセイ、どれも可愛い。」

「えへ。ありがとう未青くん。どのページなの?」

「この辺だよ。」


そう言ってボクはセンセイに、今見ているフォトブックを見せる。

「どれどれ… あーこの写真あるページか~…(苦笑)」

「この写真って?」

「左下の運動会のリレーのトップ賞の写真だよ。ほら。友達と一緒に写ってるの。」

「その写真か。それがどうかしたの?」

「実はね… 私の恥ずかしい思い出があるんだ…」


首に1位のメダルを下げて、表彰状を持っているセンセイがセンターを飾っているその写真。その写真には、センセイの恥ずかしい思い出があるのだという。


「恥ずかしい… 思い出…?」

「うん…」

そういうセンセイは、顔がちょっと赤くなっていた。


「大丈夫センセイ?」

「うん…」


「実はね…」

センセイは恥ずかしそうに口を開く。

「その写真撮った時点でおしっこめっちゃヤバかったんだ…」

「そうなの?」

「うん…」

センセイはそう言って何秒か黙った後、

「この写真撮った時点で、少しチビっちゃってたんだ…」

とも言った。


「そうなの!?センセイ。」

「うん… リレーのアンカーやったんだけどね。スタートした直後に急にトイレに行きたくなっちゃったの。」

「うん。」

「それで私の番になった頃には『もう漏れる!』ってレベルにまでなっちゃって、漏れそうなまま走ったんだ。」

「そうなんだ。」

「で、走り終わったらすぐにトイレに行こうかと思ってたんだけど、1位でゴールしちゃったものだから、メダル授与と写真撮るんでなかなかトイレに行けなかったんだ。」

「待って。センセイは1位狙ってなかったってこと?」

「うん… 本能的なのかな?ただおしっこが漏れそうだから全速力で走ったら、結果的に1位でゴールしちゃったの。」


ボクは驚いた。センセイは1位は全く狙っていなかったのだという。


「凄いねセンセイ…」

「しかも1位になったって気づいたの、ゴールして初めて気づいたんだ。」

「なおさら凄いよ…」


「でその後メダル授与とか写真撮るとかでなかなかトイレ行けなくて、とうとうパンツにチビちゃって…」

「そういえばセンセイ、その写真ちょっと内股気味だね…」

「うん… マジで限界だったからなあその時…。」


「でセンセイ、ここが一番の疑問なんだけど…」

「なに…?」

「センセイは、あの後間に合ったの?」


センセイはその後何秒か黙ってしまった。

(あ、ボクこれ地雷踏んじゃった?)

と思った直後…


センセイは黙って首を横に振った。

センセイの運動会で急に尿意に襲われるという出来事の結末は、トイレに間に合わなかったということを意味している。


「間に合わ…なかった…の?」

「うん。借りていたスタジアムのトイレに全速力で急いだんだけど、個室の中、便器の目の前で盛大に決壊しちゃった…」

「そうなんだ… 大丈夫だった?」

「うん… あの後逃げるようにトイレを後にして、泣きながら救護班のところに行ったなあ。あと友達やお母さんが必死に慰めてたのも覚えてる…」

「全然大丈夫じゃなさそうだね…」

「うん…(苦笑)」

「そうだね(苦笑)便器のあと一歩手前ってところで出ちゃうなんて、センセイの膀胱、よっぽどおしっこ出したかったのかもね… ボクにはその気持ち分かるなあ…」

「ちょっと未青くん… 私の膀胱じゃなくて私の方にも同情してよお…(苦笑)」

「分かってるよセンセイ…」


昨日もバイト中に突然強い尿意に襲われた末、便器の前で盛大におもらしをしてしまったボク。あと一歩我慢しきれず便器の前でおもらしをしてしまった時の気持ちなんて、ボクは一番分かっていることだ。


「センセイそれいくつの時の話?」

「ああ… 12の頃だね…」

「じゃあ、去年で10年ってことだったんだ。」

「そうなるね…(恥)」

センセイは恥ずかしそうな顔をしていた。センセイの恥ずかしい思い出、しかもおもらしの思い出を聞けたのなんてこれが2回目だ。


「じゃあ、ボクがトイレでおもらししちゃった時に、センセイがすごく優しくしてくれるのって…」

「それもあるかもねえ…」

「そうなんだ… センセイ…」

ボクはそう言うと、センセイに抱き着き、

「ありがとう。」

と言った。


「この流れっていうかタイミングでありがとう言われるのもちょっと複雑な感じするけど… うんうん。どういたしまして。」

とセンセイは返す。


そしてその夜。

「ん~?」

目が覚めたボク。それと同時にセンセイがベッドに戻ってきた。

「センセイ、どこ行ってたの?」

「トイレだよ。実はね…」


センセイは何秒か溜めて、

「昼間に話したあの思い出の夢見ちゃって、急に目が醒めてトイレに行きたくなっちゃったんだ。」

「そうなの?なんかごめん…」

「いいのいいの。」


ベッドに入ったセンセイ。ボクは優しく、服の上からセンセイの膀胱を撫でた。

「ちょっと未青くん何してるの?(苦笑)」

「ごめん… ちょっと、慰めて?あげたくて…」

「うふふ。なんかありがとう。」


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