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Case 45「お泊まりセレちゃん」

マリーユ(通信魔法(テレパシー)で)「未青ちゃんもちょっと来てー。」


ある日のバイト中の午前11時ごろ、ボクはマリーユさんから呼ばれた。セレちゃんが廊下でおもらしをしてしまったという。

ハミンちゃんと一緒に雑巾で床を拭くボク。なぜかはあまり言いたくはないがちょっと恥ずかしい。


ハミン「終わりー!」

未青「うん。」

セレスティーヌ「ありがとう2人とも。」


掃除が終わった後は店に戻ってバイトの続きだ。


そしてその後、昼休憩の最中のことだった。

「ねえねえ未青ちゃん。」

セレちゃんが話しかけてきた。

「どうしたの?セレちゃん?」

「明日、未青ちゃんの家にお泊まりしてもいいかな?」

「あ、うん。いいけど…」

「わーい!」


ボクの家にお泊まりに行きたいというセレちゃん。ベルーザさんによるとセンセイもOKしているという。まあ前にセレちゃんを家に迎えたこともあるのでボクとしても特に断る理由もなくむしろ大歓迎なのだが、友達を泊めるなんて初めてだからちょっと戸惑ってしまった。


その夜。

「ねえセンセイ。」

「未青くんどうしたの?」

「あの、セレちゃんのお泊まりのことなんだけど…」

「そのこと?それがどうかしたの?」

「うん… だってボク、今まで友達を泊めたことなんてなかったから…」

「うふふ。いつも通りにしてて大丈夫だよ。なにかあったら私たち呼べばいいんだし。だってセレスティーヌちゃん、未青くんのおもらしも見ちゃったことあるんでしょ?」

「うん…(照)」


ちょっぴり恥ずかしいことも言われてしまったが、これで一気に緊張も和らいだ。


次の日。

未青「ありがとうございました。また明日!」

マリーユ「はーい!未青ちゃん、セレちゃんのことよろしくね!」

未青「はい!」


ボクはセレちゃんを連れて家に帰る。その途中ボクたち2人は楽しくおしゃべりをした。セレちゃんは外出するのが久しぶりなようで、とてもワクワクしていた。


家に着いたボクたち。

未青「ただいまー。」

セレスティーヌ「こんにちはー!」

フレイン「未青くんおかえり。セレスティーヌちゃんもいらっしゃい。」


手洗いうがいをした後、セレちゃんは居間でボクの家の中を見回していた。

セレスティーヌ「友達の家に行くなんて何年ぶりだろう。男の子の家は小学校低学年の頃以来かも。」

未青「そうなんだセレちゃん。もしかしてこの世界に転生してからは初めて?」

セレスティーヌ「うん!」

シャピアフェ「未青くんは部屋で着替えてらっしゃい。」

未青「はーい。」


ボクは一旦部屋に戻って着替える。部屋から戻ると、セレちゃんはセンセイと楽しくおしゃべりをしていた。ボクもそれに混ざる。


セレスティーヌ「未青ちゃん男の子の格好してる。こっちも可愛い。」

未青「えへへ。こっちが普通なんだけどね…(苦笑)」

セレスティーヌ・フレイン「(笑)」


セレちゃんに(本来の)男モノの服を着ている姿も可愛いと言われた。思えばカレンデュラのメンバーの前で男の子の服を着るのは初めてだ。


いろいろな内容でおしゃべりをするボクたち3人。セレちゃんが転生初日におもらしをしてしまった話まで飛び出した。転生初日のおもらしはボクだってそうだ。

「未青ちゃんもなの?」

「うん… センセイにトイレ案内してもらったんだけど間に合わなかったんだ…」


同じトイレが近い者同士、セレちゃんもいろんな苦労があったようだ。


いろいろおしゃべりをしている最中…

(ビチャビチャビチャビチャ…)


突然椅子からおしっこが流れ落ちるような音が聞こえてきた。ボクではない。まさかと思ってセレちゃんの方を見ると…

セレスティーヌ(顔がちょっと引きつっている)

フレイン「セレスティーヌちゃん、もしかしてずっと我慢しちゃってた?」

セレスティーヌ「うん…」


セレちゃんはおしゃべりが楽しくてついついトイレを我慢してしまった末、椅子に座ったままタイムリミットを迎えてしまった。ボクが女の子のおもらしに直接遭遇するのは、前の世界の病院で陽夏ちゃんが院内学級の授業中におもらしをしてしまった時以来だ。なんだかこっちも恥ずかしい。


