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第66話 大爆発

「おっと!」


 ふと1層へと上がる階段の方へ眼を向けると、そこには私から逃げるために1層へ向かおうとしている魔物の姿があった。

 もしその魔物が1層に上がり、そのままダンジョンの外に出てしまうと騎士団にけが人が出て島可能性がある。

 このダンジョン内の濃い魔力に触れた魔物は通常よりも活性化しており、そこらの騎士団員では倒せない可能性すらある。肉は固く、体力は多くて力は強い。何よりサイズが大きい。

 先ほどから卒なくこなしているこの作業により、通常の魔物よりも強いというのは肌で感じている。

 このダンジョンの天井はそこそこ高く、逃げ散る魔物がいるところまでの距離もそこそこ離れている。

 今一気に方向転換して向かっても数匹逃がしてしまうだろう。

 ならいっそのこと魔力を一気に開放して魔力過多で全部爆散させた方が楽だ。

 ただ、それによって私から放出された魔力は地上へと上がり、ダンジョンの周りに広がっている森の木々がより、魔力過多で枯れてしまう可能性がある。

 森は重要な資源だ。森の木が取れなくなったら建築もできないし、万が一森に棲んでいる生物がこの魔力を受けて魔物化してしまったら、その魔物が町へと押し寄せてしまう可能性もある。

 となってくると、おとなしく普通の魔法でやっつけるしかない。


 今この距離からすぐ届いて、大量にいる魔物を一掃する方法は複数ある。

 その中でも、最も簡単な魔法を使うことにする。


 水の魔法と土の魔法を使っていく。

 まず、水の魔法で大きな水球を出現させる。できるだけ圧縮した水で出現させるのがいいだろう。

 そして、土の魔法で同じような球体を作るのだが、その時に元素はFe、つまり鉄を利用する。その鉄のエネルギーを少し調節し、熱運動を活発にさせていく。

 炎魔法でやってもいいのだが、あいにくここは洞窟内だ。洞窟内で火を使用すると酸欠になってしまう可能性がある。

 いくら私が強いとはいえ、酸素がなければ生きていけない。できるだけ使いたくはない。


 熱運動を活発にさせていくと、物体の温度は少しずつ温度が上がっていく。

 すると、鉄は赤を通り越して白く光り出した。そろそろ頃合いだろう。

 私の魔力をフル活用したため、ここまでかかった時間は1秒にも満たない。

 先ほど出した水球を逃げている魔物の近くへと持っていき、その中へ思いっきり鉄の球を放り込んだ。

 次の瞬間、ものすごい爆音とともに水球は蒸発し、爆発した。

 どうやら調整をミスったようで、ものすごい勢いで爆発した水球は逃げていた魔物だけでなく、私が先ほどまで戦っていたエンプバットをも吹き飛ばし、洞窟の奥の方にいたオーガをも吹き飛ばし、挙句の果てにはあたり一帯の岩盤すらをも砕き去った。

 先ほどまで水球のあった場所には1層をも通り越して太陽の光が注ぎ込み、2層はほぼ壊滅、3層にまで被害が及んでいた。

 地上への被害が心配だ。


 そんな爆発に私はどうやって対処したかというと、気合いである。

 私の周りに集めの魔力の層を形成し、衝撃に備えていた。

 相当分厚くしていたはずの魔力も大部分が吹き飛び、危うく私も他の魔物と同じように粉々に砕け散るところだったかもしれない。


「あはは……、ちょっとやりすぎちゃったかな……。」

(いや、やりすぎどころの騒ぎじゃないでしょ……。ダンジョンの修復が間に合ってないのは初めて見たぞ。)


 そうである。

 通常ならすぐに修復されるはずのダンジョンも、あまりの被害の大きさに修復に遅れが生じている。

 2層に空いた大きな穴を覗くと、3層の様子、そして4層の様子も見ることができた。

 どうやら爆発は最下層1歩手前の4層まで届いたようであった。

 3層の魔物はほぼ壊滅状態、4層にも魔物の残骸がちらほらみられた。

 さすがに4層ほど深くになってくると、魔物のレベルも高く、爆発の威力もある程度は弱くなっているためか、粉々に砕け散るということはなかったそうだ。

 ひとまず、ダンジョンが修復される前にさっさと4層まで降りてしまうことにする。

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