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夏生詩集2

忘れたくない

作者: 夏生

忘れないよ

忘れないよ

こどもが泣いた


忘れないよ

忘れないよ

今日も昨日も

おとといも

その前もその前も


忘れないよ

忘れたくないよ


小さな目を真っ赤にして

涙を手でふきながら

忘れたくない

と、泣きつかれて

うとうとしながら


大人になったら

忘れちゃうのかな


意外と忘れないものだよ

つまらないことは

特に


慰めのつもりが

慰めになっていない


忘れたいことが

増えていく

大人になるほど

忘れたくて

泣いてしまう


眠ったこどもの

頭をやさしく撫でると

忘れたかったことが

ゆっくり顔をあげて

私の心を引っ掻いた

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― 新着の感想 ―
[一言] 詩の中の、子どもは、忘れないような気が私はしました(-.-)
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