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第42話 リバーシブーム

 リバーシの販売が始まった。

 たくさんの村に協力してもらって、1日に200セットが作れるくらいまでは生産性が上がった。あらかじめ4000近くのストックを作っているので、すぐに完売するということはないと思う。

 販売はニシゾノ商会で行う。販売の際にルールがわからない人には説明してあげることで買うハードルを下げようと思っている。

 販売価格は銀貨2枚で、円に直すと2000円相当と、地球に比べたら高く感じるだろうが、この世界で売るとなるとそれくらいの値段をつけないといけない。村の人たちが頑張って手作業で作ってくれているのだ。

 

 販売開始1時間前、お店の前には長蛇の列ができている。




 ストック4000セットはその日のうちに完売した。

 開店から3時間後には王都のストックが消滅し、10時間後にはすべてのお店から消え去った。

 どうやら宣伝をうまくやりすぎたようで、この国の全土にリバーシとかいう面白いボードゲームが発売されるという噂が広まりまくったらしい。


 うれしい誤算かな?でも、生産が追い付かないのでなかなか大変だ。

 4000セットを売り切ってもまだ需要は全然あるらしく、ニシゾノ商会ではリバーシが完売したと知らない人たちが訪れてきているらしい。

 そのたびに断らないといけないから心が痛いとか……。

 加えて、販売を担当していたお店の従業員たちは説明をしながら販売をするというハードな仕事になってしまい、皆疲れ果てている。

 ボーナス、出しときます。


 多分1日200台のペースじゃ明らかに需要と供給があってないだろうな……。

 もう少し生産ペースを上げていかないといけないかもしれない。しかし、ここで上げすぎてもリバーシは消耗品ではないのでいずれ余ってしまう可能性もあるんだよね。

 とりあえずは別の村にも声をかけて当分は1日400台のペースで生産していこうと思うけど、早めに考えはまとめておく必要がありそうだ。




 リバーシの販売開始から早1週間が経過した。 

 いまだに手に入らない人たちが多くて、その光景はさながらP〇5発売時のようだった。

 ちなみに、転売をする人に対しては厳罰を与えることを公言しているために、転売するような輩は現れなかった。

 しかし、複数個を買って『リバーシ喫茶』とかいうお店をオープンし出したやつがいる。


「うへへ、儲かりまっせ!」

「レイナちゃん……、どこでそんな言葉を覚えたの……。」


 お母さん悲しいです。


 ちなみに、そのリバーシ喫茶は相当儲かっているらしい。

 しかし、そこで出た利益はすべて王国へ寄付してくれているのでありがたい。

 レイナはこういうところでも頭が回るのだろう。商人やった方がいいんじゃないかな。


「そうだ!ニシゾノ商会任せてみるか!」

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