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エンチャントクウィブル  作者: アークティック
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第4話 再会そして、、、

どうもこんにちは!アークティックです。今日は七夕ですね。何か願い事をしましたか?私の願いは、面白い話が書けますように。ですかね。

ドゴォォォォォン!

「何事だ!」

「わ、わかりません。」

「何?わからんだと?貴様はそれでも大恩ある陛下に仕える騎士か!ちゃんと調べてこんか!」

「も、申し訳ありませんヘルダク騎士団長!しかしながら、偵察に行った者たちが次々と倒されていっておりまして。」

「ええい、なんたる体たらくだ!こうなったら私自ら出向いてこの騒ぎを起こしている不届きものを始末してやるわ!貴様ら!用意をしろ!」

「はっ、かしこまりました!すぐにご用意いたします!」


その頃、仁人はとにかくまっすぐ進んでいた。そう、文字通りまっすぐに。

「うぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

途中にある壁やら檻やらを全てなぎ払い、襲ってくる騎士たちは一瞬で撃沈させ、とにかくまっすぐ進んでいた。その理由は2つあった。1つはイライラしていて、いちいち避けるのが面倒だったからだ。もう1つの理由は彩香に以前渡したお守りの反応に仁人が気付いていたからだ。

「な、何者なのだあいつは!」

「わからん!だが、さっきは自ら牢屋の中へ入って行くような腰抜けだったはずなのだが。」

「く、くそ!やるしかねぇ!全員で飛びかかればなんとかなるはずだ!」

「よし、それでいこう。」

「今だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

騎士たちは一斉に仁人に飛びかかった。が、そこに仁人の姿はなかった。

「お前らに用はない。失せろ!」

一瞬のうちに騎士たちの包囲網から脱出した仁人に騎士たちは動揺し始める。

「ば、化け物め!」

「なんと言われようと結構!俺が用があるのは彩香を捕らえている奴だけだ!教えろ!彩香はどこにいる!」

「は、誰がお前なぞに居場所を教えるか!」

「そうか。それは残念だ。じゃぁ、失せろ!」

騎士が1人、消えた。燃え尽きたと言った方がいいだろうか。

「ほかに居場所を教えたくない奴はいるか?」

「お、教えるからご勘弁下さい!」

騎士たちは全員、降伏した。チョロすぎだろ。ちなみにさっき消した騎士さんは実は向こうの方でのびている。消し去ったかのように演技しただけだったのだ。騎士たちによると、この先にいる騎士団長が彩香を監禁しているらしい。よし、とりあえずボコりに行こう。それからしばらく走った頃

「貴様がこの騒動の犯人だな?」

騎士団長様が自ら出てきてくれた。

「あぁ、そうだ。俺はお前が監禁している彩香を返して欲しいだけだ。返してくれるならこれ以上は何もしない。」

「あやか?あやか、、、誰だそれは?」

「とぼける気か!さっきお前らの部下からちゃんと聞いたんだ。大人しく正直に言え!」

「あ、いや、連れ去った奴の名前など1人も覚えちゃいないんでな。その、誰のことかわからぬ。」

こいつ、、、おそらく強いけど抜けてるところのある奴パターンだな。

「そうか。お前が最後に連れ去った女の子のことだよ!」

言いながら木刀を振り下ろす。

「ふん。そうか。あの女の仲間か。」

だが、簡単にはじかれてしまった。

「一応聞いておこう。返す気は無いんだな?」

「あぁ、これっぽっちもない。」

「そうか。ならば俺も手加減はしないぞ?」

「望むところだ!」

木刀とバカでかい斧との戦いが始まった。仁人が素早い動きで右の足を狙って走り込んだ。それに気付き、身をかわしつつ斧を前に振りかざす騎士団長。仁人は斧が当たる寸前に斧を木刀で受け流し、さらに一歩前に出て、一撃を左の肩に打ち込む。

