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Case 50「ネルルがカレンデュラにやってきた」

ボクがいた前の世界ではお正月に「正月三が日」という3日間の休みがあるが、アスムールのお正月にはなんと「正月(なな)が日」という7日間もの休みもある。


ちなみにボクの新年初バイトは6日からだ。それを前日に控えた5日、ボクはネルルの家でネルルと一緒に遊んでいた。


「未青… 俺トイレ行ってくる… ヤバいおしっこ漏れる…」

「うん、分かった。」


急いでトイレに行ったネルル。しかし…


(ビチャビチャビチャビチャビチャビチャ…)

トイレのあたりから水音が聞こえてきた。まさかと思ってボクもトイレに行ってみると、トイレのドアを開けたままネルルが便器の前で立ち尽くしていた。足元には大きな水溜まりが広がっていた。


ネルルはあと一歩間に合わずおもらしをしてしまったようだ。


「ネルル…。大丈夫?」

「うん… 俺、ちょっと油断しちゃった…」


ネルルは着替えに行った。その間ボクは一人でネルルの部屋で待つ。ネルルはしばらくして戻ってきた。


「おかえりネルル。」

「ああ。ねえ未青、ちょっといいかな?」


ネルルは突然ボクに話しかけてきた。

「明日未青今年初めてのバイトじゃん。」

「うん。」

「だから明日、俺カレンデュラに行ってもいいかな?午後になるかな。」

「カレンデュラ?いいよ!また来てくれるの?」

「うん!」


明日カレンデュラに行きたいというネルル。一度プラルさんとカレンデュラに行ったことがあるが、ボクは大歓迎だ。


ネルルがカレンデュラに来てくれるのが楽しみなボクは、夜なかなか寝付けなかった。

「未青くん、もしかしてネルルくんがカレンデュラに行くのが楽しみで眠れないパターン?」

「うん…(苦笑)」


ボクが眠ることができたのは、かれこれ2時くらいのことだった。


次の日。

(ぐしょ…)

朝7時頃におねしょで目を覚ましたボク。ワクワクがどんどん高まっていく。


未青「行ってきまーす!」

フレイン「うふふ。行ってらっしゃい。」


ルンルン気分でカレンデュラへ向かうボク。


未青「あけましておめでとうございます。」

ルキ・ハミン「未青ちゃんあけおめ〜。」


いつもの更衣室で着替えた後、マリーユさんが話しかけてきた。

マリーユ「おめでとう未青ちゃん。未青ちゃん、今日なんかすごく楽しそうだけどどうしたの?」

未青「あけましておめでとうございますマリーユさん。実は今日、お店に友達が来るんです。」


セレちゃんも含めた6人で、10時の開店を前にみんなで新年のあいさつをする。

「10時です。」(オーソドックスなラジオの時報音)


正月休み中ということもあってか、開店後は初詣を終えて帰る途中に立ち寄ったのであろう一見(いちげん)さんであろう人が来る。


一見の客A「ホットコーヒーをお願いします。」

未青「かしこまりました。」

一見の客B「アップルパイとカフェオレをお願いします。」

ハミン「かしこまりました。」

常連客A「いつものをお願いね。」

レクファニー「分かりました。」


新年初バイトはとても忙しい。調理場ではベルーザさんとマリーユさんが2人とも分身魔法を使って料理を作っていたほどだ。


そうこうしている間に時刻は12時を過ぎた。一旦昼休憩だ。


そして昼ご飯を食べ終えて歯磨きを済ませ、仕事に戻ろうとしていた時のこと。

「未青ちゃんにハミンちゃん!ご飯の途中だったら悪いけどちょっと来てー!」

マリーユさんから呼ばれたボクたち。どうやらルキちゃんがトイレに間に合わなかったという。


呼ばれて急いで行ってみると、ルキちゃんはトイレのドアの前に広がる水たまりの上で立ち尽くしていた。

ルキ(涙声で)「未青ちゃんにハミン… ごめん… 私… 5年ぶりに失敗しちゃった…」

バイトが始まったと同時に尿意を催して以降ずっと我慢していたルキちゃん。ルキちゃんはご丁寧に、自分がおもらしをしたのは2017年の初夏、私学校の授業中の時以来であることを話してくれた。今でもルキちゃんはその時期になると当時のことを思い出してしまい、トイレが近くなってしまうんだとか。

ハミン(床を拭きながら)「あの時は私もその後の授業全部出ないで保健室でルキのこと慰めたなぁ…」


マリーユ「よしよし。シャワー浴びて着替えてから仕事に戻ろう。」

ルキ(涙声で)「はい…」


ルキちゃんが泣きながらシャワーを浴びに行ったのとほぼ同時に床の掃除が終わった。その後ボクとハミンちゃんは店舗スペースに戻る。


店舗スペースではベルーザさんとレクファニーちゃんが2人で店を回していた。


ベルーザ「未青くんにハミンちゃんおかえり。マリーユもルキちゃんのが一段落したら店に戻るって言ってたから。」

未青「はい。」


時刻はもうすぐ1時。仕事に戻るボク。

(そういえばもう午後か… ネルルいつ来てくれるかな…)

なんてことを考えながら。


そしてお客さんの足も落ち着いてきた、午後3時頃のこと。

(店のドアが開く音)

