戦闘
そこにいたのは同じクラスの相原だった。
「なんでお前ここに」
「いいからここ切り抜けなきゃでしょ」
そうだった俺は今かなりマズイ状況にあったのを自分で忘れていた。
しかし相原が来たのはありがたいが敵は20人以上いる。
どうするのか。
「大丈夫!私に任せて」
すると彼女の手から光輝く金色の剣が出てきた。
「驚いたお前の仲間能力者なのか貴様、それならお前らは無理だな下がれ」
そう言われると真鍋以外は下がった。
「能力者なんて久々に見たな、お前何者なんだ? 」
「貴方に言う必要はない」
そう言うと相原の剣に炎が纏った。
「まあ仕方ないか俺も能力を使わせてもらうか」
すると、真鍋は禍々しいオーラを出しながら姿を変えていった。
体は俺らの二倍くらいになり完全にその姿は人間とは判別し難くなっていた。
「なんだよこれ……」
俺は正直唖然とする以外に何もできなかった。
明らかに現実に起こることとは掛け離れていた。
「それではやらせていただこうか 金色の剣の持ち主よ」
すると真鍋の手から黒い玉のような物体が相原の方に飛ばされた。
相原はそれを剣で切った。
「貴方この程度なの」
すると今度は相原の方から仕掛けていった。
「食らうがよい! 煉獄」
彼女が剣を上げると剣に宿っていた炎が真鍋の方へ向かっていく。
しかし、その炎を何事も無かったように消されてしまった。
「なんで⁉︎ 」
すると真鍋の手からは先ほどよりも巨大な玉ができていた。
「お前さん俺を舐め過ぎなんだよ喰らいな混沌玉」
彼の手から発射されたその攻撃は素人目に見ても彼女を押していた。
「ぐっ……うわぁぁぁぁぁぁぁ」
「この程度か形勢は変わったな、とどめを刺してやる」
(このままじゃ彼女がやられてしまうどうすることもできないのか俺は……
神様がいるならこの状況をどうにかしてくれ!)
「助けがほしいか?」
頭の中から声が聞こえた。
「お前は誰なんだ?この際なんでもいい力を貸してくれ!」
すると体の中から力が湧いてきた。
「汝の能力は雷だ、存分に力を発揮せよ」
「届けえぇぇぇぇぇぇぇぇ」
それは光のスピードで真鍋を覆った。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
真鍋は一瞬にして消えた。
それを見た周りの不良共は慌てふためき逃げていった。
「なんとか助かったな」
「死にそうだったけど」
二人はまだ知らなかったこの先に真の恐怖が待ち受けていることを……