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カラーレス・ブラッド(旧・未完)  作者: 岳
2章 : 出会い
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26話 : 爪牙の語らい(前編)

死線をくぐり抜けることに慣れている使い手は、事前に分かるという。これから始まる戦闘の厳しさと、命のやり取りになるかどうかを。


居住区外を彷徨って10数分。デンスケはあちこちに罅が入っているどこかの廃墟の1階で感じた気配を前に、顔をしかめていた。


ごくり、と固い唾を飲み込む。


―――やはり退いた方が良いのではないか、という言葉が頭に浮かぶ。だが、ここまで来てやっぱり止めだというのは情けないにもほどがある。何より、格好が悪かった。


腹をくくったデンスケは焦らず、慎重に歩を進めた。殺風景なビルの室内で、スミネと二人で1階をくまなく調査した。だが、標的の姿は見当たらない。それでも周囲に漂う独特の威圧感から、この近くに居ることは間違いがなかった。


二人は額から流れる汗を拭う。そして顔を見合わせて小さく頷きあった後、2階へ向かった。隠そうともしていない、濃厚な血の臭いが漂ってくる“発生源”が居るであろう場所へ。


コンクリートの上に保護材が張られている階段を1段づつ、意識しながら踏みしめる。靴底に付着した砂がわずかに音を立てる度に、緊張しているスミネの小さな額から汗が流れていった。


未熟だったな、とスミネは数日前の自分を嘲笑う。まさか、コレを相手に一人で挑むつもりだったかと、数日前までの自分を阿呆だと断じた。


感じたことのない威圧感を前に、恨みつらみでだけで誤魔化せるほど甘くないと、改めて現実というものを認識させられていた。スミネは震える手を押さえつけながら、後ろに居る“師”を見た。問いかける視線に返ってきたのは、小さな首肯だけ。スミネは覚悟を決めて小さく息を吸うと、2階の扉を開け放った。


そこには、大きな空間があった。全ての間仕切り壁が破壊されたのだろう、見晴らしの良い広大な1フロア。


中央に、敵が―――狼は居た。余裕のつもりか、と呟きながら二人は指名手配名称“ガルム13”、俗称にして“クソ狼”を前に構えた。


事前の交渉もやり取りも不要とばかりに、戦闘態勢に入る。


スミネは自分の命と同じぐらいに大事な、先祖代々受け継いできた刀を構えた。


デンスケは腕に仕込み手甲を、足には装甲を具現した。


いつかの夜の再現だった。戦闘に参加している面子だけで言えば全く同じ。だが、相見えている全員が以前とは違うものを心身に備えていた。


スミネは自棄っぱちではない、確立された殺意に伴う断固たる決意を。デンスケは心石破砕から完治した身体と、ようやく馴染んできた手甲を。狼は自分をあと一歩まで追い詰めた狩人を喰らうことで得られた力と、立派なたてがみを。


「……まいったな。更に何人か喰ってるぞ」


アーテを連れてこなくて正解だったぜ、というデンスケの言葉にスミネは無言で頷いた。今この時でさえ、言葉を返す余裕も目配せをする暇もないのでは、誰かを守りながら戦える筈がないからだ。勝った所であの優しい少女を失うのでは意味がなかった。


(そうだ……私は失うためじゃない。返してもらうためにここに来たんだ)


呟きながら、スミネは敵を見据える。師と呼ぶことを決めたデンスケから、色々と叩き直され修正された結果がここにあった。


倒すと決めた宿敵の像は更に凶悪になっている。あのままでは、行きがけの駄賃に喰われて自分は終わっていただろう。そう確信できるほどに、相手は驚異的な成長を遂げていた。事前に話し合って想定したあらゆる最悪よりも、僅かに上をいく威圧感が眼前に存在していた。


生還の確率が更に低くなったことをスミネは認めた上で、命をかけて相手を斬る覚悟を自分に定めた。


汗が滲む。心拍数が高まっていくのが自覚できた。


しくじれば結果は明らかだ。生死の境界線上に、今。


血煙に消えた二人を思い出したスミネの鼓動の速度が、更に高まっていった。心石の使い手としての鋭い感覚が、身体に流れる血潮まで捉えていく。全身に巡る命の源を、強く、強く、心音が繰り返される度に。


