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アクション 29

 グヴェン医療食品C.L.D.の研究室。


 大型スクリーンでプラス達の活躍を見ていたZan支社長が、イライラしている。


 背後に立つドクター・トッロフィーパが、ウォーター・ゴーレムの中から右腕を突き出した。その手にはレトロなゴールドの銃が握られている。


 ゴーレムが大きな手でZanの肩を掴み、振り向かせた。

 大きな耳たぶがブヨっと揺れ、その顔に驚きの表情が浮かんだ。

「ちょ、なんのまねだドクターッ!?」

「太陽データの企画をそっくり頂く。と言っても、ほとんど私が考えたんだがね。アンタ一人が悪者になればいい。今のガキの中継で、この太陽データの存在が全宇宙エレベータ界に広まった。コマーシャルしなくても、たくさんの企業が群がり来る」

「許さんぞっ!太陽はわしの物だっ!」

「ホント醜いよアンタって。神様も1つぐらい取り柄を与えりゃいいのに。劣等遺伝子のみだ。サヨナラ」

 ドクターは何のためらいも無くあっさり引き金を引いた。


 銃弾は胸にヒット。衝撃は背中に直径30㎝の大穴を開けた。

 Zanは贅肉の塊となり、ギュルリと音を立て床に溜まった……。


 胃形カプセルのリィリィが、赤く染まった水中に浮かぶ。

 ドクターの満足気な顔がガラス窓に映る。

「ご苦労さん。太陽下りの船頭たちは後から皆殺しにするとして、まずは君に死んでもらおう。太陽データをより価値ある物にするには、それが一番だ」

 ドクターが左腕つけ根に刺したスティックを、右手で握る。

「君の経験のダウンロード終了まで、あと14%」


 ドクターが強くひねる!

 窓から漏れる閃光が、床の肉塊を照らす。


 続く

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