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Case 21「ハッピーバースデー、センセイ!」

6月1日、今日はフレインの22歳の誕生日!

今回はそんなフレインの誕生日に関するお話です。

5月31日、夜11時59分、いつもの部屋。センセイはラジオを聴いている。

ボクはそんなセンセイを後ろで見ながら、ドキドキしていた。

「This is 舞嗣遠(マイシオン)FM、FM Lobelia(ロベリア)。Time is, 0 A.M.」

午前0時の時報が流れた。日付が変わって6月1日。ボクはその瞬間、後ろからセンセイに抱き着いた。

「きゃっ!」

「センセイ!お誕生日おめでとう!」

()()くん!うふふ。ありがとう(笑)」


今日6月1日は、センセイの誕生日だ。先週シャピアさんから教えてもらったのだ。

~回想~

「ねえ()()くん。未青くんってフレインの誕生日がいつか聞いてる?」

「センセイの誕生日…?ううん。」

「じゃあ教えてあげる。6月の1日よ。」

「6月1日…もう来週なんだ…」

~回想終わり~


「キュン!キュン!」

レプリンが鳴いている。

「なあにレプリン。レプリンも私の誕生日祝ってくれてるの?ありがとう。(笑)」

「キュン!」


夜中。しばらく経った0時半過ぎにボクたちは寝た。

その翌朝。

「おはよー。」

「センセイ。おはよ…」

()()くん、もしかしてやっちゃった?」

(未青が無言で頷く)


センセイの誕生日の朝もおねしょをしてしまったボク。パジャマ代わりのグレーのスパッツがびしょ濡れなボクは、着替えを持ってシャワーを浴びに行く。

その途中、キッチンで朝ごはんの準備をしているシャピアさんがボクに話しかけてきた。リビングにはバースデーカードがたくさん貼られている。

()()くんおはよ。フレインへの誕生日プレゼントは、朝ごはんのタイミングでいいのね。」

「うん。 プレゼントはどこにあるの?」

「あそこ(シャピアフェのクローゼットの中)よ。」

「はーい。」

「ごめんねシャワー浴びるタイミングで呼び止めちゃって。」

「えへへ…」

実はボクはおとといセンセイが癒師の仕事に行っている間、シャピアさんと一緒にセンセイへの誕生日プレゼントを選んでいたのだ。家に配達されるタイミングも、センセイが仕事に行っている時間帯に調整したほどだ。


シャワーを浴びて着替えたボク。水色に白の水玉模様の、フレアスカートとかいう種類のミニスカートを履いている。

センセイはもうリビングのテーブルについていた。

()()くん、とってもかわいいわ(笑)」

「えへへ。」

ワクワクするボク。もうすぐプレゼントを渡すからだ。


「さてと。ねえフレイン。」

「お母さん?」

「お誕生日おめでとう。はい!」

シャピアさんが魔法をかけると、スカイブルーと白のストライプ柄の包装紙でラッピングされて、青いリボンで結ばれた縦に長いのプレゼントの箱が出てきた。どうやらボクがシャワーを浴びている間にクローゼットから出して、センセイの席の方に置いて迷彩魔法をかけていたようだ。

「マジで!?」

センセイはびっくりしている。

「早速開けてみて。」

「うん。」

センセイはそう言ってプレゼントの箱を開けた。

「これ…!」

それは薄い水色のスマートスピーカーだった。かねてからスマートスピーカーを買おうかという話が上がっていたこの家。センセイの誕生日のタイミングで買おうということを、おとといシャピアさんがボクに話してきたのだ。

「色選んだのって誰?」

「うふふ。()()くんよ。」

「えへへ。」

()()くん… 本当にありがとう…!」

センセイはそう言ってボクの頭を撫でた。

「センセイが一番喜びそうなのを選んだんだ。」

「うふふ。実は私、この色のが一番欲しかったんだ。」


プレゼントをテレビの前のテーブルに移し、一旦朝ごはんだ。

朝ごはんと歯みがきの後はそのスマートスピーカーの設定をした。

設定をすること30分。テレビ、リビングの照明、エアコン… 家のほとんどの家電が繋がった。天気予報とかも教えてくれる便利なものだ。


設定が終わって一休み。時間は10時半くらいになった。

(玄関のドアのチャイムが鳴る音)

