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Ctrl+space  作者: acdo
前章 訪れ
7/13

F7

「これって、俺のパソコン?」


いつの間にか右手に持っていたパソコンを見て、思う。


この世界に来る前、つまり、気を失う直前に使っていたノートPC。


なぜここに?


少々不思議に思う。


「でも、それよりも、もっと気になることがあるんだけど」


とってもとっても大事な。


「なんでパソコンの下のキーボードだけなんだよ!」


どうして画面がないんだよ!


というかこれ、折られて跡あるし!


「もしかして誰かが折ったのか!こう、画面とキーボードの部分もってバキってやったのか!ラァ!」


割と高かったんだぞこれ!


許せない





_____________





「スゥー。落ち着いた」


落ち着いた、落ち着いた。



「・・・でも、一体どこから出てきたんだ。このキーボード」


持っていたら気づいていたはずと思しき。


「つまり、これが能力(アビリティ)?」


そう思う。


でも、「Ctrl+space」って言った後に出てきたからそうなのかなぁ。


やっぱ能力(アビリティ)かなぁ。





 _____________________________




「でも、このキーボードって何に使うんだろ?」


能力(アビリティ)だと思われるキーボードを見て、思う。


「なんか説明書とかないの、これ」


最近、「説明書」っていうもの自体が減ってきてるしなぁ。


というか、そんな優しくないか、神様は。あと、世界は。


「うーん、どうしよう」


操作方法がわからない。


それすなわち、このキーボード(ノートPCの残骸)の価値が無くなるということ。


悩む。


「そういえば、「shift+F10」でショートカットを表示できたっけ・・・」


・・・ショートカットが表示できれば、このキーボードが何なのか、わかるかもしれない。


試しにやってみよう。


俺は、shiftキーとF10のキーを同時に押した。


すると、目の前にキーボードのショートカットが表示される。


ホログラム?だっけ?それみたいに。


「なんか、目線の向き変えたらついてくる」


目線に合わせて付いてくる。


すごい技術。



「で、ショートカットは何だ?」


俺は、視界の中心に青緑色で表示されているホログラムの文字を見た。


『Ctrl+A 身体能力強化』


「一個しかない・・・」


一個だけかよ。


「もしかして、レベルアップするごとにスキルが増える的なやつなのか?」


そんな簡単じゃあ無いだろうけど、流石に何個かあると信じる。


「でも、『身体能力強化』って、

元々の『Ctrl+A』のショートカットのどこを取ったらそうなるんだろう」


本来の『Ctrl+A』のショートカットは、『全てを選択』だったはず。


『身体能力強化』と全く関係ないんだけど。


「もう細かいことはどうでもいいね」



_________________




「じゃ、『身体能力強化』使ってみよう」


なぜ、『Ctrl+A』が『身体能力強化』なのかは知らない。


とりあえず発動して色々と確かめてみる。


「えっと、確か・・・」


一瞬、キー配置を忘れかけたが、思い出し、CtrlキーとAのキーを同時に押す。


すると、全身が金黄色に光る。


多分、「身体能力強化」が発動したのだろう。


だが・・・


「やべ!さっきぐらい眩しい!」


かなり眩しい。


これじゃあ、目眩しだって。


「眩しい、、、あれ?なんか収まった・・・」


どうやら、発動時に強く発光するだけで、すぐに光は収まるみたい。


効果が目眩しすぎるのは置いておこう。


「まあでも、これで発動できたわけだよな?」


光はすでに収まったが、体にはオーラ?が付いている。


「よし。なら、効果を確認するために街まで走ってみよう」


今いる場所は、街から少し離れた草原。


細かいところを言うと、おばあさんと一緒に草食った場所。


ここから街まで、歩けば一時間、走っても、45分くらいだ(なお、体内時計)


本当に「身体能力強化」の効果が出るのなら、30分ぐらいには街に着くだろう(なお、体内時計)


俺は、体をほぐした後、スタンディングスタートの形になる。


「さあ、『身体能力強化』はどれほどの速さを見せてくれるのでしょうか」


実況人になりながら、街に向かって全速力で走り出した(柄にもない)

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