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第34話 終結

「とりあえず、今何人くらい避難してきてるのかしっかり確認したほうがいいかもしれない。」

「そうですね。それによって支援の量も変わってきますから。」


 国境を閉鎖したということもあり、新しく入ってくる避難民はほとんどいない。

 しかし、フィヨルナンド王国側の国境付近で集まってキャンプをしている人が多いらしい。きっと国境付近なら争いが起こることはないという判断からなのだろう。

 これが反乱軍にでもフィヨルナンド王国にでもばれてしまったら、それこそ一網打尽にされてしまう可能性もあるわけだ。

 このようなことからわかる通り、相当フィヨルナンド王国内は荒れているようで、もっとちゃんと避難民の受け入れをした方がいいのかもしれない。


「よし、国境付近にちゃんとした難民キャンプを作ろうか。資材はどのくらい余ってる?」

「えーっと、この屋敷を建てるのに余った資材が結構あったはずです。」

「わかった。じゃあそれを使っていこう。」


 私たちは本格的に避難民の受け入れを行うこととした。

 今までの公民館や屋敷に詰め込むスタイルではなく、専用の村のようなものを作るのだ。




 計画はその日のうちから始まった。善は急げだ。

 幸いにも、このような状況になる可能性を考えたフェルイツが軍と一緒にこちらへきているので指揮を執ってもらっている。優秀だ。


 国境はこの領都カタルシスからさらに西側で、今のこの大雪という状態なら馬車で1週間ほどといったところだろう。

 カタルシスはアルキメデス領の中でも王都寄りにあるから国境までは遠いのだ。

 ちなみに比較だと通常時、ここから王都まで馬車で10日、冬の時期なら3週間ほどといった感じだ。馬車をつけずに飛ばせば結構短縮は可能だ。実際救援物資は2週間で届いた。

 王都と比べたら近く感じるが。十分離れているのはわかるだろう。それでも馬車をつけないで早馬で向かったら4日くらいかな。


 一応フェルイツは子爵の為、早馬で行かせるわけにはいかないかと思ったが、ここに来る時にも馬車は使っていなかったらしく、当人も別に必要ないとのことだったので早馬で向かわせた。




 それから2週間が経過した。

 すでに難民キャンプは完成しており、国境の閉鎖も解除。たくさんの避難民がそちらへ流れ込んでいる。

 救援物資の第2陣が届き、今回はしっかり馬車を利用して数を送り込んでくれたのでそれを分配している。

 レイナナイス!!


 フィヨルナンド王国内の戦いも終わる気配がしている。この様子だと反乱軍の勝利で終わるだろう。すでに王都のパラットラーへと反乱軍が入っていて、籠城戦を行っているらしい。

 この様子だと数週間のうちには片付くだろう。




 3週間後、反乱軍の勝利で戦いは終わった。

 まだフィヨルナンド王国内は混乱している。王は処刑された。そのため王国といってもいいのかはわからない。しかし、その隙に周辺諸国はフィヨルナンドに攻め込もうとしている。この冬が明けたらきっとまた戦争が起きるだろう。

 今度は内戦ではなく国と国との本気のぶつかり合い。

 できればかかわりたくはない。


 こっちに避難してきていた人たちはパラパラとそれぞれ国へと帰っていった。戦いが終わり、2週間がたった頃には難民キャンプも解体され、あのあわただしい日々はなかったかのようだ。


「よし、私はそろそろ王宮へ戻るよ。」

「はい。ありがとうございました。」


 とはいってもワープで一瞬で戻れるのだけど。でもこの争い中は戻らなかった。私が居たらレイナや大臣などは私を頼ってしまうだろう。それはあまりよろしくないと思ったからだ。


「じゃあ、多分あと2か月もすれば春になる。そうしたら戦争が起きるかもしれない。一応警戒だけはよろしく。」

「はい。」


 私は王宮へ戻った。




「レイナ―!!大丈夫だった~?」

「ね、ねね様……。」


 久しぶりにレイナに会った。執務室にいたレイナの顔は焦りが浮かんでいるような表情。


「レイナ?」

「ねね様!!フィヨルナンドからニシゾノ王国に加わりたいとの書簡が!!」

「は?」

一応メモ程度に。


フェルイツはフェルイツ・オットフェイン子爵、この国の王都であるフェッペルゲンの改造をした人です。


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