「―――遠州界(エンシュウ・カイ)の名の下に告げる」


「―――華山院墨音(カザンイン・スミネ)の名の下に告げる」


命のやり取り。それを告げる果たし状を叩きつける時は偽らず、しかし堂々と恥じることなく。作法に従い、二人の戦技者は全力を出す宣言を高らかに告げた。



「勇敢な戦士に鎮魂を―――無色の塩塔(カラーレス・ブラッド)!」


「戦う命に相応しい決着を―――紅紫色の血染桜マゼンタ・クロース・クリムゾンブロッサム!」



叫びと共に、呼応した狼が激しく吠え猛り。


殺意を全開にして二人に襲いかかったことが、戦闘開始の合図になった。















―――擦過音に、重い激突音。


デンスケがたたらを踏む足音を、少し離れた場所に居るスミネは聞いていた。


敵と激突した、戦闘の中心。そこに居るデンスケは狼との刹那の攻防を1つ終えた後、後方に飛び下がった。同じように距離を取った狼を観察しながら、1つづつ分析を進めていく。


(早くなっている。紛れもなく強くなった―――前よりもずっと、ずっと)


予想外の速度のせいで、頬に出来た3つの爪の傷が証拠だった。デンスケは傷口から流れ出る血液を完全に無視しながら、横へ跳躍した。血しぶきが空中に舞う。デンスケは自分が居た床が抉られていくのを見た。仕留め損なった狼のうめき声を鼻で笑い、地面を踏みしめた脚を更に強く蹴った。


一度止まればひとたまりもないだろう。動かなければ死ぬと判断したデンスケは横っ飛びで撹乱しようとした所に追撃を受けた。銀色の獣を視界に収めながら、デンスケは迫りくる閃光のような爪を仕込み手甲で受けた。骨が軋むような衝撃。それを横に流し、重心を崩すように芯ではなく右へ、左へと。


相手の体勢が崩れるようにデンスケは誘導したが、狼のバランス感覚が上を行った。攻撃を逸らされ、崩れた重心をコンマ数秒で整えると、獣特有の強靭な肉体を最大限に活かし、休むことなくデンスケを切り刻もうと。


間断ない攻撃は苛烈で激烈だった。デンスケはしばらくは無傷で凌ぐことを諦め、傷を受けながらも逸らし、流した。受けきれなかった結果の傷は必要な支払いとして受け入れた。


狼の毛が血に汚れていく。その中で狼の金の瞳に、一滴の血がかかる。生まれた隙一瞬、デンスケは見逃さずに動いた。後ろに跳躍しながら左の仕込み手甲で爪を受けると同時に、右手で狼の背中を掴んだ。


慣性力を殺さず推力として活用し、自分の身体の回転と同じ方向へ引っ張ると、巨体を後ろへ放り投げた。されど自分の勢いが止まった訳もなく。着地した脚が、200年をかけて蓄積された埃塗れの地面を擦った。白い煙が宙に舞い、互いの視界が塞がっていく。


その中でデンスケはどうしたものかと考え―――ようとした所で自分の背中に奔った悪寒に従い、横へ大きく跳躍。直後、煙が大気ごとかき消えた。方陣を敷いた狼に、術法により完全に捕食されたのだろう。銀色の軌跡が駆け抜け終わった後には、空気以外に何も存在していなかった。


突撃の余波で埃の霧が吹き飛ばされていく。デンスケはその光景を眺めながらゆっくりと立ち上がり、「今のが」と呟いた。


スミネが答えようとしたが、直前に追撃がきた。


―――鈍く重い衝突音が響く。


傷口から流れる血液と共に、装甲と爪牙が激突する火花が幾重にも咲いて散った。













スミネは自分よりも身体能力が優れている者を、100人は知っている。それを実際の戦闘に落とし込める者であれば、20人にぐらいに絞りこめる。だが、復讐を目的に鍛錬をしたいと願う自分に応えてくれる者は。脳裏に思い浮かんだのはいつもタバコを吸っていた、不良な年上の。実戦派を自称する、京都では有名なやさぐれた人斬りだけだった。


スミネはその顔に問うた。デンスケの教えの通り、待ちに徹するか否かを。思い浮かべた顔は「間抜けなことをいうな」苦笑しているようだった。


(―――そうだ。二人で組み立てた作戦を忘れるな。私は何をどうしたって足手まとい、故に待つ)


高速の攻防であるが、目で追える。襲いかかられたとして、対処は可能だ。故に最善の選択は事前の打ち合わせで告げられた通り、殺意と戦意を保持したまま待機すること。狼が消耗するか、決定的な隙を見せるまで。


その時が来れば、とスミネは腰だめに刀を構えた姿勢でじっと待った。


抑えようとして自分の身の内から漏れ出した殺気があることは知っている。それを感じ取られていることまでも予想の内だ。刀に収めきれなかった殺意の余波を、狼が察知してこちらを向く。


