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エンチャントクウィブル  作者: アークティック
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第5話 最後の切り札

どうもこんにちは。アークティックです。諸事情で更新が遅れてしまいました。さて、やっとファンタジーっぽくなってきたところなので楽しんでくれると嬉しいです!

「止まれ!そこの2人!」

脱出をしようと走り始めてからすでに10分くらいたつが、騎士さんたちはあきずにずっと追いかけてきていた。

「ちょっともういい加減にしてくれない?あの人たちしつこすぎるんですけど。」

「そんなこと言ってもさ、あいつらだって仕事なんだしさ。」

「知らないわよそんなの。」

えぇー。知らないと言われましてもねぇ。

「まぁまぁ、少しずつ削っていってるからもう少し待ってよ。」

そう、実はさっきから仁人は壁を崩して騎士の追跡を妨害しているのだ。そして本当に少しずつではあるが数も減ってきている。

「わかってるけどさ、疲れのよね。私、運動あんまり好きじゃないしさ。なんとかして休憩できない?」

「うーん。できなくはないけど、ちょっと怖いかもよ?」

「え、怖いの?でも、このまま走り続けるよりは怖いのを我慢する方がマシかな。」

「そっか。いつがいい?」

「もう、今すぐにでもお願い。」

「わかった。んじゃ、簡易結界!よし、これでもう結界の耐久値が切れるまで休んでいられるよ。多分2、3時間はもつと思う。」

「え?これだけ?本当に休憩して大丈夫なの?あの人たちすごい追いかけてきてるけど。」

「大丈夫だって。まぁ、止まってみなよ。」

「うん、ダメだったらちゃんと助けてよね?」

「大丈夫だって。俺の結界がそんなに信用できないの?」

「わかった。じゃ、ここで休もっと。」

そう言って彩香は突然止まって休み始めた。当然、騎士さんたちはすぐに追いつく。

「ん?やっと諦めたか。大人しく捕まればいいものをこんな所まで逃げやがって。ただで済むと思うなよ!おい、こいつをさっさと縛り上げるぞ!」

騎士さんたちは縄を準備して、彩香を縛るべく近づいてきた。そして手を伸ばして捕まえようとした時、その騎士は10mくらい吹き飛んだ。

「、、、え?」

これには彩香も驚いたようだ。騎士さんたちもかなり動揺している。

「ね、ねぇ仁人?今のは一体なんなの?」

「ん?ただの結界だよ?彩香を守る結界だから彩香に危害を加える存在は触れる前に吹き飛ばされちゃうんだよ。あ、吹き飛ぶのは俺のオリジナルだよ。本来はちょっと弾かれるだけなんだ。さてと、この間にちょっと静かにしてもらいますか。」

仁人が威嚇するように木刀を構える。そういえばこれはどんなものなんだろうか。じいちゃんがくれたんだしなんか特別なはずなんだけどなぁ。まぁ、そんなのは後で考えるか。

「騎士さんたちよぅ、いい加減こっちも疲れるんだよね。そろそろ静かにしてもらうよ。」

「やれるはずが無い!言葉ではなんとでも言えるわ!行くぞ!一斉に必殺の一撃をぶち込んでやれ!」

騎士さんたちが一列に並び剣を構える。だいぶ倒したがまだあと7人いる。しかもそれぞれが何やら詠唱を始めたようだ。

「何をするつもりか知らないが、隙が多すぎるぞ。」

「な、何を!グフゥ!」

詠唱に集中しているのか攻撃されるまで気付かなかったようだ。後の6人も横で仲間がやられているにもかかわらず詠唱を続けている。

「君たちの戦闘スタイルに口出すつもりは無いけどさ、バカだよね君たち。剣技、桜吹雪!」

「お、おのれ!詠唱中に攻撃するとは卑怯者め!」

「え?卑怯者?いやいや、敵の目の前なのに詠唱し始めて動けなくなったお前らが悪いだろ。」

「これだから異邦人は嫌いだ。必殺の一撃を宣言したのだから受け止めるのが筋だろうが!クソ!次会ったら今度こそ貴様を倒、、、。」

力尽きたようだ。ま、桜吹雪を受けて立っていられる人はそう多くはないだろう。

「さて、彩香。脱出の続きをしようか。」

「そ、そうだね。」

「ん?どうしたの?なんかぎこちないけど。」

「いや、仁人が強すぎてちょっとびっくりしただけ。」

「あぁ、そっか。まだ、俺の秘密を話してなかったね。」

「そういえばそうだったね。ちゃんと教えてよね。」

「じゃ、ちょっと休憩しようか。これは1200年くらい前の話なんだけどね、俺のご先祖様が俺たちの住んでいた世界、地球に召喚されたんだ。当時の地球は人間だけではなくて獣人などの亜人や、魔物、魔族なども存在していたんだ。それでね、」

「ちょっと待って。仁人。ちょっと話しについていけないんだけど、、、」

「まぁ、もう少し聞いててよ。それでね、その魔物や魔族が亜人や人間を攻撃し始めたらしいんだ。魔物や魔族は他の地球の種族の攻撃を全て無効化する能力を持っていたんだ。そこで地球の代表者は魔導師を集め、別の世界に助けをよぼうとしたんだ。」

「で、その助けとして呼ばれたのが仁人のご先祖様だったと。」

「そーゆーこと。俺のご先祖様は剣術の達人だったのもあって、魔物も魔族も完全に滅ぼすことに成功したんだ。それで、地球の代表者に褒美は何が欲しいかと言われて今の俺の家の領地をもらったんだ。」

「ということは仁人ってもしかして、勇者の末裔ってこと?」

「そうなるね。俺の剣技や結界なんかもご先祖様の異世界転移特典なんだよ。先祖代々受け継がれているんだ。」

「なるほどね。それで山中家はいつも国の人から一目置かれてるのね。」

「一目置くというか力を持ってるせいで警戒されているというか、、、。まぁ、もう戻れないし関係ないけどね。」

「え、帰れないの?」

「あぁ、少なくとも俺のご先祖様は帰れなかった。」

「そ、そうなんだ。」

「まぁ、そんなことより今は脱出しようよ。」

「そうだね。行こうか。」

2人は休憩を終えて再出発した。しかし、2人の行く先に人影があった。

「おい、貴様!何をしている!さっきは逃してしまったが今度はもうしくじらんぞ!」

「、、、誰でしたっけ?」

「ヘルダクだ!貴様、さっき戦ったばかりなのにもう忘れたのか!」

「あぁー思い出した。あのよくわからないドラゴン出してきた人だね。弱かったけど。」

「そうだ!だが、弱かったは余計だ!さて、今度はしっかりと捕まえてやる。もう覚悟もできている。後悔するがいい!この私を怒らせたことをな!聖なる光よ、神々しき光よ、我が願いを聞き届けたまえ。ここに封印の鍵あり、魔力あり。我の妨げとなる存在を今ここに封じたまえ。イラストレージョン・デライズドライ!」

読んでいただきありがとうございます。最近誤字が多い気がします。申し訳ないです。見つけ次第直していきます!次でやっと謎の施設は攻略の予定です。よければ読んでくれると嬉しいです。

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