センセイに付き添われながらシャワーを浴びに行くセレちゃん。

「ねえ未青くん。セレスティーヌちゃんに未青くんのスカート貸してもいい?」

「いいよ。」


セレちゃんが戻ってくるまで、センセイとボクで後片付けだ。


「ただいまー。」

10分くらいでシャワーから戻ってきたセレちゃん。スカイブルーの制服っぽいギャザースカートを履いている。


「可愛いねセレちゃん。」

「ありがとう。未青ちゃんってこんな可愛い服持ってるんだ。」

「えへへ…」


その後はご飯の準備をセレちゃんとも一緒に手伝う。今日はカレーライス。セレちゃんはどうやらカレーも好きだという。


「シャピアさん… トイレ行ってきてもいい?」

「いいけど、未青くんもしかして漏れそうなの?」

「うん…」


ご飯の準備の途中強い尿意に襲われてトイレに駆け込み、


「ああっ… あっ…」

(ジョロロロロロロロロロロロロ…)


あと一歩間に合わず便器の前でおもらしをしてしまいシャワーを浴びて着替えに行くというハプニングにも見舞われたが、セレちゃんも一緒だから今日の晩ご飯の準備は一段と楽しくできた。


4人で一緒に晩ご飯。セレちゃんは本当に嬉しそうだ。カレーは甘口だから、辛いものが苦手なボクでも食べやすかった。

「やっぱりボクもカレーは甘口が好きだな…(苦笑)」

「未青ちゃんってやっぱり辛いのだめ?」

「全くダメってわけでもないんだけど… お寿司のワサビとか大丈夫なんだ。」

「何が違うんだろう…」

「火がつくようなイメージの辛さはダメなパターンなのかな?」

「多分それあるかも!」


カレーを1杯おかわりしたボク。カレーをおかわりするのなんて何年ぶりだろう。そして、ボクの辛いものの得意苦手の境界線がどこなのかという話はご飯の間中続いた。


ご飯の後は歯磨きとお風呂だ。先にボクがお風呂に入る。セレちゃんがお風呂に入っている間ボクは部屋で本を読む。

「未青ちゃん。」

お風呂から出たセレちゃんがやってきた。セレちゃんは薄い黄色で長袖のスカートタイプ(膝上見た感じ5cmくらい)のパジャマに、黒いヒートテックのタイツというスタイルだ。


「これセレちゃんのお気に入りのパジャマ?可愛い。」

「うん!ありがとう。マリーユさんにめくられちゃうこともあるんだけどね(苦笑)」

「あはは(笑)これもボクのお気に入りなんだ。」

ボクは薄い水色のパジャマを着ている。この世界に転生した時にセンセイからもらった思い出のパジャマだ。


「未青ちゃんも1シーズンにパジャマ何着か出しておくタイプ?」

「うん。だって、パジャマに着替えた後におもらししちゃうことだってあるから…(苦笑)」

「実は私もそのパターン(苦笑)」

「セレちゃんもそうなんだ(苦笑)」


それから数分の間が空いた後、

「ねえ未青ちゃん。」

「なあにセレちゃん?」

「未青ちゃんが、一番印象?に残ってるおもらしって何かある?あ、答えたくないなら答えなくていいよ。」


自分が一番記憶に残っているおもらしはいつのことなのか。セレちゃんはかなり踏み込んだことを聞いてきた。


「うーん。やっぱり中学校の入学式の時かな?」

「入学式?」

「うん。入学式始まった直後に急にトイレに行きたくなっちゃって、椅子に座ってずっと我慢してたんだけど我慢できなかったんだ…」


〜回想・中学校の入学式にて〜

(どうしよう…!出ちゃう…!出ちゃうっ…!!)

(ジュジュッ、ジュウウッ、ジュ、ジュウウウウウウウウウウウウ…!!)

(ビチャビチャビチャビチャ…!)