一瞬だが、それが狙うべき隙となった。デンスケの抉るような前蹴りが狼の腹へ突き刺さる。ギャン、という悲鳴と共に銀色の巨体が放物線を描いて飛んでいった。


間違いなく予想していなかっただろうに、彼はあの瞬間にどれだけの力をこめたのか。一層高まった畏怖と敬意が、スミネの心臓を一段と高く跳ねさせた。


見事な“技”がそこにはあったからだ。代々伝わる武の術、それをこの時代の実戦に落とし込んだ最適解が目の前に具現していた。


―――300年前、大阪在住の武術家や剣術家はほぼ全てが鬼籍に入った。勇敢にも生身で害獣に挑み、絶望していた民間人を守ることに努めた。結果が芳しくなかったことは歴史が証明している。伝承が途絶え、断絶した流派は数えたくもないほどに多く。


それでも、彼ら、彼女達の死に意味はあったと断言する者は多い。歴史にifは存在しないからだ。もしも彼らが臆病であり、大阪に生き残った民間人が少なくなっていれば、残された人々は絶望していたかもしれない。その結果、異世界との大戦で無惨に敗北していたかもしれない。


想像することは自由だ。何を信じるのか、それも人に与えられた特権である。先達がどういった信念に従って死んでいったのか、スミネは良い推測で固めた。だから死んでいった人達に敬意を抱いていた。勝ち目がない、無駄死にで終わるかもしれない。薄々ではない、感づいていなかった筈がないのに戦うことを選んだからだ。


(そうだ、憧れていた。だから私は家を飛び出した)


腐るのが怖かったから。危うい道ではあっても、前に進めればきっと何かが変わると信じて。死にたいなどと思った訳ではない。


自分だけの力で、自分が受け継いだ教えを、自分で考えて練って、自分なりに生きたかったから。


自覚が進むごとに、スミネの心素量が増えていく。憧れの具現が戦っていたからだ。劣っている、痛い、辛い、死ぬかも、怖い、逃げ出したいという気持ちを全て身の内に収めたまま、身につけた技を誰よりも前で振るっている。


(もしかしたら、死んでいった先達はみんなああいう風だったのかも)


ならば、ここでしくじる訳にはいかない。キョウトを出てオオサカにたどり着き、その先で生きていこうと誓いあった仲間を奪われた無念を果たす気持ちは消えていない。それでも、私怨と怒りだけで振るう刀は歪に遅く、鈍くなるだろう。


だからスミネは考えた。憎悪はそのままに。それだけではない、顔も見たことがない人達のためにという建前を加えれば、刃はきっと上手く滑るのだと。綺麗事であっても、私怨だなどと後ろめたい気持ちが消えれば、それだけで鞘走りは潤滑になるかもしれない。


(いや、なる。今になって気づけた―――意味はある、きっと)


確信と共に、スミネは深呼吸を。


徐々に気配は鋭く、構える様が整えられていった。















(―――スミネから余計な力が抜けた? これなら、ってアブねぇっ?!)


デンスケは研ぎ澄まされていくスミネの気配に感心しながら、迫りくる狼の牙を避けた。頸動脈を狙った必殺の一撃を右手で逸らし、折返しに跳躍してきたと同時に肺を抉り刺す爪の攻撃を左手で逸らす。


シティウルフの時とは違い、余裕など皆無。1秒毎に死の危機が訪れる中、それでもデンスケは相手から目を逸らさなかった。接近戦の殺し合いでの鉄則だ。死の恐怖から逃れようとした者から先に、死神の鎌に追いつかれる。


敵の爪は冗談のように研ぎ澄まされていた。未強化の状態では一撃で輪切りにされるほど。見切りを損なえば爪は容易く皮膚と筋肉を裂き、その傷は血管や内臓まで届くだろう。


だからこそ前へ、体幹に力を入れながら、皮膚外縁は力を抜きながら。慣れるまではいくらか手傷は負ったが、順応してからは抑え込めていた。


身体の芯は固く、手足は柔らかく水のように。相手の方が強い場合、まともに受ければ吹き飛ばされるだけ。ならば正面から受けなければいい。手甲の側面で受けて力を抜きつつ、芯を食わせず外へ流すのだ。かといって衝撃で重心が崩ればそのまま押し倒され、餌と肉にされる。故に体幹の芯はしっかりと、両の足で立つことを意識する。


