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 やばい。凄い人数の人間が戦ってる……

 騎士っぽい女の人たちと、野蛮な感じの男ども。

 騎士たちは馬車を守るようにして展開していた。

 しかしながら防戦一方でもう負けちゃいそうだ……倒れてしまってる子もいる。これは早く手当しないと大変だ。


「待てよ? これってかなりのチャンスなんじゃないか?」


 そうだ、ピンチにやってくる王位様とはこのことだろ。

 華麗に無双して乙女たちを助けてあげる……うん、マジでありかも。英雄ムーブ決めれそうだ。


 それに俺の力が果たしてどこまで通用するのか試すチャンスでもある。



「うしゃあああ! いくぜえええ!」



 俺はウキウキ気分で上空から一気に地面へと降り立った。

 そして戦いとなってる場から少し離れている場所にスタリと着地する。


「@@@@@!」


「ββ!?」


 近くにいて俺に気づいた男どもが何か言っていた。

 え、やばい外国語? 全然聞き取れない。

 あ、そうだ、これも魔法で……


「な、なんだあいつ!?」


「空から降ってきやがったぞ!」


 聞こえるようになった。

 おお、適当に翻訳魔法的なのをイメージしただけだが成功したみたいだ。やはり俺は何でもできるらしいな。


「ふふ、悪党どもめ、俺が今から完璧に始末してくれるわ」


 でもどうしようかな。

 一人一人相手にするのも手間だし範囲攻撃でいきたいところだよな。

 まぁ小手試しにビームでも撃ってみますか。


「ふんんん、ためてためてぇぇ……食らえ、必殺びいいいいいいいいいいむぅううう!!」


 俺は両手をかざし、ビームを放った。

 極太のレーザー光線が、凄い勢いで射出される。

 グオオオオオオと周囲に波動がゆき渡っていた。


 まぁこのくらいでいいかな。

 俺は放っていたビームを解除する。


 気付けば、目の前に何もなくなっていた。

 地面がまるでマグマのようにドロリと赤く溶け、えぐり取られている。

 それが一直線に続いているのだ。

 そして当然ながら、男どもの姿は消え去っていた。ついでに乙女たちの姿も消え去っていた。


「…………」


 や、やっちまたああああああ!

 ヤバすぎるだろこの威力! 勢い余って全部やっちゃったわ。どうしよう……


「……ま、いいか」


 どのみち知らない人たちだったのだ。こんなところでのうのうと戦闘してる方が悪い。耳障りだったんだよ、戦闘音とかがさぁ。むしろこれで良かったんだ。正当防衛なんだ。世界から不純物が一房消え去った。俺はいいことをしたんだ。


「よ、よーし、これで俺の強さは再確認できたわけだ。でもこの程度の相手じゃちょっと微妙だよな。もっと強いやつと戦いたいな」


 今のやつらが死ぬほど弱かったという可能性もある。

 やはり猛者を倒してこその真の強者と言えるだろう。慢心するにはまだ早い。



「てことで猛者を探してみますか。でもどうやって探そう」


 俺は悩んだが、ここでも魔法が使えるんじゃないかと思い至る。

 魔法なんだ、なんだってありだろ。


 俺は周囲にスキャンを放った。

 命のあるモノを捉えるように念じる。

 すると脳内に何やら反応が引っかかる感覚があった。

 これがもしかして生物の反応?

 凄い、やっぱりなんでもできるじゃないか。俺ガチで最強だな。


 色々試していると、スキャンの精度を色々変更できることに気づいた。

 スキャンの範囲もそうだし、どんな種類の生物を判定するのか等を自由自在にいじれるのだ。


「うーん、まずは近場で強いやつを探してみるか」


 近隣で戦えるやつがいないか探してみると、ここから少し離れた場所に一匹強い反応を示すやつがいた。強く意識すればなにやら数値が浮かんでくる。六百七十二? なんだこれは戦闘力みたいなものか? 確かにどのくらい強いか知りたいとは思ったけど……

 さらに離れたところには二百ちょっとのやつが十数体固まっていた。その近辺を意識すれば百前後のやつがうじゃうじゃいた。二十とか十一とかいう弱いやつも近くにいる。何かの群れとかかな? やっぱり強さを示す指標とみればしっくりくるな。


「どうせならそれなりに強いやつが良いよなぁ」


 俺はその場に座り込み集中し、さらに範囲を広げてみる。

 やはり百前後とか三百程度のやつは沢山見つかるが、それ以上がなかなか出てこない……

 うーん範囲的にはもう半径十キロ以上にはなってると思うんだけど……


「うっ!? いた!」


 もう最初に見つけた六百のやつでも狩るかと思っていた矢先、とびきりの反応を拾った。

 戦闘力……三千八百二。これはやばい。

 しかも周囲を見てみれば数千匹はくだらない数の生命反応がある。これは相当の大所帯だな。もうこれは行くっきゃないでしょ。


 俺はジャンプし、そのまま宙へ浮く。

 うーん、このままひとっ飛びしてもいいけど、結構距離あるしな。

 ワープとかできないかな、いや、もう多分できるだろ。時空を超える、かっこよすぎるだろ。


 俺はワープと唱えた。

 目標地点は当然その強い個体のすぐ近くだ。


 すると瞬時に視界が消え去った。






「う、うぐ!」


 視界が真っ黒に染まった。

 身動きも取れない。

 な、なんだこれ!

 俺はパニックに陥る。

 ちょっと待ってくれ、え? 俺は今ワープをした。そしてこのような状況になったんだよな? もしかして……ワープが失敗して身体に影響が……? 待て待てそんなオチあるか? うえーん、これでエンドなのおお?

 

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