ウラ1 武武
所謂資料です。
本編では全く補完しない設定をこちらで補完します。
武武。
正式名称は武武人材派遣会社。
Mononobe-temporory-personnel-service 略称:MTPS
労働者派遣事業を展開している日本一の人材派遣会社。
特定労働者派遣事業から一般労働者派遣事業まで手広く扱っている。
ランク制が設けられており、AランクからGランクまで全部で7つに分けられる。
GランクからEランクまでが一般労働者である。
Cランク以上の人材はどんな業界でも一流企業の社員と比べても遜色ない技術を有しているが、どのような高待遇でもほとんど引き抜きが出来ないという現状を揶揄して「利益相反の第一任社」などと呼ばれることもある。
Gクラスには携帯等で登録すれば誰でもなれる。ここで受注できる業務は基本的に日雇いであり、給料も日当で支払われる。ここで有る程度の成果(回数や派遣先での評価等)を出すことでFランクへと昇格が可能。登録者の殆どがこのFクラスである。
FランクはGランクの業務と殆ど差はないが、待遇の良い業務や希望者の多い業務に優先的に入ることが出来る。
Eクラスになると数日~数カ月といった短期~中期の派遣が可能になり、日当も多少上がる。また派遣先での事故などの際にはしっかりと保険も払われるようになる。
Dクラス以上は「特定労働者」となる。また、武武で「社員」という言葉が使用される場合はDランク以上を指す。また、こうなることを良しとせずEランク以上に上がりたくない者というのも若干名おり、そういう場合は申請することでEランクにとどまることもできる。
DクラスはEクラスからの叩き上げの他に技術者(主にコンピュータ・IT・エレクトロニクス・機械設計関連)などになる。このランクまで来ると数カ月から数年の中期~長期派遣が中心となる。
Cクラスは各分野のトップ企業でも優秀な働きが出来る人材しかなることが出来ず、その数は50名ほどである。
Bは「ゼネラリスト」とも呼ばれ、彼らは本来派遣出来ない建設業務・警備業務・港湾業務・医療業務などへの派遣も特例的に認められている。数は15名ほどである。
実質BとCはランク付けこそあるものの用途というか職の方向性が違うのみでどちらが上という区分はない。
Aクラスは存在こそはホームページなどで明らかになっているが具体的にどれほどの人数が在籍しているのか、どのような技術を有しているのかは不明である。
「会社の重役達をAランクと呼ぶのではないか」といったことも一時期噂されたが、社長がとある記者会見の際にそれを否定した。
登録に使用するホームページがSNSのサイトのようになっており、登録だけしてアルバイトをしない者も少なくない人数が在籍している。
※【秘匿文書】
・起こり
表裏問わず多くの人材派遣を行う業界最大手だが歴史を紐解くと戦国時代までさかのぼる。
源流は戦国時代からあったとされる「武武道場」を元とする。この武武道場は「道場破り上等」の心意気と歴代当主の人の良さ、人望で様々な場所から猛者が集まる。それがまた噂を呼び、多くの猛者が訪れ、居つく。そしてどんどんと強者が集まる場所になってしまった。そして、それを聞きつけた困った人たちが助けを求めてくるようになる。人の良い当主は快く引き受けるが本人は弱いので、回りの人間が仕方なく依頼を受ける、というのがコトの起こり。ようはギルド。
それが時代の移り変わりとともに、様々な職種の人間が集まるようになって現代になって派遣会社というカタチになった。
普通の依頼も受ける裏で人の命に関わるような事柄にも関わるようになる。が、結局当主は好きにしろの精神で凡て個々人の倫理やらなにやらに任せている。
・Aランク
Aクラスは序列一位から序列六位までの六人と例外一人の計七名しかいない。
彼らは「attenter」などとも呼ばれる。各々の『分野』においてのみ脅威的な能力を発揮する人間である。
彼らは武武に所属してはいるものの、同時に各個人が独立しており、また、その「能力」の方向性からも派遣するのもされるのも事実上不可能である。
彼らは個人名でなくコードネームで呼ばれる。
以下がその呼称である。
序列一位 位相空間
序列二位 国際犯罪
序列三位 名推理
序列四位 密室殺人
序列五位 鎮魂歌(永久欠番)
序列六位 千思万考
例外零番 生死錦
具体的な専門分野についてはここには記さない。