誰かが家に来た。

「はーい。」

センセイが玄関に向かっていく。ドアを開けると…

「みんな!」

「フレイン!お誕生日おめでとう!」

フィオさん・ファルンさん・ルノーナさん・クルルスさん・スピーサさん とセンセイの友達や先輩後輩が来ていた。初めて会う人も2人いる。


「みんな!」

フィオ「来ちゃった(笑)」

シャピアフェ「あらみんな来たの?とりあえず上がって。」

ぞろぞろと上がっていくフィオさんたち。


ヘブン「この子が()()くん?」

「そうよ。とっても可愛いでしょ?」

リオン「うん!スカートめちゃくちゃ似合ってる! 本当に女の子みたい!『()()ちゃん』って呼ぶわ私!」

()()「えへへ…」

「はじめまして。私は『リオン・トワール』よ。」

「私は『ヘブン・アスタード』。リオンも私も、フレインとは私学校の頃からの友達なんだ。」

「よろしくお願いします。」


センセイのバースデーパーティーが始まった。お菓子を食べてジュースを飲みながらいろいろ話は進んでいく。男の子はボクだけだ。

ボクもボクでいろいろとおしゃべりをする。センセイと出会ってからのこととか、とにかくいろいろと。

男の子はボク一人だけ。ちょっと緊張するが楽しい。


しかししばらく話が進む中で…

(…)

ボクの体に強い尿意が押し寄せてきた。ジュースをやや飲み過ぎたからなのか、緊張したからなのか、それともその両方か。


でもボクはみんなとのおしゃべりが楽しくて、ついトイレを我慢してしまった。


ヘブン「()()くんってどのスカートが一番好き?」

「ボクは… 制服みたいなの… かな…」

フレイン「写真あるよ。」

ルノーナ「なにそれ見たーい!」

話が続く中で尿意と膀胱の痛みは強くなっていく。

(ジュ… ジュジュ…)

次第にパンツにも微かに滲み出てきた。

頭の中はすっかり「おもらし」という単語でいっぱいのボク。そんなボクはおしゃべりをしながら、テーブルの下で見えないようスカートの上から大事なところを押さえ続けた。


それからさらにしばらくして、ついに…

(で… 出ちゃう… 出ちゃうぅ…)

(チョロ… チョロロロ… ジョロロロロロロロ…)


膀胱の痛みが激しさを増しておしっこがまたこぼれ出た後、膀胱括約筋の力が抜けてそれを合図に大事なところからおしっこが一気に溢れ出した。

(ピチャピチャピチャピチャ…)

椅子の上に広がるおしっこが床に降り注いでいく音が、部屋のリビングに響いた。


(音に気付いて静まる一同。ヘブンはあたりを見回している中でフレインたちは苦笑いしていて、()()は顔を赤くして少し俯いている。)


「ねえ()()ちゃん、」

ボクの隣に座っているリオンさんが話しかけてきた。

「もしかして、我慢できなかった?」

(未青が頬を赤くして無言で頷く)