未青「いらっしゃいませー。」

ネルル「未青ー!」


ついにネルルが店に姿を現した。

「あー!ネルルー!」

ハミン「もしかして、この間の未青ちゃんのお友達?」

「うん!」


ネルルの応対はボクがするのは言うまでもない。ボクがネルルにメニュー表を渡した後、ネルルは興味深そうにメニュー表を見ていた。


およそ5分後。

「未青ー?」

「はい。」

ネルルがボクを呼んだ。

「ご注文は?」

「じゃあ… BLTサンドと、バタークッキーセットで。」

「飲み物はいかがいたしますか?」

「じゃあ… おすすめのカフェオレにしようかな?」

「かしこまりました!」


ネルルの注文を受けたボクは、バックヤードに移動する。

およそ5分後。頼んだものが全部揃ったのでそれをネルルの席に運びに行く。


「こちら、BLTサンドと、バタークッキーセット、それにおすすめのカフェオレです。」

「ありがとう未青。」


食事を始めるネルル。ボクはお客さんがネルル一人だけになったタイミングを見計らって、ネルルのもとに行った。


「ねえネルル。」

「ん?未青?」

「ネルルって何度かカレンデュラに来たことあるって前言ってたじゃん。」

「うん。」

「もしかして一人で来るのは初めてだったりする?」

「うん。俺、学校の行き帰り以外では誰かしら一緒だったからさ… 一人で出かけてる最中に漏らしたらいろいろ面倒だし。」

「そうなんだ。ボクもバイトの行き帰り以外は基本的にセンセイと一緒だから…(苦笑)」

「(笑)」


その後ボクはカウンターに戻る。

ルキ・通信魔法テレパシーで「未青ちゃんのお友達、とっても可愛いね。」

未青・通信魔法テレパシーで「えへへ… ありがとう。」


ネルルは50分ほど店にいて、お会計をして帰った。ネルルのお会計をしたのはボクだ。

「1,700苑です。」

「了解。」


そして夕方4時頃。ボクたちのバイトの時間が終わった。

未青「じゃあねーまた明日ー。」

ハミン「うん!また明日ね。」


そして帰る途中のことだった。

「あ!」


カレンデュラのドアの前でネルルが待っていた。

「ネルル。」

「未青。せっかくだから、この後未青の家に遊びに行こうと思って。」


4時でバイトが終わることもボクはネルルに話していた。ネルルはボクのバイトの時間が終わるまで待ってくれていたようだ。


ボクはネルルと一緒に帰ることになった。


帰りながらネルルといろいろおしゃべりをする。


「ねえ未青。」

「ネルル?」

「思ったんだけどさ、俺たちなんだか、ボーイッシュな女の子とデートしてるみたいだな。」

「そうだね…(苦笑)」

ボクも薄々そんな感じがしてただけに、自分も苦笑いだ。



しかし、ボクの家まであと5分ほどというところのことだった。

「未青…」

「ネルル?」

「俺… トイレ行きたい…」


ネルルはトイレに行きたくなったようだ。

「ネルルマジで?家まで我慢できそう?」

ボクはネルルにそう尋ねる。しかし…


(ネルルが首を横に振る)

ネルルは首を横に振った。そしてこう言った。

「ヤバい… もうマジで漏れる…」


ネルルはどうやら今にもおもらしをしてしまいそうな状態だ。


「急ごう。ネルル。」

「うん…!」

ボクたちはネルルと一緒に家まで急いだ。


そんなネルルのズボンの股間には、ボクにも見て分かるほどのシミができていた。

ネルルはチビりはじめている中でもギリギリ耐えているのが、ボクには分かった。


家に着いたボクたち。

未青「ただいまセンセイ。」

フレイン「おかえり未青くん。ネルルくんもいらっしゃい。」

未青「センセイ、今1階のトイレ空いてる?ネルルおしっこがもうかなりヤバくて…」

フレイン「空いてるわよ。」

未青「分かった。ありがとう。ネルル、あともう少しだからね。」

ネルル「うん…」


ネルルの顔は最高潮にまで高まっている尿意に対する苦悶に満ちたような感じだった。


靴を脱いでトイレにダッシュするネルル。


ネルル「あっ!あっ!あああっ―!!」


しかし、トイレに急いでいたはずのネルルの足は、トイレのドアを開けたところで止まった。

そして…


(ジョロロロロロロロロロ…)


ネルルのズボンが、股間を起点にみるみるうちに濡れていったのが見えた。


ネルルはトイレに間に合わず、便器を目の前におもらしをしてしまった。

おしっこを漏らすネルル。ボクたちはその様子を見守ることしかできなかった。


ネルルのおもらしは20秒ほどで終わった。

「フレインさん…ごめん…なさい…」

ネルルは泣きながら、センセイにそう言った。

フレイン「大丈夫だよネルルくん… よしよし…」


ネルルはズボンがぐしょぐしょのまま、センセイに抱きしめられた。


「手洗いうがいしたらシャワー浴びて着替えよう。プラルには私が伝えておくから。」

「はい…」


ネルルは泣きながら一人シャワーを浴びにいった。その後センセイは、プラルさんから転送してもらったネルルの着替えを脱衣所に持って行った。


ネルルがシャワーから出てきたのは、10分くらい経ってからだった。


「ネルル?」

(無言で頷く)

ボクの部屋に行くネルル。ボクはネルルに付き添った。


「未青…」

黙って俯いていたネルルが口を開いた。


「今日、楽しかった…」

「ネルル… うん!ありがとう!」


それからしばらくして、ネルルはプラルさんと一緒に家に帰った。


次の日。七が日最終日。

「あっ… あああっ…」

(ジョロロロロロロ…)


バイト中に強烈な尿意に襲われ我慢を重ねた末、トイレに急いだが間に合わずドアを開けたところでおもらしをしてしまったボク。


そんなボクがシャワーを浴びて着替え、店舗スペースに戻ると…


「未青。」

「あ、ネルルー!」


ネルルは今日もカレンデュラに来てくれた。


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