第57話 ファンクラブの秘密
「私の名前はカイスッツです。国王陛下ファンクラブとは、その名前の通りに国王陛下、即ちあなた様のファンクラブで在ります。現在、登録されている会員の数は計523,490人で、現在進行形で増加しているとされております。私の会員№は13038。100を切っている会長の目をつける速さ!なんと素晴らしいか!」
カイスッツ君は怒涛のスピードでこれらのことを言いあげた。
因みにこの国の総人口が398万人の為、会員数の52万というのはなかなかに凄い数字だ。
「誰だそんなファンクラブ作ったやつは!」
「え?陛下御存じないのですか?」
え?
部員兼、ファンクラブ会員の人たちは、私が誰が作ったかと問うと私の隣に立っている一人の少女をじろりと見た。
「お前かあああああ!!!」
「ま!待ってくださいねね様!私はねね様の魅力を最大限に伝えるため、このようなことをやったのです!!」
どうやら犯人はレイナのようだ。
では、彼女の言い訳を聞いてみましょう。
「私はねね様をこの目でじっくり朝から晩まで観察することができます。しかし!国民やねね様ノファンのみんなは私と違ってねね様を近くでじっくり観察することはできない!」
「か、観察!?」
「そうです!朝ねね様の素晴らしい香りをかぎながら起床、ねね様と一緒にお食事を食べ、お風呂を入って夜は一緒に寝る。私だけこのような素晴らしい生活をするのは、不公平だと感じたのです!」
部員の皆様はうらやましそうな目でレイナのことを見ている。
「えっと、ちょっと整理が追い付かないんだけど……。」
レイナの口から想像以上のきわどい発言が飛び出してくるものだから、私は頭を抱えてしまう。
なに?観察?香りをかぎながら起床?
「へ、変た――――――」
「ぎゃーー!違います違います!そりゃみんなそうなります!普通のことです!普通の!」
「「「「「「そうだそうだ!!」」」」」」
えっと……。
「よーし!全部聞かなかったことにしよーっと!」
私のレイナに対するイメージが総崩れしてしまうため、私はすべて聞かなかったことにすることにした。
(神様、私の脳から今の記憶を消してくださいな♪)
(ん?ああ、まあ気が向いたらね。)
(ゴミが。)
私の力ではこれ以上どうすることもできないと判断し、私は先ほどから後ろの方でだんまりを決め込んでいるフィネメイゼに助けを求めることにした。
「ねぇフィ~、何とか言ってやってよ!」
するとフィネメイゼは、おもむろに自身のバッグをあさり、とあるものを取り出して私に見せた。
「こ、国王陛下ファンクラブ会員カード……。」
「それも№2です。」
「「「「「「まさか!」」」」」」
「まさか!今まで正体を隠していたファンクラブ創立メンバーの1人はフィネメイゼ様だったんですね!」
「ふっふっふっ、そうよ!私とレイナで設立したの。」
終わった。
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