未青の母「未青!?だ、大丈夫!?」

(未青の嗚咽)

(あたりが騒然としている)

〜回想終わり〜


「そうなんだ… とっても悲しくて恥ずかしかったね…」

「うん… みんな大騒ぎしてたしなぁ…」

「実は私も、中学の入学式の時なんだ。」

「セレちゃんもなの?それって、やっぱり式中に我慢できなくて?」

「ううん。私はなんとか式中チビりながらも我慢することはできたのね。」

「うん。」

「んで式終わった後お母さんと一緒に先生のところ言って事情話して、体育館の近くにある先生用のトイレ使っていいよって言われたの。」

「それで?」

「それで私はそのトイレまでダッシュしたんだけど、間に合わなくて和式の便器に跨ってスカートの上から押さえたまま全部出ちゃったんだ…」

「そうなんだ…」

「うん… 後一歩間に合わなかったしスカートぐしょぐしょにしちゃったしで本当にショックだったよ。あの後ずっと泣いたなぁ…」


セレちゃんが一番印象に残っている、いや状況からしてトラウマといった方がいいかもしれないおもらしは、中学校の入学式の時だったようだ。


「未青ちゃんあの後学校には通えた?」

「うん。でも何日かでまた病気が悪くなったから入院して… で最終的にここに来たんだ。セレちゃんこそどうだった?」

「私?私も普通に通えたけど、授業中とかにおもらししちゃった記憶しか印象に残ってないなぁ。小学校の頃もそうだったんだけどね。(苦笑)」

「そうなんだ(苦笑)」

「うん(苦笑)」

「ボクも院内学級ではそうだったんだけどね。(苦笑)」


セレちゃんもどうやら学校ではおもらしの常習犯だったようだ。ボクもそうだ。


〜回想・未青の小学校時代のある日の授業中〜

(ビチャビチャビチャビチャ…)

担任教師「ん?もしかしてまた赤砂君?」

未青のクラスメートの女子「はい…(苦笑)」

〜回想終わり〜


すると、センセイが部屋にやってきた。

「未青くん。セレスティーヌちゃん。」

「センセイ。」

「フレインさん。」


その後はセンセイがいつも聴いているラジオをBGMに、3人と一緒にババ抜きをして遊んだ。

セレスティーヌ「楽しかった〜!」

未青「トランプなんていつぶりだろう。」


寝る時になった。せっかくだから、ボクは今日は布団で寝ることにした。

フレイン「未青くんも今日布団で寝るの?」

「うん。せっかくセレちゃんも一緒だから。」


「おやすみ。センセイ。セレちゃん。」

「おやすみー。」

「おやすみ。未青ちゃん。」


そして寝ている最中、ボクは尿意を催した。

「セレちゃん… セレちゃん…」

「ん〜?未青ちゃん?」

「セレちゃん… トイレ行きたい…」

「分かった。一緒に行こ。未青ちゃん暗いとこ苦手だもんね。」

「うん…」


ボクはセレちゃんと一緒にトイレに行く。しかし…

「ああっ… あっ…」


間に合わなかった。セレちゃんにも見られながら、トイレまで後少しというところでおもらしをしてしまった。


未青「ま、間に合わなかった…(苦笑)」

セレスティーヌ「フレインさんにも言って着替えよう。」

未青「うん…」


その後ボクはセンセイを起こして事情を話し、替えのパジャマとスパッツ、パンツに着替えた。


そして朝。

未青「おはよー…」

セレスティーヌ「おはよう…フレインさん…」

フレイン「おはよ。あらま。2人揃っておねしょ?」

未青・セレスティーヌ「うん…」


ボクもセレちゃんもおねしょをしてしまった。順番にシャワーを浴びて着替える。センセイは着替えにスカートを持ってきていた。


セレスティーヌ「未青ちゃん、こっちの方がしっくりくる(笑)」

未青「そう?(苦笑)」


その後は4人で朝ごはん。セレちゃんのお泊まりもクライマックスだ。

ボクは今日もバイトだ。セレちゃんと一緒にカレンデュラに行く。

未青「行ってきまーす。」

セレスティーヌ「ありがとうございました。本当にあっという間でした。」

フレイン「またお泊まりに来てね。セレスティーヌちゃん。」

セレスティーヌ「はーい!」


〜カレンデュラ〜

未青「おはようございます。」

セレスティーヌ「ただいまー!」

マリーユ「あら未青ちゃんにセレちゃん。セレちゃん、未青ちゃんの家は楽しかった?」

セレスティーヌ「うん!」

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