第59話 お金の使い道
我がニシゾノ王国の国庫に入っているお金の量は、日々増えていっている。
私が個人的に得た報酬や、レイナが頑張ってくれているニシゾノ商会の収益や教会からの奉納金、そして日々国民のみんなが頑張って仕事をして納めてくれる、大切な大切な税。
その使い道をしっかり考えていかなければいけない。
先日、ファンクラブの件で大量のお金が入って来た。
それのほかに、日々の税収や今までに得ていたお金などで、国が保有しているお金は日本円換算で軽く200億を超えている。
地球ではまったくもって無理だと思うのだが、この世界でニシゾノ王国ほどの国を回していくとなると、年間の国家予算は通常は5億ほど。すこし贅沢をして使うとなると7億ほどだ。
因みに、現在のこの国の国家予算は3億ほどだ。しかし、予算外での出費もあるので、一概にこれくらいという数字を出すことはなかなか厳しかったりするのだが。
通常で5億なのに、現在はたったの3億。
我が国は非常に潤っている国でもあるので、ここはバッと使っていった方がいいだろう。
インフラとは、人間が人間らしく生きていくために必要不可欠なものである。
農村などの田舎だと意外とそういうのがなくても生きていけるものなのだが、王都のようにそこそこ都会になってくると、全員分の水を緯度から組んでいくというのは難しいし、糞尿を道に放り捨てられたり、川に垂れ流されたりするのは困る。
まずは上下水道の管理をメインにやっていく必要があるだろう。
最初に上水を整備し、使用済みの汚水の行先がなくなってしまうのは非常に困る。
町の住民に汚水を飲んでもらおう!といった馬鹿馬鹿しいことは言ってられないのだ。
上水を整備する前に下水を整備していく。
以前フェッペルゲン改造計画によって、この国の首都フェッペルゲンは大きく変わった。
しかし、現在ここに来るまで下水の建設は行われてこなかった。町は場所によってはひどいにおいだ。この意味が分かるだろう。
この件に関しては、莫大なお金をつぎ込んでやっていくこととする。日本人として清潔感のない町というのは住み心地が悪いのだ。
この世界は魔法があって非常に便利だ。
しかし、全員が魔法を使えるというわけではない。なら魔石を使えばいいじゃない。と思うかもしれないのだが、魔石というのは非常に高価で、一般の家庭では買うことすらままならないかもしれない。
下水の整備、どうして行こうか……。
ゼロからなにかを作っていくというのは、想像以上に大変なことである。




