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グッド・ジョブ媚薬 3部 NY編  作者: 渡夢太郎
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ケイトの病気

「ぐっ」

美咲は声を出すと

鍛え抜かれた長い足を亮の腰に絡め

やわらかいベッドのスプリングの反動に合わせ

腰を動かした

「私っていやらしい」

その自分の言葉でますます

興奮を増していった


「やはり、亮が一番だわ」

目を覚ました美咲は亮の腕枕で話しをした。

「一番と言うことは彼が出来たんですか?」

「ううん、でも検事の佐川さんに迫られている」

「そうですか」

亮はあっさりと答えた.


「やきもち妬かないの?」

「妬きません」

「全然?」

「少し」

「うふふ、良かった。先月食事に行ってキスをされて

 胸を触られた」

「警視の胸を揉むとはセクハラ覚悟の上か」

「それでプロポーズされたわ」

亮は一瞬、頭が膨らむような感じがした


「妬いた?」

「うん、それで」

「うふふ、断った」

「どうして?」

「検事と警察は繋がっちゃいけないから」

「じゃあ、仕事やめればいいのでは」


「私もそう言った」

「ん?」

亮は美咲が仕事を辞めるかと思っていた

「そしたら彼、辞めて弁護士になるって言ったの」

「佐川さんは美咲さんに夢中なんですね」

「女のために仕事をやめるような男は嫌い。

利用価値がなくなるし」


「なるほど」

「惚れられているなら佐川さんを上手く

操縦していくつもり」

亮はしたたかな美咲の言葉に

返事のしようが無かった


「そう言えば一文字がこちらで資金を作ったら、

またDUN製薬を狙ってくるかも知れないわ」

「はい、あの男はしつこい」

亮は嫌な顔をした


「そんなに糖尿の治療薬が欲しいのかしら?」

「世界的に評価が高くてドイツとフランスの

製薬会社と契約が済んでいます」

「亮が生きているのを知って、

発明者があなたと知ったら

 今度は命より亮の頭脳を狙ってくるかも」


「はい」

「そして媚薬の存在を知ったら

一文字は地の果てまで追いかけてくるわ」

「一文字つながりで媚薬の情報を知ったら

信者が何倍にも増える

NEL教団は欲しいでしょうね」


「そう、だからくれぐれも媚薬の

存在がばれないように気をつけて」

「僕はこのまま、死んでいた事にしていた方が

良いのかも知れないですね」


「ええ、亮の生存を知る前に一文字を逮捕

したいわ」

「そうですね。殺人教唆の罪は

 ひょっとしたら暴けるかもしれませんよ」


~~~~~~~

「磯村!」

ホテルの部室で暗射事件のニュースを

観ていた一文字が突然大きな声をだした

「はい」

「こいつ松平亮じゃないか?」

一文字はテレビを指差した


「松平は死んだはずです。

しかもここはニューヨークですよ」

「いや、これは松平亮だ。生きていたんだ」

一文字の身体に鳥肌が立った


「会長、考えすぎです。葬儀も確認しました」

「あの男を調べさせる」

「でも、我々は明日帰国しなければなりません」

「わかっている。

こっちの優秀な探偵社に依頼しよう」


「わかりました」

「あの男のために命をかける女がいる。

何人もだ!」

「確かに、何人かの女が裏切りました」

「あの男には女を操る、何かがあるんだ」


「はい、明日朝早急に」

「あの男の秘密が知りたい」

一文字はその秘密がわかれば日本にも

NRLの宗教法人を作り

世界を自分の物にする事が出来ると思った


