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グッド・ジョブ媚薬 3部 NY編  作者: 渡夢太郎
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キャシーの過去

亮はあまりにも多くの女性と関係した自分を恥じていた。

「違うわ、普通の男はやりたくてもできない。

でも女性の方からあなたを求めるのは

あなたがそれだけの男という事なのよ。


まるでハーレムを作るライオンやオットセイだわ」

亮はうつむくだけだった。

「他にもいるんでしょう。日本にも」

「はい、います・・・」

キャシーの心の中にこらえきれない

独占欲の感情が湧いた。


「あっそうだ、キャシー。

化粧はあまり濃く無い方が良いですよ。

せっかく目が大きくて綺麗なんだから」

「ありがとう、そうする」

キャシーは亮をじっと見つめ体を寄せた。


若い亮の朝の体は多少の刺激でも

心と違った反応示した

「凄く元気。どれくらいジョギングするの?」

「時速20kmで60分です」

「うふふ、1時間」

そう言ってキャシーは激しく刺激した

キャシーを抱きしめた。


それから1時間後

正気に戻ったキャシーは

自分の顔をタオルで拭いた


「アウトドアか」

キャシーは自分の顔を撫でベッドから降りて

透けたガウンを羽織るとナイフと

時計を持ってきた。


「このナイフは『ロックステッド』高度67

メイドインジャパン刀と同じ作り方を

しているのでよく切れるわ。護身用に持っていて

それからこの時計も上げる」


「ロレックス コスモグラフ デイトナですね」

昔、秋山良子に渡したデイトナより

何倍も高い時計だった。

「これって?」

「特注品で私とお揃いウフフ、GBS機能が付いていて

非常時にこのボタンを押すと電波を発信する。

リングを回すと時計が光って、

周りを照らす例えばトランクに入れられた時ね、

リューズを引くと高圧電流が流れるの」


「待ってそれじゃ自分が

感電しますよ」

「ううん、この時計の値段は誰でも知っているから

犯人か取り上げて自分にするじゃない」

「はい」

「その時リューズを引くのよ」

キャシーは手の上でパーンと手を開いて見せた。


「まるでスパイみたいですね」

「父が誘拐される可能性があるので

この時計を発注したのでも1度も

付けずに逝ってしまったけど」


「高そうですね」

亮の頭の中には正規商品が700万円以上

それに特注品となれば・・・

亮が考えていると100,000ドル?

