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アクション 8

 僕はゴーグル・パソコンのレンズに視線で設計図を描いた。その情報をエアロ・チェアーに飛ばす。チェアーは輝くピコメカを機内に発射。サイドカーが光に包み込まれる。


 サイドカーが一瞬で形状を変える。運転手のハイエナ男をカプセルに閉じ込めた。僕は卵型の乗り物を造りカプセルを収納。エンジンを大型化して大噴射させた。


 マッハ3、11、28、40!加速Gで気を失いそうだ。胸が押し付けられる。


 もう直ぐうさぎ船に追いつく。……後部噴射口4門の真ん中にぶつかった。加速力を利用してうさぎ船をUターンさせるんだ!


 うさぎ船を力任せに押す。とにかく押し上げるしかない。炎の絨毯の上を突き進む。プロミネンス、フレア、頼むから、いま起きないでくれ!


 念力を込めた直進を続け、なんとか噴射口を太陽側に向けた。それを見ていたかの様に、フレアの炎の網が湧き立ち、広がりながら向かって来た。


 ピコメカ、再発射!光の粒子が機体をたどり、うさぎ船に流れる。ピコメカを情報ケーブルとしてうさぎ船とつながる。

 

 船内に警報が鳴り響いている。ジャッキーたちは?悲鳴は聞こえない。みんな気を失っているんだ。ここで僕がなんとかしなきゃ、みんなが溶ける。


 エンジンに指示を出す。

「制御弁解除。爆発してもいい、……最大出力」

 エンジンが悲鳴を上げる。噴射口から凄まじいエネルギーが放出される。卵マシンが燃え上がる。しかし太陽の引力は簡単には脱出を許さない。


 僕はうさぎ船のエンジンを赤外線でスキャンした。その情報を基に設計図を再び作成。三たびピコメカを発射!卵マシンの前部を分解し、うさぎ船と合体した。


 大きな重力が体にのしかかる。

「うさぎ船と……、元サイドカーのダブル、エンジン……、出力を、最大……に」

 何度もの体への圧力に血流がおかしくなっている。エアロ・チェアーの警報が意識の遠くに聞こえる。


 炎の網の先端が、ついにうさぎ船を掴んだ。閃光が全てを包み込む。1cm先も見えない。目を開けているのか、閉じているのかもわからない。太陽が僕らを引きづりこんでいく。


 もうダメだ。限界……。気を失う瞬間、体の圧力が消えた。


 なにが、起こった……?

 僕はこの後どうなったのか、全く覚えていない。


 続く 

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