相手の攻撃を渦の外に引っ掛けて流し続けるのだ。仕込み手甲の硬さと心衣の防御の両方を用いて初めて成立するそれは、攻勢防御と呼ばれる技術だった。待って防ぐのではなく、自ら先に仕掛けることで攻撃を削ぐ方法。


(傍目に見れば、遊んでいるようにも見えるが)


虚実を混ぜた足運びと防御によって、相手の攻撃を誘発しながら捌き、致命の一撃を避け続ける。相手の呼吸のタイミングでさえも、こちらの思い通りになるように誘導していく。砂浜で戯れるペットと飼い主のようにも見えるだろう。


相違点は2つ。互いに互いの心臓を狙い続けているということ、そして第三者の存在だ。デンスケは気配が深くなったスミネを感じながら、良い誤算だと内心で笑っていた。


訓練中、何度も改善しようとして出来なかったことが今出来ている。憎悪と怨嗟で強張っていた身体が解きほぐれていた。


(これで、殺意を十全に活かせる)


心石使いの攻撃の極意の1つとは、最適化された殺意の一点集中にある。


憎悪に振り回されているだけならば3流以下。覚悟した所で、力が入りすぎていれば2流ていど。断固たる殺意と共に怨敵の心臓を貫くことを何度もイメージし、それまでの道筋を辿ることに全身全霊を費やすことで、殺意は殺気を経て殺傷に至る。


―――身を焦がす怒り、というものはコントロールすることは難しい。憤怒と憎悪が攻撃力の増加の補助になるということは分かっている。心石使いとしての特性の1つだ。だが、関わりもなく恨みのない相手にそこまでの感情を抱くことは不可能に近い。仮に出来たとして、確実に精神に異常を来す。


かといって、心身を侵すほどの憎悪に呑まれるままでは、人間の最大の武器である判断力が低下してしまう。相手の殺傷に拘ることで視野が狭くなり、繰り出す攻撃も工夫がなく単調なものになる。それでは、殺すか殺されるかの結果は運次第になってしまう。


(故に最善は、殺せる時を待つこと)


殺せる時が来れば確実に殺せる、殺す。そう自分を定めて、目的のために覚悟して待つ者こそが一番に望みを果たすのだ。積み重ねられて練られた技は嘘をつかない。強張りがなくなることで、技はより必殺に近づいていく。


傍目に見たスミネは、その域に達しようとしている。これならば、とデンスケは勝利を確信した。あとはタイミングだけだが、見損なうことはない。逆転の一手になる方陣術法を、デンスケは既に学習していた。戦闘の始めに《《わざと立てた埃》》から、消失した範囲を計算していた。


近接での戦闘を繰り返した理由もそこにはあった。直にもう一度見ることで確信していたこともあった。狼の方陣術法は人間と同じく、途中で違う色を混ぜられれば爆発するということを。先に見た展開速度ならば、十分に割り込める。そう判断したが故の近接戦は、おおよそ最適な回答と言えた。


これならば、仕込みを使う必要もないか。デンスケはそう考えながら、狼を誘導していった。研ぎ澄まされた殺意を刀にこめ、構えを保っているスミネの元へと。














(―――来る)


デンスケの動きが変化したことから、スミネはいよいよかと呟いた。


腰を落とし、居合斬りの構えを保つに最適な体勢を。付与を仕込むまでに至らなかったが、代替案は既に用意できている。殺すことができるのならば、とスミネは拘らなかった。秘められている殺意は驚くほど静かで、されども深く、刃金の芯に沈み込んでいた。


かちり、という音と共に角度が整えられる。無意識の行動だった。自分が今放ちうる居合斬りの最適かつ最速の角度の解を、全身で理解していたが故に。


小さく、息を放つ。余分なものを二酸化炭素と一緒に吐き出すために。


小さく、息を吸った。今の最強を放つために、必要となる要素を吸収するために。


絶対に、殺す。


無言のまま研ぎ澄まされたそれは、物質的な驚異を持ちかねないほどに高らかに。


―――直後に、何もかもを台無しにする音が鳴った。


外壁が崩れる音。パラパラとコンクリートが散らかる音にスミネは顔を顰めながら、問いかけた。


「見ての通り、狩りの途中なのだけれど」


ともすれば刃を放ちかねないほどに、苛立ちを混じえた問いに乱入者は乱雑に言い返した。顔を真っ赤に、目尻に涙を携えながら。



「すっこんでやがれザコが! ―――キリジの仇、討たせてもらうぜクソ狼ィ!」



悲痛な声と共に、乱入者は剣を抜き放つ。



生死の境である戦況は、その声と共に更なる混沌へと舵を切っていった。






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