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変わり行く日常

作者初作品でありの、内容は稚拙なものになると思います。矛盾があったり不適切な表現があったりするかもしれませんが、楽しくお読みいただけるなら幸いです

後、主人公達にはか・な・り苦労してもらうつもりです。

              追憶する悲劇



 高校2年のあの日あった悲劇を今綴ろう

あの日、おれは授業をサボって屋上にいた。3月半ば「卒業式」という3年生の追い出し会も終わり気も 緩んでいたのだろう。後、数日の2年生としての生活を、今までどうりのままで過ごしたく無かったんだ。

ただ、ただそれだけの事だ。それだけのことで命運は分かれた。世界は残酷だ願いが届くことは無い、夢が叶うことは無い、そんな事すら知らないおれたちへの警鐘だったのだろうか?

そうだとしたら、おれは・・・・・・・・・・・・・・・・


________________________________________


               




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          誰も知らぬプロローグ

3月初旬 某所

深く木が茂る森の奥深くに、その建物は在った。その中は広く広がり、行動のようになっている。そこは熱気に包まれ、一種の宗教のようですらあった。

?「諸君、時は来た!今が革命の時だ!」

「「「「ウオーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」」」」

「あの日味わった屈辱の味を忘れてはいないな!?今こそ雪辱を果たし、我らの大願を成就させようではないか!!」

その中でも、一際目立つ男が居た。漆黒の外套を着込み、一人だけ集団の中でも異質さを感じさせる男だ

男は口元を歪めながらも言葉を紡いで行く。その醜悪に歪んだ口元に誰も気づかない。気づけない。

「さあ、諸君!決起の時は今だ!!!」

「「「「「「全ては、我等が大願の成就の為に!!!!!!!!!」」」」」」

異様な熱気をこの場所は放っている。いっそ宗教染みている、いや、もはや革命のようだと言ったとしても過言ではないだろう。

その様は、まるでこれから聖地を巡礼する信者のようで、まるで、悪政を敷く王を討たんとするレジスタンスのようだから。

「さぁ・・・・・・行こうか。これから我々が進むのは茨にまみれた修羅の道、我らの前に道はなく我らの後ろに道は出来無い。ただ、想いだけを灯かりに、残すべき結果のみを標として地獄への歩みを続けるのみ。それでも・・・それでも、進まねば嘘だろう!?それが、生きるということの業であり、それのみが、我々の誉れなのだから!!!!!」

「(そうさ、もう戻ることなど叶わないのだから。せめて、せめて最後だけは利用させてもらうぞ。これから起こる全てを。神の気まぐれすら踏破し、ただ自分の願いのために)」

「ふっ、ふっふ、は、っはっはっははあはははっは!!!!!!!!!!!!!!!」

男の哄笑がが講堂中に響き渡る。本人の真意は知らずとも、これから死地に向う者としては心強いだろう。それほどこの笑い声には力があった。




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数多の思惑が絡み合い、(あざな)える縄の如く、世界に牙を剥いた。運命の歯車は外れ、もう、二度と戻ることは無い。ただ狂ったように観客も居ない地獄という名の舞台上で自らの配役を演じ、壊れるまで踊り続けるだけだ。長い、長い喜悲劇(グランギニョル)


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~学校~健太サイド


「あれ、あいつは?どこに行ったんだ?もう次の授業だってのにさぁ。そう思うだろ健太?」

「あいつか、さぁな?普段は真面目なんだ偶にこういう事があっても問題は無いだろ。時期も時期だしな、それよか、次、自習じゃん?何するよ???」

健太と呼ばれた青年が笑ながら答える。あいつ、とよばれた相手のことをまるで気になどしていない。そう婉曲に伝えるように

「仮にも幼馴染だろw少しは心配してやれよwww」

健太「信頼してる。といえば聞こえが良いんじゃないか?」

まるで何かのCMのようなキメ顔をする。鍛えている割に見た目的には筋肉が目立たないので、俺様的ポーズをとるも壊滅的に似合っていない。

「その顔とポーズやめろ、似合ってない似合ってない」

「二度もいうなよー、傷ついたぞー」

「大事なことだからだ」

「ハァー」

健太はため息をつきながらクラスを見回した。確かに「幼馴染」の姿は見えない、しかし、「あいつ」はとろい様で意外と要領が良い。いや、頭が切れると言った方が正しいか、勉強が飛びぬけて出来るという訳ではないが知識はある。それを使う頭もだ。だから俺はあいつを『信頼』している。自分の世話は自分で出来ると。だけど、もし助けがいるなら全力で助けようとも。

だから

「(この位の事は自分で何とかしてくれよ?信頼しているんだから)」


ちょっと違う日常風景、そして、許容範囲である微かな異常。こうして歯車は回っていく。

しかし、崩壊の足音は着実に近づいている。それが分かるやつは居るかどうかすら怪しい神だけだ。なので、少年は残り少ない平穏に身を浸す。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


