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Case 55「ネルルとスカート」

ボクとクルルスさんの魔法の授業には2カ月に1回の定期テストがある。今回は今日が土曜日ということもあって、ネルルがその様子を見学している。

その時でのことだった。



(ジュウウ… ジュウウ… ジュウウウウウウウウウウウウ…)

(ビチャビチャビチャビチャ…)

そのテストの最中、ボクは席上でおもらしをしてしまった。テストを解き始めたと同時に尿意を催したのだがクルルスさんにトイレを言い出せず、問題を解きながらタイムリミットを迎えてしまった。


未青「…」

クルルス「未青くん… またやっちゃったのね…(苦笑)」

苦笑いしながらボクに話しかけるクルルスさん。これまで4回テストがあったのだが、その4回ともテスト中におもらしをしてしまっているからだ。


ネルル「未青…大丈夫…?」

未青「うん…」


履いていた緑と黒のチェックの制服風のスカートは、パンツとスパッツともどもすっかりびしょ濡れだ。センセイに付き添われながらシャワーを浴びに行った後、センセイが用意してくれた着替えに着替える。替えの制服風スカートはさっきと同じ緑と黒のチェックのだ。(こんなこともあろうかとセンセイが2セット買っていた)


ネルル「未青おかえり。」


席に着いたらテストの続きだ。といってもあと3問だったから、5分も経たない間に終わった。


「未青くん。今回もお疲れ。」

「ありがとうございました。」


テストが終わりボクは自分の部屋に戻る。ネルルもそれについて行く。

部屋についたと同時に、ネルルはこんなことを言い出した。


「ねえ未青。」

「ネルル?」

「前も聞いたと思うんだけどさ、未青ってよくスカート履いてるけど、恥ずかしくないの?」

「センセイに最初『スカート履いてみる?』って勧められた恥ずかしかったけど、今は全然恥ずかしくないよ。スカート履いて外出することもあるし。あとほら、カレンデュラの制服も可愛くて好きだよ。」

「そうなんだ(苦笑)」

「慣れたら平気になっちゃったってやつだね。」


そこでボクは一つ思いついた。

「ねえネルル。ネルルもよく女子と間違えられてるじゃん。」

「うん。」

「せっかくだからさ、ネルルもスカート履いてみる?」

「えっ!?」


ネルルはびっくりしたような顔をしていた。まあ当然の反応だろうなとボクは思った。


「俺が、スカートを履く…?」

「うん。」

「か… かなり恥ずかしいよそれ…」

「そうかな? 慣れちゃえばあっという間だよ。」

「そりゃ未青からしたらそうかもしれないけど…」

「ボクも最初はそんな感じだったけどね。」

「まあまずないとは思うけど姉ちゃんやユイ姉レイ姉に相談してみるよ…」


ネルルはそう言って、しばらく後に家に帰った。


次の日。今日もバイトがないからボクはセンセイと一緒にネルルの家に遊びに行く。昨日のことが気になっているのもあるからだ。服装は深緑色のセーターに黒いデニム地のミニスカートで、脚にはベージュのタイツを履いている。


(家のドアチャイムを鳴らす音)

ネルル「はーい。」


家の玄関のドアを開けたのはネルルだった。そのネルルはというと、服装はいつも通りのズボンだった。

ネルル「あ、未青にフレインさん。」

未青「ネルル。」

フレイン「こんにちは。」

未青「スカートじゃないね。」

ネルル「うん… 一応姉ちゃんとレイ姉に相談はしてみたんだけど…」


ネルルはプラルさんと蘭玲(ランレイ)さんに一応相談してみたという。その結果…


ネルル「2人とも口を揃えて…」


~ネルルの回想~

蘭玲(ランレイ)「マジで!?ネルル女の子みたいな外見なんだから違和感ないよ!」

プラル「せっかく未青くんから勧められたんだから、一度でいいから履いてみたらどうかな?」

~回想終わり~


ネルル「なんてことをが言って… とりあえず部屋に来てみれば…」


ボクとセンセイは手洗いうがいを済ませた後、ネルルの部屋に向かう。


ネルルの部屋には青いデニム地のミニスカートと、青を基調とした制服があった。いずれもプラルさんが以前着ていたものであるという。

「姉ちゃんがウッキウキで出しててさぁ…」

と、ネルルは言う。


「どっちも可愛いじゃん。」

「たしかにそうだけど… 俺が着ていいものじゃないと思うんだ…」

と、ネルルは着るのをまだ渋っている様子だ。


未青「まあ、まずは一緒に遊ぼう。」

ネルル「そうだね。」


そう言ってボクとネルルは、ネルルの家にあったチェスで遊ぶ。

「チェスはセンセイともよくやるんだ。」


チェスで遊ぶボクとネルル。その最中でのことだった。


「あっ… ああっ…」

(ジュウウウウウウウウウウウウウ…)


チェス盤を前にするネルルのズボンから、床におしっこの水たまりが広がっていった。

おしっこを漏らしてしまったネルル。どうやらチェス中にずっとトイレを我慢していたがついに力尽きてしまったようだ。


「ネルル、大丈夫?」

「うん… ちょっと着替えてくるね…」

「うん。」


そう言ってネルルは着替えに行った。


ネルルが戻ってきたのはその数分後だった。そのネルルはというと…

「ネルル…!」


赤と黒のチェックのミニスカートを履いていた。

「スカート履いてるー!」

「えへへ。さっき姉ちゃんに頼んで出してもらったんだ。ふと気がついたら抵抗がなくなっちゃってて。(苦笑)」

「ネルルー!」


ネルルがスカートを履いてくれたのが、ボクにはとても嬉しかった。

「ネルル。かわいい。」

「そうかな…?」

「うん!センセイにも見せに行こう!」


そういってボクたちは、リビングでプラルさんとおしゃべりをしているセンセイにネルルのスカート姿を見せに行った。


未青「センセイセンセイ!」

フレイン「どうしたの未青くんにネルルくん?」

未青「見て見て!ネルルがスカート履いたよ!」

フレイン「ああ!プラルから話は聞いてたけど見てみるととっても可愛いわね。」

ネルル「えへへ… ありがとうございます…」


部屋に戻るとチェスの続き。結果はネルルの勝ちだったのだが、その最中、

「ネルル… スパッツ見えてるよ。」

「あ。未青、ありがとう…(照)」

というやり取りが何回かあった。


「じゃあね未青!今度は俺の方から遊びに行くよ。」

「またねネルル!」

ボクが帰るときも、ネルルはスカートを履いていた。



それから数日後。ネルルがボクの家に遊びに来た時のこと。


「よ!未青。」

「ネルル!」

ネルルは今回も、スカートを履いてきていた。


「案外スカートも慣れるといいもんだね。」

「でしょ?」

-アスムール民主国のチェス・将棋事情-

アスムール民主国ではチェスは国民的に親しまれているゲームで、チェスのトーナメントの決勝戦は全国ネットでテレビ中継も行われているほど。もちろん将棋も日本人転生者によって持ち込まれていて、近年は静かなブームを呼んでいる。


<作者より>

チェス自分はいつからやってないんだろう…

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