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グッド・ジョブ媚薬 3部 NY編  作者: 渡夢太郎
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中華会食

キャシーは亮が中国で絶大な力を持っている

人物のコネクションがある事に気づき

輝いた目で近づいた。


「はい。でも僕は王さんに何の依頼もしていませんよ」

「うふふ。私はあなたに付いたお陰で未来が明るいわ。

今度ゆっくり二人で食事でも」

「ありがとうございます。でも僕は明日日本に

 帰ります」


「どうせ、またこっちへ戻るでしょその時ね」

「はい」

亮は色気ムンムンのキャシーが苦手だった

それを見ていたシンディは耳元で囁いた。


「亮、キャシーは苦手でしょう」

「はい、ちょっと派手なので苦手です」

「うふふ、こっちではああ言う女性は結構多いのよ」

「あはは、僕は質素な人がいい」


「あら、一度お相手してあげたら、

夢中になったら何でもしてくれるわよ」

「本気でそう言っているんですか?」

「もちろん、亮の社会勉強よ」


「亮、お前に会わせたい男がいる」

文明が合図を送ると一人の男が入ってきた。

それは背格好が亮に似た男だった。

「亮、この男をお前の身代わりにしようと思う」

「はい」

「いつまでも逃げたヒーローで

後を追われたくないだろう」


「はい」

「それに、また命を狙われるかも知れないからな」

「はい、もし一文字がニュースを観ていたら

僕を探す可能性がありますね。

それに今回の乱射事件の犯人も

目撃者として僕を・・・」


「そうだ、お前が了解したら、

今日からこの男がヒーローだ」

「はい、でも大丈夫ですか?」


「ああ、外見はお前に似ていても中身は

中華料理店のウエイターだ

実際にマスコミが取材しても英語がまともに

しゃべれない中国人じゃがっかりするだけだ。

熱もすぐ冷めるだろう」



劉文明はみんなに身代わり男を紹介し説明をした。

「がっかりだわ、亮がヒーローになれたのに」

ジャネットがつまらなそうな顔をしていると

文明が囁いた。


「良いんだよ、ビジネスをやる人間が

ヒーローじゃいけないんだ

 ジャネット。亮は君だけのヒーローで良いだろう」

「そうか私だけのヒーロー」

それを聞いていたブルックが笑った

「それいただき。今度歌にしてみるわ」

「OK」


だんだんみんなの話し声が大きくなった頃

亮は一恵に文明を紹介した。 

「一恵さんこの人が4年前、

あなたを助けた三人組の一人ですよ」

「えっ、あの時の?」

一恵は文明に頭を下げた


「あの時はありがとうございました」

「いや、あの時は我々も助けてもらったんだ。亮に」

「我々も?」

「いいや」

文明は亮の顔を見て慌ててそれを否定した。


文明は美しい女性達を目の前にしてご機嫌で

ブルックとスティーブが歌を披露すると

尚子も唄っていた。


文明はブルックと尚子を見てレコード会社買収の

話しに参加したいとロイに言い出した。

中国人に欧米人の音楽を浸透させば莫大な利益が

入ってくる事を考えていたからだった。


「でも、中国では相変わらず海賊版が

出回っているんでしょう」

ブルックは中国の流通の事を気にしていた


「コピーガードを入れてダウンロード専用で

販売すれば良いでしょう。

スマフォはたくさん普及していますからね」

亮はブルックたちに言った


「さすが亮だな、コピーガードは?」

「MITの友達が凄いのを作ったと言っていました」

「OK、その権利を買おう」

「はい」

「中国でそのコピーガードを入れないと

ダウンロードが

出来ないように法律を作る」

「作るって?」


ブルックが驚いていると

「劉翔記という僕達の兄弟分の男が

中国の政治の中枢部に居るんです」

「凄い国ね」

「はい、だから中国は力のある人が儲けるんです」

ブルックたちはただ驚くだけだった


「これでスタジオDの香港進出が楽になったわね」

シンディが亮の肩を叩いた

「はい、分かっていたんですが。

文明に頼むのが気が重くて」


「あら、そう。良いじゃない。

六本木あたりにビルを買って貰ったら」

千沙子が言うと亮は首を横に振った。

「駄目だよ、本当に買っちゃうから」


「それ良いじゃないか?」

文明が亮を指差して言った

「亮、ならどうする?」

「そうですね、レコード会社を

作ったらそのビルにホールを作って

 所属歌手で毎日ライブをやります」


「なるほど、それはいい」

「それと昼間は毎日音大生の

無料クラッシクライブをやって

母親と子供達が音楽に親しみを持つようにします」

「OK、すぐにやろう」

「亮、私も賛成」

ブルックもジャネットもキャシーも賛成した


「日本では歌手の所属するマネージメント

プロダクションとレコード会社と契約するという

複雑な形になっているので歌手個人の

利益が少なくなっています。

もし日本でやるなら原点に返ってレコード会社が

マネージメントをしてもっとレベルの

高い音楽を作りたいですね、

それと海外のアーティストを呼ぶ時もギャラと

舞台セットが費用がかかりすぎて、

入場料も高くなっています」


「それは聞いた事があるわ、

日本はギャラが高いって」

ブルックがうなずいていた

「なるほど、亮がんばれよ」

文明が命令口調で言った

「ああ、言うんじゃなかった、また仕事が増える」

亮は落ちこんでいた。


「どうだね、うちの料理は?」

王全櫂が亮の肩を叩いた

「美味しいですとても」

「あはは、亮。文明が言っていた通りだ。

君は周りの人間をみんな仲間にしてしまう男だ」


「ありがとうございます。僕はさびしがりやなもので」

「そうだ仲間は大勢居た方がいい。あはは」

王全櫂はとても亮が気に入って自分の息子のように

愛おしく思っていた

「文明、あいつは面白い。私も微力ながら彼を応援するぞ」

「ありがとうございます。大人がいれば鬼に金棒です」


シンディとケイトと亮が三人で話をしていた。

「シンディ、ケイトの病気知っていますか?」

「ええ、相談されていたので」

「僕、日本にケイトを連れて行こうと思うんです」

「えっ!本気で言っているの?」


「はい」

「ケイトはどうなの?」

「私、しばらく休みたい」

「そう・・・」

シンディは妹のようにかわいがっていたケイト

の病気回復なら亮に任せた方が良いと思った。


「環境が変わって苦労すると思うけど」

「大丈夫、亮が近くに居れば」

「明日僕は日本に帰りますが、日本に来れる時

連絡をください」

「わかりました」

ケイトはニコニコ笑った。


~~~~~~~

全員が帰った後

亮と文明が二人で話をしていた。

「亮、一文字を殺ってしまっても良いんだぞ」

「兄さん待ってください、あの男は法で裁きたいんです」

「このままだとお前の敵になっていく道を塞ぐぞ」


「分かっています。1ヶ月時間をください」

「わかった。もし駄目だったら暗鬼を行かせる」

「暗鬼ってあの殺人部隊ですか?」

「ああ、小妹はその訓練も受けている」

「必ず一文字を捕まえます」

亮はまだ高校生の小妹に殺人をさせたくなかった。

「亮、強くなれ。いくら頭が良くても身は守れないぞ」


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