センセイの22歳の誕生日パーティーの席上で、ボクはおもらしをしてしまった。


「シャワー浴びに行こっか。みんな… ご、ごめんね…(汗)」

クルルス「いいのいいの。」

ファルン「いつものこと… ですよね。(笑)」


そう言ってボクはセンセイに連れられながら、シャワーを浴びに行った。

みんながいる中でのおもらし。泣きはしなかったが、本当に恥ずかしい。


シャワーを浴びて着替えた後、ボクは席に戻る。おもらしの水溜りはボクがシャワーを浴びている間に全員で拭いたという。

「センセイ。ただいま…」

「おかえり、()()くん。」

ヘブン「()()くんまたスカート履いてる(笑)これも可愛いわ。」

ファルン「()()くんに初めて会った時これ履いてたんですよ。」

着替えは青いデニムのタイトスカート。ファルンさんの家に初めて行った時と同じものだ。


その後はヘブンさんが頼んだ出前のお寿司が届いたと同時にお昼ご飯だ。それからパーティーが終わったのは大体午後の3時くらいだった。


そしてその夜。

「はい。誕生日ケーキよ。」

「わーい!」

晩ご飯のあと、3人で誕生日ケーキを食べた。センセイの大好きな、「Maison(メゾン) Melty(メルティー) White(ホワイト)」のブランドのチーズケーキを切り分けて。


そして、寝る時間。ベッドの中で二人きり。

「センセイ。」

「なぁに()()くん?」

「今日はなんだかボクも楽しかったな。お誕生日おめでとう。センセイ。」

「ありがとうね。()()くん(笑) 私もすっごく楽しかったな。」

-新しい設定付き登場人物-

リオン・トワール(Rion=Twirl)

魔法使い・癒師の女性。22歳。癒師歴は11年。

フレインとは私学校時代の友人。魔法の技術力はフレインをも上回るほど。

性格:面倒見が良いが、おせっかい焼きとみなされてしまうことも。

身長:約174cm

バスト:C

誕生日:5月17日

得意属性:光

趣味・特技:オーディオ・ダンス・スポーツクライミング

好きな食べ物:浅漬け全般・ピーマンの肉詰め

苦手なもの:プログラミング

一人称:私

トピックス:転生者を一人引き取っているのだが、彼は実はリオンよりも年上。


ヘブン・アスタード(Heaven=Astered)

魔法使い・癒師の女性。21歳。癒師歴は11年。

フレインとは私学校時代からの友人。魔法の技術力はフレインやリオンほど高くはないが癒師の仕事には差し支えないレベル。

性格:おっちょこちょいでちょっぴり不器用。でもやる時はやれるタイプ。

身長:約164cm

バスト:BとCの間

誕生日:12月30日

得意属性:水・風

趣味・特技:アニメ・漫画・チアダンス・ポーカー

好きな食べ物:寿司

苦手なもの:高いところ (レンタルカーペット程度だったら大丈夫)

一人称:私

トピックス:同居している転生者(16歳の女子。2年前に引き取った。)からのスキンシップがここ最近度を越しているのが最近の悩み。スカートの中に手を突っ込まれたり胸を触られたりはザラ。


-用語解説-

【FM Lobelia(ロベリア)

舞嗣遠と周辺数地区を放送エリアとするFMラジオ局。正式名称は「舞嗣遠FM」。(けい)()にあるFMラジオ局「Kei(ケイ)-do(ドゥー)! FM」が中心のFMラジオネットワーク「Asmur(アスムール) FM-radio Conference」(略称は「AFC」)の系列局。

アコースティック音楽をテーマにした自社制作番組が40代を中心に人気を博しており、その番組は他地区のAFC系列局15局にもネットされているほど。(地方局制作番組で全国15局ネットは、アスムール民主国内のラジオではかなり多い部類に入る。)

でもフレインを含めた若年層リスナーはほとんどKei-do! FMなどの全国ネット番組ばかり聴いているため、自社制作番組に若年層をどう取り込むかがここ数年の課題とのこと。

周波数は舞嗣遠が97.7MHzで、他にも周波数が違う中継局が4つある。


Maison(メゾン) Melty(メルティー) White(ホワイト)

アスムール民主国で有名な老舗スイーツブランドで国外にも出店している。130年ほど前、ヨーロッパからの転生者が南東部のある街で開いたチョコレート店がルーツ。

チョコレートはもちろんのことチーズケーキやバウムクーヘンも人気。一番人気はベイクドチーズケーキ。(話の最後でフレインたちが食べていたものと同じ)

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