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グッド・ジョブ媚薬 3部 NY編  作者: 渡夢太郎
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新村一恵の救出

「亮仕事終わった?」

「はい、今終わりました」

「そろそろMIYABIに行こうか」

千沙子が亮を誘った。

「了解です」

亮達と美喜は別れMIYABIに着くと京子は笑顔で迎えた。

「いらっしゃいませ、

御姉弟でいらっしゃるのは初めですね」

「京子さんもお元気で何よりです」

おりからの和食ブームで店は繁盛して、

連日満員だそうだ。

「京子さん」

尚子はアルバイト時代を懐かしんで

京子に抱きついた。

「尚子さんすっかり有名になって

私誇らしいわ」

日本の繁盛店は店に芸能人の色紙を飾るが

アメリカのその風習は無いが

京子は尚子の色紙を飾りたかった。


尚子は京子の耳元で何かを

話して互いに笑っていた。


亮は京子に小妹を紹介してスタジオⅮと

ナチュラル・グリルの件で

時々ニューヨークに来る件を話した。

「そう、じゃあこれからお土産

頼もうかしら」

「何が良いですか?」

「ウイスキーの山崎と白州と響と

竹鶴とじゃがりこ」

「じゃがりこ!?」

「うん、子供の頃食べたじゃがりこって

海外で売っていないから食べたいの」

「えっ、どうして?」

明日香が不思議そうな顔をして聞いた。

「じゃがりこは賞味期限が短いので

売っていないのよ」

京子は少女のような顔をして

微笑んだ。

「なにそれ?」

小妹が興味深そうな顔をして亮に聞いた。

「ポテトのスナックだよ、日本に行ったら

いくらでも食べさせてやるよ」

「本当?」

まだ子供の小妹は美味しいと言われる

日本のお菓子に興味があった。

「亮さん、ナチュラル・グリルさんには

色々買って頂いているのよ、

それにオリバーさんは良く見えますよ」

「えっ!何を売っているんですか?」

「お米と日本食材よ。うちの物は

とてもいいんですって」

「それでMIYABIの利益が高いんですね」


「おかげでうちで働いていた

板前さんに店長になってもらって

ロサンゼルスに2軒、

サンディエゴ、ワシントンDC、

フィアデルフィアに出店できたの」

「凄い京子さん」


「ううん、本物の日本食をアメリカの

人に食べて貰いたくて」

京子には父親秀樹の思いは伝わっていた。

「京子さん手伝います」

尚子は料理を客に出していた。

「あら、いいのに」


そこにキャシーは亮の座っている

個室に案内されてきた。

「こんばんは」

「こんばんは」

亮と千沙子と明日香と小妹が

キャシーを迎え入れた。


「どうですか?仕事は?」

キャシーはまず亮に聞いた。

「はい、ニューヨークでやる仕事は

明日を残すだけです」

「良かったわ」

テーブルに尚子がお通しとお酒のセット

を運んできた。


「あら、尚子?」

キャシーが働いている尚子を見て

不思議な顔をしていた。


「尚子さんはここで働いていたんです」

「働き者ね」

尚子が船盛を運んでくると尚子も席に着いた。


「では、乾杯しましょう」

尚子がお酒を注いでそれぞれに注いだ。

「あっ、小妹は未成年だから冷たいお茶ね」

「くそ!」

小妹が悔しがった。


「では、乾杯!」

グラスのお酒を飲むとキャシーが

凄い顔をした。

「どうしました?」

「これ何?」

「スパーリングサケです。大丈夫ですか?」

亮はスパーリング日本酒が口に

合わないかと気になって聞いた。


「ううん、冷たくて美味しい!」

「他にビールも他の日本酒がありますから

 好きな物頼んでください」

亮はグラスにお酒を注いでキャシーに渡した。

キャシーはお通しの煮物、

船盛の刺身を摘まんでお酒を飲んでいた。


「美味しいわ、和食」

キャシーは少しづつ皆に馴染んでアメリカの

不動産の話を千沙子と明日香と友子たちと話をしていて

時折見せる笑顔は、朝見せた虚勢を張った

顔と違っていた。


