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第80話 大戦争

「神、これって4国の争いで終わる?」


 とりあえず自室に戻ってベッドに腰を掛ける。私は人を使うのが苦手なので、メイドであったりは配置していない。

 普段メイドとしての役割も兼ねているレイナは仕事のために騎士団に顔を出している。


(そうだねぇ……、正直終わらない可能性が高いかなとは思ってるよ)

「だよねぇ。この大陸には4国以外にも国が多くあるわけで、その国が黙ってみているとは思えない」


 あくまで先ほど話していたのは同盟4国の話であり、他の国がどう出るかと言われればそれはわからない。

 別に神に頼ってどうなるか聞いてもいいんだけど、正直そこまで神に頼りっぱなしていうのもよくないと思う。

 この同盟4国の間で流行っているニシゾノ神教とか言う結構謎な宗教は、外国に広がっているかというとそこまでではない現状だ。

 別に私はただの人間で、神であるなんて一言も言っていないわけだ。今すぐ解体してやりたいのだけれどそうもいかないわけで……。

 ひとまず国教になっているところは大丈夫だと思うけど、他国はわからないね。実際今同盟を結んでいる3国(1つは破棄状態)以外と外交関係をほとんど持ってこなかったというのがある。

 確かに国境を面しているところがあるが、あまり国として積極的に関係を結んでいるわけでもない。

 ただ、昔からあるヘリティア王国は他国との関係を多く持っている。そうなってくるとやはり大戦争になるのじゃないか? と思う。


「まあ念のため整えておいた方がいいかな」


 そうぼそりとつぶやくと、扉が3回たたかれた。


「どうぞ」

「陛下、失礼いたします! レイピア王国より使者が参りました!」

「……すぐに向かおう」


 どうやらついに来たようだ。

 先にヘリティアから来るかと思っていたが、どうやらレイピアから来たらしい。

 このまま同盟として戦ってくれるのか、それとも敵対国になってしまうのか。それは直接使者から聞くしかない。








「遠路はるばるよく来てくれました。とりあえずおかけください」

「失礼いたします」


 謁見の間ではなく、通したのは王宮内にある1室だ。


「では、我々が今回やってきた理由をお話しいたします」


 まず、レイピア王国と我々は敵対関係ではない。そういった最も聞きたかった情報の1つを前置きにして話が始まった。


 3カ国会議の結果、現状ニシゾノ王国含む4カ国の同盟からヘリティア王国が抜けることとなった。

 そして、そのままレイピア、オースガーン、加えてニシゾノ王国に宣戦布告を行った。

 現在ヘリティア王国と同盟関係を結んでおり、同盟3国とは同盟を結んでいないジェレイ共和国、西ゲルメナ王国、はヘリティア王国との同盟を理由にこちらに宣戦布告をする模様。併せてこちら側の同盟国であるフェルネリウ公国、ヘルネシア連邦共和国、オグ共和国はこちら側として参戦。

 つまり、大戦争の幕開けである。


 現在ニシゾノ王国はヘリティア王国、ジェレイ共和国、西ゲルメナ王国と戦争中にある。

 この大陸上に存在する国々はこれにどのように反応するか。正直予測が難しいという状態らしい。少なくとも不可侵条約や中立条約を結べている国、ニシゾノ王国で言うとケルスレイド帝国なんかは参戦してくる可能性は低い。









「随分と大事になりましたね」

「そうだね。正直実践に関しては私が出ることはほとんどないだろうから、レイナに任せるしかないね」


 王という立場上、王都が攻められるだとか、そういったことがない場合は戦場に赴くことは出来ない。我々は国と国とのいざこざをなんとかしなければ。








 宣戦布告を受けてからそこそこ時間が進んだ。

 幸いなことに、ニシゾノ王国は直接国境を面している国がヘリティア以外にないので、ヘリティアとの国境方面への出兵、多少の同盟国への軍事支援といった形でそこまでの混乱は起きていない。

 ただ、すでに国境付近では戦闘が始まっているらしい。距離が離れているために情報が入ってこない。レイナが戦場入りしているために不安だ。

 レイナは立場上王女となる。戦場では私の代わりに指揮を執っている。早馬の情報によれば実際に戦場に出て戦いをしており、相当な戦果を上げているとか。


 そんな不安で頭を悩ませる日々を送っている私たちの元に、ある国から使者がやってきた。


「シュメール共和国から参りました」


 来たのはニシゾノ王国と国境を接する3国の内の一つ、シュメール共和国であった。

 シュメール共和国はこの大陸の中央付近を支配している国で、国土の大きさはニシゾノ王国と同じくらいだ。


 おそらく用事は今回の戦争に関すること。


「して、用事は?」


 こういう場合にどのように言葉を発すればいいのかわからない。変かもしれないが今はそんなことを気にしていられる情勢ではない。


「はい。今回の戦争に関する話です」


 実はこのシュメール共和国、立地が今回の戦争において極めて悪い。

 我々にとっての敵国である、ヘリティア王国、ジェレイ共和国と国境を面し、仲間であるヘルネシア連邦共和国とも国境を面している。

 加えてニシゾノ王国とも。

 何もしていなくても戦争に巻き込まれる、最悪な位置にいるわけだ。


「シュメール共和国は、現状今回戦争を行っている国に条約はあれど同盟関係を持っている国はありません。ただ、確実に巻き込まれることがわかっているため、早めにどちらかに付き、自衛の術を持っておくべきだと考えました」


 シュメール共和国は国土の大半が砂漠であり、加えて最近帝政から共和制に切り替わったばかりで国内があまり安定していない。

 これと言った資源もないこの国はあまり力が強いとはいえない。突然どこかに攻められても為す術がないと考えたのだろう。


「従ってシュメール共和国は今回の戦時中に限り、貴国と同盟を結びたい」

 

戦争に関しての知識がさっぱりなので、おかしい点があればすみません。

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