「うぐ、なかなかやるではないか。これほどの剣士がいたとは。陛下に報告せねば。貴様、いや、そなたはなんと申すのか?」

「人に聞く前に貴様が名乗りやがれ。」

「おぉ、これは失礼。私はヘルダク。この施設を守るナイガル騎士団の団長である。」

「そうかい。俺は山中仁人。彩香の友達だ。もう一度だけ聞くぞ?彩香を返す気は無いんだな?」

「申し訳ないが彼女を手放すわけにはいかない。彼女は我が国にとって必要な人材なのだ。」

「それなら仕方ないな。無理矢理にでも返してもらおう。ここからは少し本気でいくぞ。」

「ならば私も本気を出させてもらおう。だが、この技はまだ制御が完璧では無い。何が起こるかわからないから心して受けるがいい!」

いやいや制御できない技打つんじゃないよ。バカなの?などと考える間も無くヘルダクは呪文を唱えた。

「まずは準備運動だ!いでよ!エルドラゴン!こいつを踏み潰せ!」

地面に巨大な魔法陣が出現し、そこから岩のようなものが現れた。エルドラゴンっていうんだし、ドラゴンなんだろう。

「じゃぁ、こっちも軽めにいくぜー。剣技、桜吹雪!」

仁人の持つ木刀から振るたびに無数の光の粒が飛び出していく。5回木刀を振り下ろす頃にはエルドラゴンは倒れていた。

「やはりこの程度ではなんともならんな。では私の最大級の技をくらうがいい!全てを破壊し尽くす波動よ今ここに顕現せよ!ディストバールジョン!」

ヘルダクの目の前に濃い紫色の霧のようなものが集まりはじめ、そして仁人に向かって放たれた。

「うっわ。何これヤバそうだな。俺にできる防御は、、、簡易結界しかないか。ええい、一か八か!簡易結界!」

結界が張られた直後仁人は紫色の霧に包まれた。

「フハハハハハ。大口叩くからこういうことになるのだ!そなたの力を手に入れられないのは非常に残念だが我らに牙を剥くなら仕方がない。ここで終わるがいい。フハハハハハ。」

ヘルダクはそう言って帰ろうとした。が、

「おいちょっと待てや騎士団長さん。どこに逃げるつもりかな?」

そこには無傷の仁人が立っていた。

「な、何!なぜそなたは立っていられるのだ!」

「なぜって、お前の攻撃が思ってたより弱かったからさ。まさか簡易結界で防げちゃうなんて。」

「ま、まさかそんな。大型の魔獣ですら一撃で倒せる攻撃だぞ!普通の人間ごときが耐えられるはずがない!」

「あぁ、それね。俺、普通じゃないんで。」

「何?」

「おっとここから先は言えないね。家の事情ってやつさ。じゃ、そこを通してもらうよ。」

「誰が通すか!この私を誰だと思ってるぅぅはぁぁぁぁ!」

仁人の蹴りがヘルダクの脛に直撃したのだ。

「邪魔だよ?これ以上俺の邪魔するならここで消してやろうか?」

「ヒィィィ。ご、ご勘弁を!って私は何を言って、いや、ここは一旦引いて体制を、、、、、、」

なんか考えはじめたので放置していくことにした。少しいくと小さな部屋があった。なんとなくここにいる気がしてドアをノックして声をかけてみた。

「彩香ー。いるか?俺だ。仁人だ。」

、、、返事がない。ここにはいないのか。

「ん?仁人?え?なんで仁人がここに?もしかして私を助けに、、、いや、そんな訳は、、、」

最後の一言は仁人には聞こえなかった。いつも彩香の本音は仁人には届かないのだ。

あれ、いるっぽいや。

「彩香?いるんだな?そこから出られないのか?今出してやるからちょっと待ってろ。」

「あ、大丈夫。出ようと思えば出れるから。」

、、、はい?

「え、どういうことなの?」

「だから、出ようと思えば出れるんだって。こんな扉私にかかればイチコロよ。」

そう言ってドアをぶち破って彩香が出て来た。

「ならなんで出てこないんだ?」

「そりゃぁ、今出てったらまた追いかけ回されるだけじゃない。もう追いかけっこはうんざりよ。」

「た、たしかに。そういえばお前、引きずられていったらしいじゃないか。大丈夫だったのか?」

「あぁ、大丈夫よ。ちゃんと防御魔法使ってたから。」

あれぇ?今なんか耳がおかしくなっちゃったかな?

「ごめん。もう一回言ってくれる?」

「だから、ちゃんと防御魔法使ってたから大丈夫だよって言ったの。」

「ちょっと待て。なぜお前に魔法が使えるんだ?」

「そりゃ、ここは異世界だもの。転移特典でしょ。」

そーゆーのは普通、たくさん練習してから習得するものだと思うのだが。

「そ、そうか。まぁ、それなら良かった。」

「仁人もここにいるんだし、何かできるんじゃないの?」

ん?そういえば確かにそうだな。ここに来て何か新しく使えるようになったものがあるはずだよな。

「かもしれないね。でも今はそれよりここから逃げないとね。」

「そうね。でもここはヘルダクとかいうすごく強い奴がいてなかなか逃げ道がないのよ。」

「ヘルダクなら向こうの方で転がってるぞ?」

「え?なんで?」

「俺が蹴飛ばしたから。」

「あ、あのヘルダクを蹴り1発で仕留めたの?すごいじゃない仁人!」

「いや、正確には蹴り1発じゃないんだけどまぁいいや。問題はここからどう行けば出れるのかってことだよな。」

「あ、それなら私、知ってるよ?」

「え、なんでそんなの知ってるのさ。」

「私がただ閉じ込められていただけだと思はないでよね。閉じ込められながら奴らの会話を聞いて避難経路は完璧に把握したわ!」

たくましいですね彩香さん。

「よし、それならこれから脱出しよう。」

「うん!」

仁人と彩香は彩香の案内で脱出を始めたのだった。

読んでくださってありがとうございます!やっとファンタジーっぽくなってきましたかね。これからもっと面白くしていきたいと思うのでよろしくお願いします!

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