「亮、彼女見た目と違ってとても

フレンドリーだわ、ファッションの話で

盛り上がっている」

尚子が日本語で話をした。

「でも、彼女は僕の方を見ないんだよね。

ひょっとして嫌われた?」


「まさか、彼女から亮を指名してきたんだから」

「ええ、まあ」

そこへ京子がシンディを案内してきた。

「やはり、色紙用意してきた方が

良かったかしら?」

京子がニコニコ笑っていた。


「こんばんは」

シンディはキャシーとハグをして

亮の隣に座った。

「契約終わったわよ。2年間契約で1000万ドル」

「良かったですね」


「ええ、亮にはマネージメント料15%を払うわ」

「ありがとうございます」

「色々大変でしょうから先に一部を

小切手で渡しておくわ」

「でも・・・」


亮がそれを気にしていると

「今回の事でずいぶんお金使ったんでしょう。

私と会った時、無一文だったんだから」

「そうですね、ありがとうございます」

亮はシンディの小切手を友子に渡した。


「そろそろ、来る頃ね」

シンディが外を見るとブルックとジャネット

の声が聞こえた。

「こんばんは」

ブルックとジャネットがみんなとハグを

した。


「私が彼女たちを呼んだのよ」

「ああ、そうですか」

ジャネットが亮のところに来た。

「亮、機材のレンタル代と

スタッフのアルバイト料を払ってきたわ

ありがとう」

「良かったですね」


亮はそれが清算されてホッとしていた。

「それからカンパが5250ドルあったから

それを充当してしたわ」

お金の話をしている亮の方を見てシンディが

ニコニコと笑っていた。


~~~~~~~

「亮、相談があるの」

ジャネットが目を曇らせていた。

「どうしたんですか?」

「私のアパートの隣の部屋

日本人が行方不明なの」


「日本人の女性が行方不明と言っても

ここはアメリカです僕は探せませんよ」

亮はそう言いながら気になっていた。


「それで名前は?」

「カズエ」

「ファミリーネームは?」

「わからないわ」

「カズエか・・・」

亮の頭の中にカズエの名前は

一文字の秘書、新村一恵しか

思い浮かばなかった。


「警察には?」

「言っていない」


カズエの名前が気になった亮は

時計を見て美咲に電話を掛けた。

「一文字の秘書の名前、新村一恵でしたよね」

「ええ」


「僕が消えてから彼女はどうしていますか?」

「それが、私達が捜査に入る前に

香港に行ってそのまま帰国していないの」

「今回も一文字とこっちに来ていませんよね」


「ええ、同行者にはいない」

「ひょっとしたら、二人は切れているのかも」

「どうして?あの二人は男と女の関係でしょう」

「いや、男と女の関係ほど怪しいものはありません。


特に一文字は平気で女を売る男です」

亮に言われて美咲は屋島と三崎を思い出した。

「そうね」

「ジャネットの隣の部屋の日本人

女性がカズエと言うらしいんです」


「そんな偶然があるわけ?」

「明日行ってみましょう」

「ええ」

「とりあえず、日本人女性の変死体があるか

 ニューヨーク市警に聞いてくれませんか?」

「わかったわ」


~~~~~~~

会食が進むとブルックとジャネットと尚子が

音楽の話をしていて、ブルックが歌った曲で

尚子が気に入った曲が有った事を

ブルックの話をすると、楽曲提供を

する話まで進んでいた。


シンディと千沙子たちは服の話をしていて

あぶれたキャシーは亮の脇に座った。

「亮、ご苦労様」

「いいえ」

「色々お金かかったみたいね」


「ええ、まあ」

「ライブにかかったお金はブルックが

デビューする時

プロモーションフィーで落とせるわよ。

そこのところはシビアにしなきゃ」


「わかりました、ロイと話します」

「それが良いわ」

キャシーは体を寄せた。

「キャシー、もう一度聞きます。どうして僕たちに

こんなにいい条件で話を持って来たんですか」

「それはもちろんあなたが気に入ったからよ」


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