039 アクア共和国
38話の続きです。
一応の戦勝国であるドワーフ王国とも話したが、今回の戦に我等は斧一つ振るっていないと全て任されてしまった。
とりあえず戦争勝利者としてこの国を動かすことにした。
先ずは国の兵士を恐怖で支配する。城と帝都の兵士を緊急招集する。あれだけ倒してもまだ5000人はいる。とりあえず城の庭に集めて私は『飛行』で空中より対峙する。
「私は今回の戦争の勝利者である。皇帝、大臣の身柄も抑えている。お前達は敗国の兵士になる訳だが、私に刃向かう者は前に出ろ!」
兵士達は互いに顔を見て動揺している。
…と、1人の兵士が手を上げて質問する。
「あの…、私達の身の安全は保証されるのでしょうか?」
「うむ、ホントはこの帝都ごと吹き飛ばすつもりだったが、コレ以上死者を出すのもどうかと思って支配することにした!」
兵士に新たな動揺が走る。
「言っておくが、私は『不老不死』だ。お前らの攻撃で私を傷つけることはできないし、私の力はお前達の方が知っているのではないか?」
兵士達は1人、2人…最終的には全員私に平伏した。
「お前達に命令する!先ずは戦犯である帝都在中の男爵位以上の貴族を逮捕して城に拘束せよ。多少の暴力は許す。が、殺さぬように!なお、メイド、婦女子に対する暴行は許さん!この行為をした者は私直々の呪いを施す!」
兵士達は青い顔をしている…。なんだろう?
「また、貴族の財産については没収なのでネコババした者も同様である!その代わり、働きに応じボーナスを出す!今日中に済ませろ!行け!」
兵士は一斉に城門に向かう!
没収した財産の1/4を今回の戦死者の遺族年金として賠償する。
また、バーン帝国の国旗を外して帝国は負けたことを国民に理解させる。
拘束した貴族の経歴、思想を調査しふさわしい罰を与える。
また、官吏や使える貴族を大臣に任命して法律の見直し、施行を進め周辺諸国に大使を向かわせる。曰く、旧バーン帝国は天魔の魔女の支配下にある。周辺諸国は手出し無用。領土侵犯などの行為がない事を願う。
1月が経った。特に大きな混乱もなく都は動いている。
国名もバーン帝国からアクア共和国へ変えた。
【バーン=炎】だったので【アクア=水】にしてみた。コレで600年続いたバーン帝国は滅んだ。
そして今日は議会の選挙の投票日である。
共和国に体制を変更して市民から議員を選出して国の指針を決めていく。もっとも収賄に関する法律は既にできているのでしばらくはクリーンな政治になるだろう。
議員に当選した者の中から大臣を決めていく。周辺諸国は私の怒りが向く事を恐れ平和裡に協力体制を続けている。いわゆる大使館の設立をして『話し合い』で問題を解決していく方針だ。
議会が形になり初の国会議で私は宣言する。
「この国の体制は旧バーン帝国の比べるととてもいい状態になっている。皆アクア共和国としての誇りを忘れないように!コレを持って私のこの国での活動は終わりにする!」
議員達にどよめきがあがるが、別に私は支配者になるつもりはない!
「もちろん、当面私の庇護下にあると他国へ説明してもいいが、もはやは私が国を運営することは無い。全ては諸君に任せる!」
コレで国のプロデュースを終了である。
ムスターファのヤツ、結局最後まで手伝わなかった。…、覚えてろよ!
ユキ様は寝る時は家に帰っていたようです。




