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Case 56「ボクとコーヒー」

ボクはある日の夜、前いた世界にいた時の一つの思い出の夢を見た。


(出ちゃうっ!出ちゃうっ!出ちゃ… あ…あぁ…)

(ジョロロロロロロロ…)

「はっ!」(未青が目を開ける)


それは眠気覚ましに初めて飲んだコーヒーが原因で宿題中突然凄まじい尿意に襲われ、慌ててトイレに急いだが間に合わずトイレのドアの前でおもらしをしてしまった。そんな小6の頃のある日の思い出だ。


ボクが目を覚ましたと同時に、センセイもそれに気づいたのか目を覚ました。時計を見たら、夜中の3時過ぎだ。

(ぐしょ…)

「ん~未青くんどうしたの…?」

「ああ… ちょっと夢を見ちゃって… あと…」

「?」

「おねしょ…しちゃった…」


過去のおもらしの夢を見たボク。そのせいかおねしょをしてしまった。いつものようにセンセイに付き添われながらシャワーを浴びに行く。


シャワーから出て着替えた後、部屋に戻ってボクたちはまた寝る。

「おやすみ…センセイ…」

「おやすみ。未青くん。」


朝。

シャピアフェ「おはよう未青くん。あのあとおねしょ大丈夫だった?」

「うん…」

幸いあの後ボクはおねしょをしなかった。


ボクは今日バイトだ。

マリーユ「未青ちゃんおはよう。」

未青「おはようございます。」


午前中のシフトを終えた昼休憩中、ボクとルキちゃん・セレちゃんはマリーユさんから調理場に呼ばれた。

未青・ルキ・セレスティーヌ「はーい。」


調理場に着いたボクたち。

セレスティーヌ「どうしたのマリーユさん?」

マリーユ「ちょっと新しく仕入れたコーヒー豆を焙煎して入れていたんだけど、みんなに味見して欲しいんだ。」

ルキ・セレスティーヌ「はーい。」


ルキちゃんとセレちゃんはコーヒーがカップ半分くらい入ったマグカップを手に取り、飲み始める。

ルキ「美味しい!」

セレスティーヌ「苦みと酸味がちょうどいい!もうお店で出しても大丈夫かも!」


コーヒーを前にするボク。顔が引きつっているのが自分でも分かる。なかなかボクは手が出せない。


マリーユ「あれ?未青ちゃんは飲まないの?」

未青「ああ… 実はボク、コーヒーが苦手で…」

ルキ「なんで?」

未青「実は…―」


みんなボクがコーヒーが苦手な理由が気になるようだ。そこでボクはみんなに、明け方に見た夢のことを含めてあの時のことを話した。

「確かに未青ちゃんがおもらししちゃうリスクが上がっちゃうからコーヒーは極力飲ませないようにってお姉ちゃんからは言われてたけど、そんなことがあったんだ…そりゃコーヒー苦手になっちゃうよね…」

と、マリーユさんは言う。


というわけでボクはあれ以来コーヒーが苦手なのだ。眠気を覚ます時も専ら緑茶で凌いできている。

コーヒーが苦手だなんて、カフェでアルバイトをしている人間にはあるまじきことかもしれない。


マリーユ「じゃあ…少しだけなら大丈夫かなって思うんだけどどうかな?」

未青「じゃあ… 少しだけなら…」


せっかくの機会なんだ。ボクは少しだけ飲むことにした。

未青(コーヒーを飲む音)