「300,000ドルよ」

「凄い!」


「断らないで受け取ってね。あなたにもしもの事が

あったら私生きていけないんだから」

「ではいただきます」

亮は自分にもしもの事が有った時のサバイバルグッズに

良いと感じた。


「気にしないでそれ保険入っているから

壊しても大丈夫」

「はぁはい」

キャシーは突然亮の手を引いた

「ねえ、セントラルパーク歩きたいんですけど」

「良いですよ」

キャシーは亮と腕を組んで

St.パウロ教会に着いた。


「どうしたんですか?」

「懺悔したいの」

「はい・・・」

亮は教会の人に聞いた。

「マーティン牧師に会いたいんです」

「知り合い?」

「はい、まあ」

二人は教会に入るとマーティン牧師を探した


「やあ、私をお探しですか?」

50歳近くの黒人の牧師が亮に声をかけた


「朝早くからすみません、マーティン牧師」

亮が頭を下げると牧師は大きく目を開いた。

「おお、ダン兄弟よくいらっしゃいました」

「覚えていただいて光栄です」

「忘れるものですか、あの時の一人は

改心し教職者の道を歩んでいます」


「それは良かった、4年ぶりに近くまで

来たので寄らせていただきました」

亮が言うとマーティン牧師はにっこりと笑った


「今日はお願いがあってまいりました」

「はい、何でしょう?」

亮はキャシーを紹介した。

「私、懺悔をしたいんです」

「わかりました」


「洗礼はなさっていますね」

「はい」

キャシーは奥の部屋で牧師に懺悔して

戻って来た。

「良かった、12年間の罪を告白して

許しを貰った」

キャシーは笑顔で輝いていた。


「お二人は御結婚を?」

マーティン牧師が聞くと

「はい」

「いいえ」

二人の意見が違っていた。

マーティンは優しく亮の顔を見た

「マーティン牧師、残念ながら二人が

出会ったのは3日前です」


「ははは、時間は関係ありません。

二人の出会いは神の命です」

「ロミオとジュリエットは5日の恋だったのよ」


「でも自殺して悲恋だった」

亮がキャシーの言葉に水を差した。

「ダン兄弟、自分が愛される事を

否定してはいけません」

「わかりました」

亮はマーティン牧師の言葉に従った。


「でも、僕にはたくさん愛する人がいます。

そしてその愛する人たちを守らなければなりません

だから、一人だけ特別に愛する事は出来ないのです」

「多くの人を愛する事は素晴らしい、

キャシーさんも心から愛してください」


「は、はい」

「マーティン牧師、ありがとうございます」

「またおいでください」

二人が教会を出て行く姿をマーティンはじっと見守り

「アキラ、君の愛は世界を救う。

神よあの二人に情け深い御加護をアーメン」

マーティン牧師は右手を高く上げて祈った


「ねえキャシー、今やった事って

結婚の約束じゃないですよね・・・?」

「うん、二人が永遠に裏切らない約束を

しただけよ安心でしょう」

「まあ、裏切りほど怖い事はありませんからね」

亮とキャシーは早朝のセントラルパークを

手を繋いで歩いた。


亮はこれから1ヶ月の熱い戦いに

エネルギーを注入するように手を挙げて

体を思い切り伸ばした。


「そうだ、亮帰ったらどうするの?」

キャシーは亮は日本で死んだ事に

なっていると文明に聞いていた。


「何?」

「日本に帰ったら住むところが無いでしょう」

「えっ?あっそうか。死亡している事になってので、

実家にも戻れないんです。部屋も借りられないし、

まして今まで住んでいた渋谷近づく事も出来ない」


「うふふ。いい方法がある」

「私が東京に家を買うわ、そこに住んで」

「は、はい」

「ただし値上がりする物件にしてね」

キャシーは東京で値上がりする

物件がある事を知っていた。


「わかりました。値下がりがしない地域は

ベイエリア、品川駅周りですね」

そう言ってもキャシーに地理はわからなかった。


「それと職場どうするの?」

「それも探さなくていけないですね」

「やはりビルを丸ごと買った方が良いかしら」

「いや借りる事にします」


亮は尚子の部屋に行き荷物をスーツケースに

詰め込み終えるとハグをした。

「じゃあ、また」

「気をつけて亮」

「はい、尚子さんも」

亮は尚子と別れの熱い

抱擁を終え部屋を出て行った。


亮は10時前にキャシーの事務所あるビルに着くと

シンディ、ロイ、千沙子、明日香、友子のいるところへ

亮がスーツケースを転がして入っていった

「おはようございます」

ロイは亮のスーツケースを見て

気が付いた。


「そうか、帰るのか」

「はい、13時50分の飛行機で帰ります」

「そうか、時間が無いな」

「はい」

「昨日、DUN製薬から届いた糖尿治療薬の契約書だ。

サインをしておいた。持って帰ってくれ」


「はい」

亮とロイは握手をした

「これでお互いに儲かるな」

「はい、アメリカは糖尿病患者が

2000万人を超していますから」

「他にいい薬を作ったらすぐに連絡をくれよ」

「了解です」


「おはようございます」

メイクを薄くし髪を切った

パンツスーツ姿のキャシーは

颯爽と入ってきた


「おお」

全員が声を上げた。

「キャシー素敵よ」

シンディが言うと

「ありがとう」

短く切った髪を触りながら亮の顔を見た。


「このビジネスを成功させなくちゃいけないから

 かんばるわ」

弁護士のマシュー・ハリスが契約書を

亮とロイとシンディに渡した。

「これがスタジオDに関する契約書です」


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