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認識の崩壊

遅筆で申し訳ありません・・・

センター早く終わらせたい

こりんく~学園教室2-E~

ガラガラガラ

教室のドアを開く音がした。また先生だろうかと健太は推測した。しかし、その予想は最も想像がつかない形で覆される事となる

「ん・・・え?」ゆっくりと健太はドアの方に目を遣る。そこで佇んでいるのは自分の友人でもましてやこの学園で見たことも無い男、だれだろうか?と怪訝な目線を送る。

人の良さそうな笑顔を浮かべこちらを眺めている。その表情に健太は何とも言えない悪寒を感じ取った。いや、生理的な拒否反応を起こしたといっても過言ではない。

何故なら、常に笑っているような人間は「詐欺師」か頭の配線がどこか間違ってしまった「狂人」ぐらいしか思いつかない。そして父や他の兄弟子によって研ぎ澄まされた本能の域で感じ取った。こいつは・・・後者だと

更に、後ろにもう一人。今度は迷彩服を着ている屈強な男が控えている。クラスメイト達は気づいていないのだろうか?スーツの男を不思議そうに見つめるだけで特別怪しんでいる様子ではない。そうなのである。健太の席は窓側で一番後ろ。それも一箇所だけ突き出すように出ている場所だ。つまり、この教室で一人だけ廊下の『奥側』にいる男に誰よりも早く気付いたのである。前の男が作っている心理的死角を無視して。だが、所詮気付いただけ、なのだけれど

「授業中すいません。少々急用があったもので・・・」

温和な表情で話しかけてくるスーツの男人畜無害を体現したかのような表情、物腰

これだけを見るなら気弱なおっさんとしか思わないだろう。事実誰も疑ってなどいない

聖先生はというと流石に健太の先輩弟子なだけあり、多少以上の警戒感をこの男に抱いている。決定的証拠が無いので露骨ではないが、表情の端に浮かんではすぐ消えていく。そうして、意を決したのかこの男に質問を投げかけた

「見かけない方ですね?不審者の件ですか?」

「ええ、その通りです。今は一瞬でも時間が惜しい程忙しいので、話がお早くて助かります。」

「では、まだ不審者への対応が完了していないと言う事ですか?」

「もうすぐで完了致しますので少しお待ちを。・・・・おい、やれ」

後ろの迷彩服の男が出てくる。この段階でようやくみんなこの事態の異常性に気づいたようだ。手には黒光りするものが握られている。

この段階で即座に反応をしたのは事前に気付いていた健太を含め後数名それ以外はただ怯えるもの、現実逃避を行うもの、実感が湧かず呆然としている者だけとなっている

「無駄な抵抗はしないほうが身のためだぞ?」迷彩服の男が今の事態に対応し、且つ未だ戦意を失っていない数名に向けて発せられる。それもそうだろう。このクラス約30人の生殺与奪を握っているのはあちらだ。こちらは所詮まな板の上の鯉為されるがままだ。つまりこれは遠回しな脅迫だ『抵抗したら他の奴の命は保障しない』という言葉を裏に隠している。

そうして迷彩服の男は手に持っていた黒光りするもの持ち上げ生徒達に見えるように構えた。これはあくまで一種の示威行為であり、威嚇といっても間違いではない。撃つつもりなど全く無くとも十分な効果がある現に

「お、おいまさかアレって・・・・!?」

「「「うわぁァッァッァッァァァ!!!!」」」

教室は阿鼻叫喚。殆どの人間は理性を失ってしまっている。非現実的な代物を見て一気に現実感を失ったのだろう。騒いでれば誰かが助けてくれると信じているならこれほど滑稽なことは無い、ヒーローが出る物語には自らが役者として不足してることを理解して欲しいものだ。まぁ、それでも叫ぶのが人情ではあるのだが

「おい、あまり騒ぐな。見ての通りコレは拳銃だ。浮世離れしてる所為で知らなかったらと冷や冷やしたがな」そう鼻で笑いながら教室の中に入ってくる。無表情のはずだが馬鹿にしている空気がありありと出ている。

生徒達は少し落ち着いたらしく騒いではいない。適応力が気持ち悪いほど高いのか言い草が言い草だったので拳銃が偽者かと思うようになったか。どちらにしても狂っているという印象を迷彩服の男は感じた。もちろん表情には出さない。

「玩具だとでも思ってるのか?仕方ない、」

そうして男は引き金に手を伸ばし・・・

パァン、パリン

乾いた音のすぐ後にガラスが割れる音がした。まさかこいつ本気で撃ってきた!?

「「「「「うわーーーーーーーーーーーー!!!!!??????」」」」」」

ここで真の意味で相手が何者で自分達の置かれてる状況が掴めた。

主人公に見せ場を作ってやりたい・・・・

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