マリーユ「どう?」

未青「… うん!セレちゃんも言ってたけど苦みと酸味がちょうどよく両立?してる感じがして美味しいです。」

マリーユ「じゃあお店に出してもいいレベルかな?」

未青「はい!」

マリーユ「よかったー。ありがとうね3人とも。」

未青・ルキ・セレスティーヌ「はーい!」

マリーユ「よかったら味見のこと、今仕事をしている2人にも伝えて欲しいな。もうすぐシフト交代だから。」


午後のシフト開始まであとおよそ5分になった。シフト開始までにボクはトイレを済ませておく。


ルキ「お疲れー。」

未青「そうだ。ダイニングでマリーユさんが新しく出すつもりのコーヒーの味見してあげるって。」

ハミン「本当?」

レクファニー「飲んでみたーい!」


ハミンちゃんとレクファニーちゃんにもコーヒーの味見をことを伝えた後、午後のシフトが始まる。


その午後のシフトが始まって10分くらいが過ぎた時のことだった。


マリーユ・通信魔法(テレパシー)で「未青ちゃんかルキちゃん手が空いたらちょっと来てー!」


突然通信魔法(テレパシー)でマリーユさんから呼ばれたボクたち。とりあえずバックヤードに一番近いボクが行くことになった。


来てみるとびっくりだ。トイレのドアの前に大きな水たまりが広がっていた。その近くにいるセレちゃんの履いているスカートは、前がぐしょぐしょに濡れている。


未青「まさか…これ…」

セレスティーヌ「えへへ… またやっちゃった…」


恥ずかしがっているセレちゃん。セレちゃんはボクたちの午後のバイトが始まった後急に強い尿意を催したのだが昼ご飯の片付けですぐにトイレに行けず我慢した。しかしどうしても我慢できなくなってマリーユさんに必死にトイレを訴えて急いだのだが、間に合わずトイレのドアの前でおもらしをしてしまったのだ。

セレちゃんによるとコーヒーを飲んだ後に急に強い尿意を催した末におもらしをしてしまうというのは、今までにも数えきれないほどあったという。


セレスティーヌ「自分では極力気をつけているんだけど…」

未青「間に合わなかったらそれまでだよねぶっちゃけ…」

セレスティーヌ「でしょでしょ?」


とりあえずボクはレクファニーちゃんとベルーザさんと一緒に、セレちゃんが漏らしてしまったおしっこの水たまりを片付ける。かなりの量だったため片付け終わるにはかれこれ10分くらいの時間がかかった。雑巾も5枚くらい使った。


セレスティーヌ「ごめんね未青ちゃんシフト中に…」

未青「いいのいいの。よく間に合わないのはボクも一緒だから…」


掃除が終わった後は手を洗いシフトに戻る。その数分後に休憩を終えたハミンちゃんとレクファニーちゃんも合流する。ここからは4人で仕事だ。


と、ハミンちゃんとレクファニーちゃんが合流してしばらくが経った時のことだった。

(あ…ヤバい…)

(少し内股になる未青)


突然ボクの体に強烈な尿意が降りかかってきた。タイミングの悪いことにちょうどティータイムで忙しい時間帯。ボクはそのままトイレを我慢しながら、注文を受けたり商品を運んだりした。


「お待ちどおさまでした。こちらクリームチーズサンドとエスプレッソコーヒーです。」

「ありがとうございます。」


その間尿意はみるみるうちに高まっていった。さっきのコーヒーが原因だろうか。

そして初発尿意から大体40分くらいが過ぎた頃には、ボクの膀胱は最大級の痛みを上げていた。

(ヤバい… もう我慢できない…)


ボクは大急ぎでトイレに向かう。その最中、とうとうパンツに少しチビってしまった。


しかし…

(トイレのドアノブを動かすが開かない音)

「あれ!?」

マリーユ「どうしたの未青ちゃん?」

未青「マリーユさんですか?ボク…もう我慢できなくて…ああっ…」(未青がチビったおしっこが床に数滴零れ落ちる)

マリーユ「じゃあ未青ちゃんちょっと遠いかもだけど2階のトイレ使って!場所分かるでしょ?」

未青「はい…!」


マリーユさんがトイレを使っていた。ボクはマリーユさんに指示されるがままに、大事なところから少しずつおしっこを滴らせながら2階のトイレ目掛けて猛ダッシュした。




廊下を駆け抜け…






階段を駆け上がり…










2階の廊下を駆け抜けて…
















トイレのドアを開け…































(ジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…)

