食事の予約
「へえ。どうしてニューヨークに来たの?観光?」
「友達のところに仕事で」
「ところで何処のホテルに泊まるの?」
「まだ。決めていないです」
「じゃあ、私のところに今夜も・・・・」
亮は少し考えて答えた。
「ごめん、ホテル探します」
「そう、記憶が戻らなければ良かったのに・・・」
ジャネットは悲しそうに亮を見つめた
「あっ、ブルックに連絡しなきゃ」
「私がしようか?」
「ちょっと聞きたい事があるから、
ジャネットが電話してください」
亮はジャネットに気を使った。
ジャネットはブルックとしばらく話をすると
亮に代わった
「調子はどう?」
「うん。一応10曲選んだわ。今その楽譜を作っている」
「僕の方ももうすぐだから夕食を一緒にしませんか?」
「ありがとう」
「ところでジャック・チョウはいつも
何処で食事をするんですか?」
「週末はLe Cirque で食事をするはず」
「女性と?」
「そうよ」
「今からじゃリザーブは無理かな?」
「たぶん」
そうか、レストランが決まったら連絡をします
「はい」
~~~~~~
亮はジョージに電話をかけた
「亮です」
「どうした?」
「Le Cirqueで今夜食事をしたいんですが」
「あそこは席を取るのは大変だぞ」
「そうですよね」
「何人だ?」
「六人です」
ジョージはすぐに返事をした
「OK、じゃあ今夜8時に行きなさい」
「えっ?大丈夫ですか」
「私はどこでも予約を取れるんだよ。あはは」
「ありがとうございます?」
「食に関する事なら何でも言ってくれ」
「それから今夜食事をするのはシンディ達です」
「おい、早くそれを言ってくれ。後で見に行く」
亮はシンディに電話を掛けた。
「シンディ今夜の食事の場所決まりました。
Le Cirqueで8時に」
「うふふ、あそこは美味しいわ。
モニカとケイトも一緒でいいのね」
「はい」
「OK、ちょっと遅れるかも知れないけど」
「お願いします」
「誰と話をしていたの?」
ジャネットが心配そうに聞いた
「友達」
「女性でしょう」
ジャネットにシンディの大きな声が聞こえていた
「そうです。
今夜食事を一緒にする約束したので紹介します」
「美人?」
「はい、かなり」
ジャネットは女性に対して相手が美人と
言われたので急に不機嫌になった
亮はジャネットの顔を見て真剣な顔で聞いた。
「ジャネットはミュージカル
女優を目指しているんですよね」
「そうよ」
「オーディションは厳しいですか?」
「亮、コーラスライン観た事ある?」
「ありますよ、4年前に」
「あんな感じよ、とても厳しくて
ドンドン落とされている」
「そうか・・・、ジャネットは
何処まで行った事ありますか?」
「最終選考まで行った事あるけど」
「落ちた理由は?」
「声が小さい、踊りも小さい。
いっぱい、いっぱいダメなの」
ジャネットは涙を浮かべてヒステリック叫んだ
「声と踊りね」
亮は腕を組んで考え込むと答えた。
「そうか、ジャネットお父さん声が大きい?」
「うん、身体も声も大きい」
「ちょうど良い、ブルックの声が
出る漢方は一緒に使えます」
「うん」
「それと子供の頃、樹から降りられなくなって
股関節を傷めたかもしれない」
「どうしてわかるの?」
「あはは、昨日ジャネットを抱いてわかった」
ジャネットは自分の恥ずかしい
姿を思い出して顔が赤らんだ。
「ジャネット、そこのソファーに座ってください」
「えっ、はい」
ジャネットは不思議な顔をしてソファーに座った
「横になってジーンズを脱いで」
「えっ?うふふ。ここでするの?」
ジャネットはうれしそうにジーンズを脱いで
ローライズのショーツ姿でうつ伏せになり
亮が近づくとジャネットは亮の首に手を回し軽くキスをした。
「ジャネットS〇Xじゃなくて
股関節を見て治療します」
「治療?亮はお医者さんも?」
「ううん、理学療法士」
亮はジャネットの下半身の筋肉の様子を丁寧に見て
「やはり右足と左足の長さが違っていて
腰に負担がかかっています。
時々腰が重くなるでしょう」
「はい」
「左足が少し短いので右足を上げるとき
バランスが崩れるんです」
「はい、その通りよ」
「じゃあ、治しましょう」
「治るの?」
「はい」
亮はジャネットの腰から下の
ストレッチをしてそれから治療を施した
「長さが揃いました。左右の筋肉の
付き方が均等じゃないので
後はトレーニングしてください」
亮はトレーニングの方法を詳しく説明した
「あっ、そうか」
亮は日本の女性の多くもジャネットと
同じ悩みを抱えていると思った。
「やはりトレーニングジムが必要かな?」
そう独り言を言った
「亮。ありがとう、ちょっと痛かったけど」
「ジャネットは歌を唄う時、緊張で声帯を縮めてしまって
声が小さくなってしまうんです。それを薬で治しましょう」
「ありがとう」
ジャネットは亮にキスをすると身体を預け
亮をソファアに倒し、自分でパンティを下ろした
「お願い抱いて、股間をいじられたら興奮しちゃった」
亮の股間を強く握った
「亮の記憶が戻ったから、もう私のところへ来ないわよね」
「はい、日本に帰らなきゃいけないし」
「そうよね」