~~~~~~~~

翌朝、ベッドの中で携帯電話が鳴った

「おはよう亮」

それはケイトの優しい声だった。

「おはようございます」

「どうしても亮と会いたいの」

ケイトの声は張りが無く悲壮感に満ちていた。


「えっ?ケイト今どこに?」

「トランプタワーの近く」

「わかった、すぐに行きます」

「ペニンシュラホテルのラウンジで

待っていてください朝食食べましょう」

亮は慌てて服を着ると靴下も履かずに部室を

出てペニンシュラホテルのラウンジへ

行くとケイトが待っていた。


「おはよう」

「おはようございます」

「私、最近とても体調が悪くて」

「どうしたんですか?」

「鬱です」

亮は華やかなモデルの世界は食事制限があり

精神的に病む人が多いと聞いていた。


「そうですか。スタジオDのニューヨーク

出店が決まりそうだから

時々こっちへ来られるのでもう

少し会えるかと思いますが」


亮はそう言いながらうつ病のひどい時は

自○の可能性があるので心配だった。


「そうだ、亮。昨日テレビに映っていたわ」

「えっ!」

亮は一瞬、一文字に見られたんじゃないかと

気にかかった。

「えっ?」


「亮が救急車の後で倒れている

人に何かをしているところ」

「しまった」

「何かまずい事でも?」


「僕の天敵が見ていたかもしれない」

「誰?」

「スナイパーに命じて僕を殺そうとした」

「本当!許せない」

おとなしいケイトが珍しく怒っていた。


ケイトはレイバンのグラスケースを亮に渡した。

「モニカに聞いたんだけど亮がサングラスを

しなければならないって聞いたので

夜でも外さないように偏光グラスの

アビエーターにしたわ」


「ありがとう、遠慮なくいただきます」

亮はケースからグラスをしてかけてみた。

「似合う」

ケイトが胸を抑えた。

「じゃあ、私帰るわ。今夜の食事楽しみです」

ケイトの奥ゆかしさはまるで日本人の様で

愛しかった。


亮はケイトを思い切り抱きしめた。

「ケイトもしよかったら休暇を取って

日本に来ませんか?」

「えっ?」


「日本は穏やかで心が和みますよ。

日本は治安が良く安全な国で

ピストルを持っているのは

警察とやくざくらいで昼間街を歩くのに

被害者になる事はまずありません」


「行って良いの?」

「はい、連絡をください」

「サングラス出来るだけはずさないで」


~~~~~~~

亮が部室に戻ると美咲は起きていた

「どうしたの?」

「モデルのケイトと朝食を取ってきました

サングラス貰ってきました」

「かっこいい・・・」

「それより、昨日事件現場で僕が

テレビに映っていたそうです」


「本当?一文字が見たかもしれない」

「やはりそう思いますか」

「はい」

そこに館内電話が鳴った。

「Halo」

樫村が電話をかけてきた


「おはようございます。樫村です」

「おはよう」

「朝ごはん一緒にいかがですか?」

「そうね」

美咲は亮の顔を見るとうなずいた

「じゃあ、僕は行きます。

樫村さんに見つかったらやばいですからね」


「いってらっしゃい、

私は昨日の件で市警に行って来るわね」

「はい、お願いしま」

「何かあったら電話をします」


~~~~~~~~

「ブルック、大変」

突然、ブルックにジャネットから電話があった

「どうしたの?ジャネット」

二人とも疲れで目が覚めたのが昼過ぎだった

「亮がテレビに出ているの」


「えっ」

ブルックがテレビを点けると

救急車の陰に映っている亮が見え

キャスターが消えたヒーローと言っていた

「亮がヒーローになっている」

「どうする?TV局に亮の事を教える?」

「教えようか、探しているみたい」

「そうね」


~~~~~~~~

「昨日の乱射事件で救助してくれた

男性を探しているらしくて

いまブルックと亮の事をテレビ局に

連絡しようかって言っていたの」

「あっ、それは止めてください」

亮の顔から血の気が引いた。

「わかった、ブルックにも言っておくわ」


~~~~~~~~~

亮はキャシーの5番街の事務所へ

向うため小妹と待ち合わせた

「おはよう、昨日は。うふふ」

「なんだよ、その目は」


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