間に合わなかった。

ボクは便器を目の前にしながら、大量のおしっこを漏らしてしまった。


「あと少しだったのに…」ボクの頭の中はその一言でいっぱいだった。そんなボクのおもらしは体感時間にして30秒近く続いた。


おしっこを全て漏らし終わったボク。それと同時に、ベルーザさんがやってきた。


ベルーザ「未青くん…?大丈夫?」

未青「ベルーザさん… ま… 間に合わなかった…(照)」

ベルーザ「あーいっぱい漏らしちゃったかー…フレインにも伝えておくから、とりあえずシャワー浴びてきなさい。」

未青「はい…」


ボクは階段下で待っていたマリーユさんに付き添われながらシャワーを浴びに行く。更衣室に替えのパンツを取りに行きながら。

スカートの上から大事なところを押さえていたから、制服のスカートももうすっかりぐしょぐしょだ。


シャワーを浴びに行った後はベルーザさんが用意してくれた替えの制服をストッキングに着替え、仕事に戻る。


その後は4時のシフト終わりまで何事もなく仕事をすることができた。


セレスティーヌ「じゃあね未青ちゃん。」

未青「うん。また明日。」


家に帰ったボク。ボクはちょっと虚しさを感じていた。


(玄関のドアを開ける音)

「ただいまー。」

フレイン「おかえり未青くん。」


手洗いうがいを済ませた後、

「センセイ…―」

ボクは今日のことをセンセイに話した。


「そっかー。あと少しってところだったんだ…」

「うん…」


センセイはそう言うと優しくボクを抱きしめ、頭を優しくぽんぽんした。


「センセイ…」

「未青くん今まで、お客さんの前では1回しかおもらししてないんでしょ?しかも今回はとってもヤバかったのにトイレまで我慢できたんでしょ?」

「うん…」

「なら大丈夫。」

「センセイ…」

ボクはセンセイの言葉に安心した。すると突然、ボクの膀胱が緩むような感じがした。


「センセイ…」

「未青くん?」

「出る…」


ボクがそう言うとセンセイはボクから少し離れた。そしてボクはそのまま…

(ジョロロロロロロロロロロ…)

おしっこを漏らした。


「あはは…(苦笑)着替えよっか。」

「だね(苦笑)」


ボクはセンセイに付き添われながらシャワーを浴びに行き、センセイが用意してくれた青いデニム地のスカートに履き替えた。


次の日。

マリーユ「未青ちゃんおはよう。」

未青「おはようございます。」


いつものように制服に着替えるボク。ふと目についたメニュー表を見てみると、新しいメニューが追加されていた。


すると…

「未青ちゃん、ちょっと来て。」

ボクはマリーユさんに呼ばれた。


「なんですか?」

「これなんだけど…」


マリーユさんが出してきたもの。それは一杯の「ヘレメナスティー」というお茶だった。前の世界にはないものなのは確かだ。


「『ヘレメナスティー』って、利尿作用を抑える効果があるんだって。」

「本当ですか!?」

『利尿作用を抑える効果がある』という一言にボクは魅力を感じた。

コップ一杯のヘレメナスティーを飲んだボク。味はカモミールティーに近いフルーティーな感じがする。


「ボク、今日はいつも以上に頑張れそう!そうだ!」

「どうしたの未青くん?」

「そのヘレメナスティーもメニューに加えたらどうですか?」

「いいねそれ!考えてみるわ。」

「はい!」


もしボクがコーヒーを飲んでもその後にヘレメナスティーを飲めば強い尿意に困ることもないのではないか。そんな感じすらしてきた。

<用語解説>

【ヘレメナスティー】

アスムール民主国原産の薬草「ヘレメナス」を用いたお茶。利尿作用を抑える効果がある。

味はカモミールティーに近いフルーティーな味わいであり、人気が高い。

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