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最凶  作者: なっしー
74/130

074 言葉使い

73話の続きです。

フランが来てから1週間。色々驚くコトがあったが、1番驚いたのはフランの言語学習能力だ。

最初は私とマールの話を見ているだけだったのが、今では片言で話し合いができる!アンドロイドだからなのか、異宇宙人だからなのかはわからないが。


「今日は四季の森で果物を取りに行こう!」

「わかりました」

「アタラシイミカンガホシイノ!」

「くだもの…、とれ」

「おしい、『とれ』でなく『とる』だ」

「ん、くだものとる」

「よくできました!」


フランは嬉しそうだ。

今日は村の子供達も誘う。色々な人に慣れていかないとね。


「ユキさま、そのひとだれ?」

「この間から家族になったフランだよ」

「フラン…さま?」

「フラン…でいいです」

「まだちょっとこっちの言葉が上手く無いからみんな教えてあげてね!」

「わーい!フランちゃんコッチ!」

「早く早く!」

「キレイなお姉さんだー!」


子供達はすぐにフランに慣れる。まぁフランの見た目が金髪蒼眼で宇宙服も兼ねているのか全身赤い服でかなりの美貌の持ち主だ。

ズボンなのがイマイチなので今度新しい服を用意するか…。

だが…、


「んー、私は綺麗なお姉さんじゃ無いのか?」

「えー、ユキさまはユキさまだよー!」


基準がよくわからない。まぁいいか。


「今日はみかんの木を目指すぞ!」

「わーい!」

「マール姉ちゃん、今日もケーキ食べれる?」

「!ケーキ‼︎」


子供とミクは期待の眼差しでマールをみる。


「わかりました。では先生、私は生地の準備があるのでお先に戻りますね」

「うん、ありがとう。美味しいみかんいっぱい取ってくるからね!」

「ヨロシクナノ!」


2人は先に家に帰っていった。

今日のデザートはみかんのケーキだ!


「ところでフランの味覚はコッチと合っているの?」

「ケーキ、甘い。胡椒、辛い」


うみゅ、大丈夫なようだ。フランは常人の10倍のパワーがある。しかし最大の能力は情報処理である。例えば数学と読書を同時に行うコトができる。所謂並列思考というやつだ。後科学知識もかなり高い水準にある。もしかしたら保冷庫や蓄音機が簡単にできるかもしれない。


「ユキさまー。みかんあったよ!」

「おお、美味しいそうだな」

「ココで食べちゃう?」

「いーや、みかんはコタツで食べるのが1番美味しいんだよ!」

「コタツ?」

「じゃあ、早く戻ろっか!」

「わーい、コタツ!」

「あっ、待ってー」


私達はコタツでみかんを食べながらケーキを待つ。


「コタツあったかーい!」

「ぬくぬく!」

「…ユキ様、ぬくぬく、どういう意味?」

「ホッコリってことだよ」

「ホッコリ?」

「あまりへんな言葉、教えないでください!」

「マール、ホッコリは変じゃないぞ?」

「みんなも、あまりみかん食べるとケーキはあげませんよ?」


子供達に手がピタリと止まる。

マールは調教師になれるんじゃ…。


「先生、また変なこと考えてませんか?」

「そんなことはないぞ」


相変わらずするどいヤツめ。

とりあえず子供達は無事ケーキにありつけた。


「フラン、マールのケーキは美味しいだろ?」

「うん、マール、マジパティシエ!」

「先生ー?」

「いや、コレは…」


うみゅ、フランの前では言葉に気をつけないと…。


日常会話で言葉使いを習得するのは大変です。

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