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124 月組デビュー
123話の続きです。
今日は月組のデビューライブである。
メンバーは緊張しているが、ガチガチというわけではない。始まってしまえば大丈夫だろう。
今回の演出は私自ら行なっている。
「よし、リハーサルはこんなものだろう!各自大丈夫か?」
「「「「ハイ!」」」」
「いいですか?」
星組のリーダーサクラが手を挙げている。
「どうした?サクラ」
「今回はライブ映像も録画するんですよね?」
「うん、その予定だよ」
「前回下からのアングルが気になって…」
「大丈夫!今回は私が操作するから!絶対領域は任せて!」
「っ!お願いします!」
「月組の演出も私だから安心してね」
「「「ハイ!」」」
今回のは星組が2曲、花組が2曲でそのあと月組の登場である。舞台の三日月の上にメンバーを乗せて会場を空中で1周する演出だ。新曲『いつまでも褪せぬ月』を三日月の上で歌ってもらう。
この曲は失恋ソングだ。ちょっと切ないがグッとくる曲である。
その後全メンバーで3曲メドレーを歌う。アンコールは月組オンリーの予定だ。
会場も超満員!後1時間で開演だ!
幼女の歌う失恋の歌って…。




