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ー3章ー 15話 「魔王ヴァルザドの正体──力の源と進化する魔物」

……魔王がこの世に存在している。

ゲームの世界であればワクワク要素の一つではあるが、現実となるとそうも言えない。


それは大厄災であり生を脅かす象徴のような存在だからだ。


過去にオルセアや勇者パーティが中心となって戦ったにも関わらず、封印に留まってしまったのは何故か。


それ程に強かったと言うのは分かるが、その後何か完全に倒せる方法を見つけているのかが気になる。


さらに言えばその封印はどのくらい維持できるものなのか。


今後の為にもその辺りは聞いておきたい。

オルセアはその核心についてゆっくりと口を開いた。


「魔王の名はヴァルザド。ヤツの攻撃力、魔力は桁違いに強く、更に無限治癒能力まで備えている……当時は封印しか手立てがなかったのだ」


いつも笑顔のオルセアの眉間に深い皺が刻まれた。


……封印せざるを得なかった悔しさを今も抱えているのだろう。


それにしても無限治癒能力っていうのは、かなりチートな能力だ。

攻撃してもダメージはないと言っているのと同じじゃないか!


相手の攻撃は効いてしまうが、こちらの攻撃は効かないって反則じゃないか?


……ルールなんてないから反則も何もないけど。


それに攻撃力と魔力が桁違いって……倒せる気がしないのだけど。


そんな相手と戦って封印できたなら誇っても良いと思うけど、それでは根本的解決にはなっていないから今も苦しんでいるのだろう。


話によるとこの戦いでオルセアはある事に気が付いたらしい。


それは「魔王の力の源」についてだ。


魔王ヴァルザドが何故そのような力を持っているのか。

オルセアは魔王と対峙する以前に、不可思議な魔物と遭遇したらしい。


この森は最も大きな魔物の震源地らしいのだが、各地にも規模は小さいが魔物の発生箇所が存在するようだ。


それを偶然見つけたオルセアは数日間監視していたのだが、そこで一匹の魔物が他の魔物をまるで吸収するかのように力を得ている姿を目撃したらしい。


吸収された魔物は跡形もなく消え去り、最後に残った魔物は「進化」という言葉が正しいのかは分からないが、明らかに姿形を変えた別の存在になっていたとのこと。


取るに足らない最弱の魔物しか居なかったその地に、脅威が生まれた瞬間だったそうだ。


もちろん放置する訳にはいかないので、オルセアは応戦。

その強さはまるで武人と戦っているようだったと話す。


その事実を知ったオルセアは各国に呼びかけ、魔物の生息地を殲滅するよう進言した。

しかし時は既に遅く、魔物の大侵攻が始まったのだそうだ。


何とか魔王封印に成功したオルセアは勇者パーティに、各地にある魔物の生息地の調査を依頼。


魔王封印後、何故か魔物の数が激減している事に気が付いたそうで、何か関係があるのではないかという見方からの事だ。


表向き「研鑽の旅」と称したあれは、グランゼル王国からの軍事利用から逃す意味もあったのだが、本来の目的はこちらだったようだ。


この森も魔物の生息地である事から、オルセアが一番大きな場所を受け持つ形にしたという話。


実際に僕は見ていないが、この森には未だ魔物か存在する。


つまり今もオルセア達は魔物を監視し、当時の戦いの延長を過ごしている訳だ。


何だか頭が下がる思いと、歴史的な事実にそのまま触れているような不思議な感覚を抱いた。


その調査の結果、どんな事が分かったのか。

オルセアはその話を静かに語り出した。






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