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ー4章ー 8話 「試練の咆哮」

ローデンさんとガルドの激しい練習風景を目の当たりにした僕の目に飛び込んできたのは、二人の背後から迫り来る巨大な影だった。


「2人共!後ろ!!」と思わず叫んだ。


二人が僕の声に気が付き、咄嗟に振り返る。

そこに現れたのは、身の丈3メートルはあろうかという岩のような魔物……ロックゴーレムだった。


何でこんな所にこんな大きな魔物が居るんだ!?


僕はふと、ある事が頭に過ぎった。


……まさかとは思うけど、魔王種か?


動きは割とゆっくりしているが、あの硬そうな身体で攻撃されたらひとたまりもないだろう。


幸い二人は防御特化……攻撃されたとしても大盾で防ぐ事ができる。


だが問題は攻撃の方だ。


ローデンさんは手にしている大槌で攻撃が可能だが、本職は防御。

攻めに関してはそこまで得意ではないのかもしれない。


……ここはやはり僕の出番だ!


僕は身につけていたリストウエイトを外し、剣を石刃に持ち替えた。

3人居れば魔王種だろうと何とかできるだろう。


……と思っていたのだが、


「ガルド、アレン。これは二人の試練だ!前衛職として力を合わせて倒してみなさい」


ローデンさんは僕たちに、この魔王種であろう魔物討伐を託した。


確かに僕は以前、この森の中に居た魔王種のゴブリンを倒したことがある。


だが、それは実力だったのか偶然だったのか……正直あまり覚えていないのだ。


しかしローデンさんは手を出す気が全くないようだ。


……こうなったらやるしかない!


倒せる自信はないけど、このロックゴーレムを倒せなかったら魔王なんて倒せるはずがない。


それに自分達がどこまで成長出来たかを確かめるチャンスかもしれない。


僕は覚悟を決めてガルドの傍に近寄った。

そして僕は頭に思いついた作戦をガルドに伝えた。


その作戦とはこうだ。


まず、相手の動きを確かめる。

そのために僕が攻撃を仕掛ける。

相手のスピード、力、動作などを見極めなければ、立ち回り方が定まらない。


僕は体感で、ガルドは外から客観的に観察する。

それを総合して本格的に攻める!


まずはこの作戦でいくことにした。


僕は剣を構えロックゴーレムに正面から突撃。


するとまるで巨大な隕石が振ってきたかのような岩の拳が僕に目掛けて飛んできた!


咄嗟に横へ飛び、何とか回避したが、その岩の拳は「ドガーン!!」と物凄い音を立てながら地面を抉った。


……なんという破壊力だ!


だがロックゴーレムの次の一撃はすぐにはこなかった。


僕はすかさずジャンプしてロックゴーレムの頭上を取った。

下向きの体勢になっている今なら、頭の上はノーガードだ!


僕は剣に魔力を込め、頭目掛けて渾身の一撃を繰り出した。


「バチンッ!」と岩を力強く叩きつける音が辺りに響いた。

剣を握った僕の手は、衝撃を受けて痺れていた。


これはかなりのダメージを与えられたはず……だったのだが。


剣が当たったロックゴーレムの頭からポロッと小さな岩の欠片が地面に落ちただけだった。


ロックゴーレムは起き上がりざまに僕を左腕で弾き飛ばした!


すかさず剣で防御したが、あまりの威力に後方の木に激突……こちらの方がダメージを食らってしまった。


あまりに硬いロックゴーレム。

一体どうすれば倒せるというんだ!?


僕は起き上がりながらどうすれば良いのかを冷静に考えていた。



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