~学校~優希サイド

誰かを探しているのか、きょろきょろと周りを見回す少女がいる。少女の名前は優希(ゆうき)。その容貌は整っており、目つきは険しいが十分美少女の部類に入るだろう。隠れファンが数多く居り、ファンクラブがあると、まことしやかに囁かれているくらいだ。そんな彼女が誰を探しているかというと・・・

「どうしたの優希?ああ、彼を探してるのね。一途ねぇ。今時の中学生より純情でしょ?」

「そ、そんなんじゃないわよ!クラス委員として不真面目な生徒が居るのを怒ってるだけ!次の授業がいくら自習だってしっかり勉強しなきゃ!」

「はいはい。そーですねー。」

「む、信じてないわね・・・」

「いやー、そんなにテンプレなツンデレされたら誰だってこうなるわよ」

「ツンデレじゃないわよ!!」

「分かった分かった。そんなとこが可愛って言われるんでしょうねー。私もつい撫でたくなったわ。恐ろしい子ねぇ」

「もう、いいわよ」

プイ、とそっぽを向いた優希。本来だったらあざとく、白けさせる行動だが、その容姿や耳まで真っ赤な事からまったく意味が無い。そんな事は露知らずやはり優希は彼を探す。優希もまた健太と同じように彼の幼馴染だからだ。幼い時から抱く淡い恋心を差し引いても、やはりおせっかいなのだろう。わざわざ気にかけると言うのだから。何せクラス委員になるくらいではあるし。

「まぁ、何とかするでしょ、しなくても知らない。昔と変わらず、黙ってふらっと、どこかへ行ってしまうようなやつなんだから。あーあ、みんな成長してないなー」

内心そんな事を思いながら優希は自習の用意をする。自らも周りから見たら大差なく微笑ましく思われている事には気づいていない。人間、誰しも自分のことが完璧に理解できるということではない。と言ういい典型ではないだろうか


いつもと同じように、その瞳は想い続ける彼を探す。そして、その心は変わらず彼を考え続ける。

こうして歯車は狂ってく、日常に忍び寄る悪意は目に見えない形で迫ってくる。これを彼女が気づけるのはまだまだ先で、だから少女は今が続くの事を聖女のように祈り続ける例えそれが無駄だと知っていたとしても・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

________________________________________

 

~学校屋上~悠介サイド


あー、いい天気だ。こんな時間に自習とか今まで損してたなー。

そう思えるほどの快晴。もちろん、日差しは鬱陶しいので日陰にいる。空には少しばかりの雲が流れていく。俳句の才能でもあったら一句詠んでしまいそうだ。無論、無いから読めないが

「(確か次の授業は自習、担当は今日出張。のはずだ。昨日職員室の掲示板を確認した。あの先生の傾向と性格から言ってまず代理は頼まない。プリントを刷って配布するだろう。それならクラス委員の優希が配るはずだし。彼女なら、おれの分を几帳面にまとめてくれるだろ。ツンツンしてるが根は優しいやつだからな。そんなわけで、初めてのサボりだけど安心して休めるかな?

さて、この次の自習が終わったら後はもうHRだけだ。早く学校終わんないかなー。久しぶりに優希や健太達と一緒にどっか行きたくなっちゃた。)」

取り留めの無いことを考えては時間を潰していく悠介。ただ漫然とした時間を過ごすのは眠気を誘うもので、昨日の夜更かしがたたり睡魔が襲ってきた。

少し眠ろう。昨日は忙しかったし。っていっても少し工作してただけなんだけど・・・夜更かしなんかいつもするけど、慣れないことするとダメだなぁ。まだまだ若いのに。おっと、こんな事言ったら担任が目くじら立てそうだ。あの人、意外と自分の年齢気にしてるようだし。合気道だか空手だかの師範やってるおかげか、全体的に若くて、美人ではあるけど男が近づいてこない。男勝りすぎ、男より遥かに男らしい一面がある

ふあーあ。本格的に眠くなってきた。さて、タイマーを30分にしてと、おやすみなさーい・・・・・・・・


こうして彼は眠りに落ちていく。次に目を覚ますのは悲劇が始まってから。彼のいつもと違う行動はこれから先にどう影響するかは分からない。そして、これからどう動くのも分からない。

ただ、コレで明確に歯車は動いた。それが、良い事か悪いことかは、誰にも分からない。

しかも、少年はそのことに気づきすらしていない。彼は最後の平穏にまどろむ。

平穏に牙を剥く悪意はもうその喉笛に牙を立てている。

願わくば、少年が再びその安らかな平穏に戻れるように。平穏を取り戻すまでは修羅で在らねばならぬのだから・・・・・・・・・・・・




日常パート終了。短くまとまっちゃいました・・・回想をどこかにぶち込まなければいけなくなってしまった。

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