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第39話 盗賊

 この魔法の強いところは、いくら相手が装備を着込んでいてもその装備はほとんど無意味であるということだ。私に触られれば最後、装備をつけていてもその装備を伝って体に魔力が流れ込む。

 この攻撃を防ぐことはできない。

 まあ、現段階では私に触られなければいいわけなのだが、触らなくても発動できるように研究をしている。


 私の前には3人の盗賊がいる。

 どいつも皆地面に動けない状況で転がっている。私の魔法が効いているのだ。

 適度に魔力量を調節していたため、口は動かせるはずだ。


「で、まだやるかい?」


 今この場には7人の盗賊がいる。

 1人は先ほど親分と呼ばれていた大男で、そいつは真ん中の方で倒れている。で、残りの6人は私とレイナで半分こ、レイナは得意の剣技と体術でねじ伏せている。


「こ、降参だ。」


 言葉を発したのは、先ほど親分と呼ばれていたあの大男だった。

 子分たちは皆「降参なんか!」と叫んでいたのだが、大男が「こいつには勝てない。わかっているだろう。」と発言したことにより黙った。 


「そうか。じゃあこのまま王宮まで来てもらおう。」


 私とレイナは手際よく盗賊を縄で結び、そのまま私の力を使って王宮へとワープした。

 王宮ではいつでも盗賊たちが来ても大丈夫なように準備が整っていた。私たちがワープしたのは王宮内の大広間。そこにはたくさんの大臣と念のための騎士たちが待ち構えていた。

 まさか本当に国王だとは思っていなかったようで、盗賊たちは今にも目ん玉がはじけ出そうなほど驚いている。

 先ほど私の魔法で身動きを取れなくしていたやつからは魔力を抜き取り、問題なく動けるようにしている。

 とはいっても縄で縛っているので身動きは取れないのだが。


「で、みんなはどうするべきだと思う?」


 私は大きな声でそう問いかけると、この大広間にいる人たちは皆口をそろえて「殺すべきだ。」と言っていた。

 私の国で悪さをしていたのだ。さすがの私もこれに関しては許すことができない。

 私も正直死刑にしようと思っていたのだが、せっかく盗賊を仕事として食ってきた者たちが居るのだ。こいつらを使わないわけにはいかないと思った。


 盗賊として活動をしていく上で、どこがどの盗賊の縄張りなのかは把握しておく必要があるだろう。もし強い盗賊の縄張り内で盗賊としての活動をしてしまったら一瞬で壊滅させられてしまう。

 そのために盗賊内でも情報を共有して大きな対立がなく安全な盗賊活動ができるようにしているのだ。

 安全な盗賊活動とかくそくらえって感じだけど。

 ということはこいつらも盗賊に関する情報を知っているということだ。


「皆の意見はよくわかる。しかし、奴らはきっとほかの盗賊に関する情報も持っているだろう。彼らを利用してこの国から盗賊を撲滅しよう。」


 こいつらの処遇が決まった。

 盗賊を撲滅するための活動をしてもらおうではないか。

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