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私はモンスター。今、目の前のアーチャーに顔当てて、矢を打て当てられている。けど、両方ともに敵意を持っていない。

「みんなでひとつのことをしていたら、世界は回らないよね」

「そうだね。エゴイストとするほど得なことはない」

「楽にこのセカンドライフを楽しめ、手を貸してと言われたときだけ手を貸す。それは今の私の生き方だわ」

と、モンスターがプレイヤーに堂々とダメ人間宣言をする例は見たこともないだろう。


倒される輪廻が変わらないのなら、この過程を最大限に楽しめるほうがかしこい。

「このゲームの中でリアルタイムバトルがターン制ゲームとなったモンスターというのは、あなたは一人目」

アーチャーは話しながら、私にスキルを使った。華やかなライトとエフェクトがポリゴン騒動を再発させようにあおってくる。やっぱり子供がゲームを接触しないべきだ。

「私が生きていた時代では足のない妖怪を、幽霊と呼んでいたわ」

いつでもできるのに、無言で心が通じ合ったように、相手の攻撃が終わるまで待つのを約束した。私から攻撃を与える番だ。正直いって、ゾンビのように相手を噛むだけって、ダサくない?


「幽霊って難しい文字だ。学校でまず教えないし、先生でさえ書くこともできない。」

「へぇー、そんなんだ。」

どうやら今はこの社会全体は漢字力が衰退した。漢検最高級も取った私にとって、生きてなくてよかった時代だ。

「それはそれで、どうしてこのゲームは人工知能を搭載しているアピールをしないのだろう?」

「生身の人間の脳を記憶だけ引き出す存在だった。知能と言っても、人間知能と言った存在だ。でも、私は生きていた時代では、首絞めの刑で受けられた死刑囚も普通に居たわ」

「死刑というのは、教科書でしか学ばないことばだけど…モンスターのお姉ちゃん、本死刑囚だった?」

かんがえていたのと異なった意味と伝わってしまったか…でも弁明したくなくなった。どうぜこの姿は消えてしまう。一期一会だ。


色んな人と会えるって、そんなにうれしいことか?人それぞれと思うんだけど、私の考えというのは、どうでもいいことだ。もう死んだから。


豆腐入り小籠包を食べたいけど、味を再現しても、人間として食べていない。


私が消えていく。合葬墓ですら再開発されてしまう。脳が実在しないのに、悲しい気持ちがどんどん湧きあがる。やっぱり主張したい!


「そういうではないわ。私は…」


ネット環境がなにかトラブルでもあった?それともサーバーが攻撃されたのか?ゲーム画面がフリーズして、アーチャーも動物も草も風も反応がない。言い換えれば、アニメーションがない。


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