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バグ
漫画やアニメの世界でかわいい女の子が死んだり、汚されたりする描写があると強烈な喪失感や嫌悪感を感じた。そんなひどいことを考える作者や編集者に憎悪を感じた。
テレビのニュースや新聞などで、少女が殺されたり理不尽な扱いを受けているとの情報を得るとどうしようもない激情を抑えるのに必死になっていた。
何か気に入らないことがあるたび、「自分にもっと力があれば」と悲観していた。
しかし、結局自分には何もできないことも理解していたし、どうしようもないことも分かっていた。
そのせいでどうしようもなく悶々とした毎日を過ごしていた。
だから何も考えないように、何も見つけないように、細々と生きていこうと思ったこともあったが、すぐ無理だと悟った。
自分は大嫌いなそれを心のどこかで求めているのかもしれない。
嫌悪感と背徳感が入り混じって心が麻痺しているのかもしれない。